宙組『エルハポン-イスパニアのサムライ-』&『アクアヴィーテ』感想

2020-05-06

ごきげんよう!楓華です。
2月1日サンケイリビング貸切で宝塚宙組公演エルハポン、アクアヴィーテを観劇してきました。

宙組さんは、"天は赤い河のほとり"をDVDで見たことはあるけれど、生では初めてでした。

 

“天は赤い河のほとり"を見てカイルの弟役をしていた、

『ずんちゃん』こと桜木みなと様に惚れてしまったので、

ずんちゃん目当てでした笑

でも、宙組さんには、ずんちゃんの他にも魅力溢れる生徒さんが沢山いらっしゃったので、

私は雪組が一番好きですが、

宙組もこれからは見ていこう!と思いました。

※宝塚初心者の個人の見解なので、知識不足ゆえに不快にさせてしまったらすみません。

ストーリー

El Japon(エル ハポン)ーイスパニアのサムライー

時は江戸時代初期の1613年。

仙台藩士の伊達政宗が、支倉常長を副使としてスペインとローマへ派遣した“慶長遣欧使節団”の船に乗っていた、伊達政宗の護衛役の蒲田治道(真風涼帆)が今回の主人公です。

1年の航海を経て着いた場所はスペイン。初めは、物珍しい日本人ゆえに王宮で歓迎されるも、徐々に飽きられてしまう。

さらに、この使節団の目的は、スペインに仙台藩との貿易を交渉するためだったにも関わらず、難航。

目的を果たせないまま、派遣された武士たちは王宮を追い出され、修道院暮らしをしながら手持ち無沙汰な日々を送ることに。

ある日奴隷として売られて、農場で働いている日本人少女たちを治道は救い、匿う場所として宿屋を選び、そこの女主人カタリナ(星風まどか)に出会う。

カタリナは、結婚式の前日に夫を殺された未亡人。そして、亡き夫がカタリナの名義に経営権を移してくれていた、この宿屋をどんな脅しにも負けず凛と気丈に守り続けている女性です。

実は、治道もまたかつて思い人を亡くした過去があり、いつしかカタリナに亡き思い人藤乃を重ねるように。

カタリナもまた、治道と出会ったことにより、夫を失った喪失感から立ち直れるように。(毎日喪服を着て「毎日が命日…」と思っていた。)

なんだかんだあったけれど、最後には2人は結ばれて、治道はカタリナの夫としてスペインで生きていく。

そして、今もスペインに“ハポン(日本人)”を苗字に持つ一族の先祖となった。

ちゃんちゃん。という感じです。(雑ですみません。)

他の登場人物は、

奴隷を雇い、不正に働かせて農場の利益を上げ貴族の称号も得たうえに、カタリナの宿屋も狙っているドンフェルディナンド(英真なおき)。

その息子で、こんな汚いやり方の父親を嫌い剣術学校に入学し剣術の達人となったエリアス(桜木みなと)。

カタリナの宿屋に宿泊している「貴族や親父が嫌で俺も剣術学校に逃げた。そして、友を得た」という治道に協力的で、愛銃“キキちゃん”を持つ謎の剣士のアレハンドロ(芹香斗亜)。

治道の思い人である藤乃の弟で、姉の死は治道のせいだと恨みを持っている藤九郎(和希そら)。

などの魅力ある登場人物がたくさんいました。

慶長遣欧使節団や支倉常長など10年近く耳にしていないワードがでたので、

頭の中の歴史の教科書ばぁーっとめくり時代背景や目的などを思い出そうと最初の方は必死でした笑。

また、正直中盤あたりは、話があまり前に進まず少し退屈に感じることもあったけれど、

藤九郎がなぜ治道をそこまで恨み嫌っているのか。や

藤九郎が、政宗公を襲おうとした際に、用心棒の治道がなぜ藤九郎を処分できなかったのか。

なぜ藤乃は死んでしまい。それをずっと治道は悔いているのか。

などが少しずつ分かっていくと、話にのめり込んでいきました。

また、キキちゃんの正体はずっと謎のままで、

最後の最後でやっと明らかになり、

ユニークな人柄も分かり大いに笑えました。

最後はハッピーエンドだったし、結果とても面白かったです。

アクアヴィーテ!!

ウィスキーをテーマにしたオトナな雰囲気のショーでした。

観劇後は、ウィスキーを飲んだように宙組生に酔い、

観劇した夜は、ウィスキーを飲み楽しく酔うことができました笑

途中客席降りして、グッズのグラスを片手にお客さんと乾杯!をして回っていました。(乾杯できた方羨ましい!でも、私絶対に直視できない!!)

また、真風さん、ずんちゃん、キキちゃんが客席前方の方に、

ロックウィスキーが入った(ように見える)グラス片手に、

オトナな甘くてエロい言葉を投げかけていて、これまた羨ましかった!

1番好きなシーンは、麦芽が発酵され蒸留され熟成され、

ウィスキーが出来上がっていくさまを表現したシーンです。

お祭りのようなねじり鉢巻のようなものを頭につけ、

髪型は、男役は纏められており、娘役もお団子でスッキリした見た目。

太鼓の音と歌声、そして舞台上で踊る組子たちの足音だけが劇場に響き、シンプルながらカッコいい。

一糸乱れぬダンスは迫力があって痺れました。

真風さんは、何をあらわしているのかは、ごめんなさい。

分かりませんでしたが、真風さんの登場よりウィスキーが完成されたのかなぁ。と想像しました。

ここの真風さんの「はぁぁ」という息のなんと長いこと。

途中で拍手したくなりました。

 

昔、朝ドラの『マッサン』にハマっていた時に訪れた、

ブラックニッカの余市蒸溜所にもう一度行って、

ウィスキーのでき方をもう1度学び、

真風さんが何を表しているのかの理解を深めたくなりました笑

宙組生徒さんの感想

真風涼帆

“天は赤い河のほとり"で見た時には、背の高い垂れ目の優しい雰囲気の方。ユーリを愛し信じる柔らかい人。というイメージでした。

今回の蒲田治道役。
垂れ目の印象がありましたが、

キリッとした切れ長のつり上がった(ように見える)目。

鋭い眼差しの中に憂いと優しさを含んでおり"美"。

背が高いので、長い髪と着物と南蛮服?のコラボのような服装がとても似合っていて、

「これ、完全に男!」と思ってしまいました。

話が進むごとに、彼の中にある後悔と無念さ、

そしてそれゆえに刀を置いた思いと刀に込めた思い。

が見えてきてギュンっと心が締め付けられました。

終始クールで凛としているにも関わらず、

最後の最後で「夫婦の誓いを、ここで!?武士たるもの人前で…」と戸惑う様は可愛くてギャップ萌えしました。

2部アクアヴィーテでは、

いきなりウィスキーを持って椅子に座り足を組んで、丸テーブルと登場。

渋い。渋い素敵なおじさまだ。切れ長の目から繰り出される流し目に痺れました!

明日海りおさんが、美しい妖精のようなでもカリスマ性のある男なら、

珠城りょうは、少年のようなやんちゃさが少しあるダイナミックな男。

そして真風涼帆さんは、渋さと憂いがあるおじさま。

という感じだなぁとそれぞれのトップの(明日海さん退団されてますが。。)個性と良さがあるなぁーと、思いました。

個人的に一番好きなシーンは、

ビーチ?トロピカル?の場面。

アロハシャツに前髪だけ少しパーマかかってて垂れてる髪型がとてもお似合いで超いなせ!

毎日海を眺め、沢山のお客さんを見ている海の家?酒場?の一人娘も惚れてしまうよね。

分かる分かる!と納得でした笑

 

サンケイリビング貸切公演でしたので、終演後にミニインタビューがありました。

「男役として気をつけていることは?」の問いには、

「なんでしょうか…いっぱい寝ていっぱい食べることですかね笑」

というような答えでした。

渋い男から、綺麗なお姉様のお顔がチラリと見えた気がして、ギャップに萌えました。

元ヅカヲタの祖母の密かな推し(真風さん)について。

星風まどか

ユーリのショートカットで、

幼さが残りつつも賢くも勇敢に現状に立ち向かう、

“可愛い女の子"のイメージでした。

今回の役は、

結婚式前に旦那さんを殺されて旦那の残した宿屋を悲しみを抱えつつも気丈に守るカタリナの役。

声のトーンを落として、年齢感を出しているのは分かったんだけど…。

ごめんなさい。

声がマイクに乗ってなくて、響いてなかったかな。

そして、滑舌なのか声質なのか、早口なのか、

少し長い台詞は聞き取りにくくて、「あれ!?」と思いました。

また、私は歌のお姉さんのような、すーっと伸びる、

仙名彩世さんや真彩希帆のような歌声が好きなので、

星風まどかさんのはあまり好みではないなぁ。と思いました。

なんだろう。地声そのままで頑張って歌っているような感じが得意ではなかったです。スミマセン。

ただ、悲しみにくれ、「毎日が命日よ」と言い、

喪服を着て顔も暗いところから、

治道に出会うことにより喪服を脱ぎ、

良い思い出も思い出せ、

そして亡くなった旦那に治道を重ねることによって、

過去を乗り越えてく様子、表情の変化は上手でした。

また、最後戸惑う治道をリードする姿は可愛かったし、ウェディングドレス?がとても似合っていました。

ショーは可愛さ全開で、初っ端のチョコレートの精(絶対違う笑)のようなお衣装とシンプルなまとめ髪、小さなハットのような髪飾りをして踊る姿はフェアリー!

ビーチのシーンの、海の家の娘役は表情がコロコロ変わってcuteでした。彼女の笑顔につられてこちらも笑顔になってしまうほど!

銀橋でのトップ2人のダンス後、

真風さんと寄り添い微笑むお顔は、

心から真風さんのことを信頼していて大好きなんだぁ。と感じられて幸せな気持ちになりました。

(先日のカフェブレイクでも「ゆりかさん。」と嬉しそうに話していたので仲良くて絆もあるんだろうな。と思います)

歌声というか、声はあまり私は好みではないですが、

演技力と表現力があり、表情が豊富な娘役さんだと思います。

100期でまだまだ若くて、成長過程だと思うので、

次のアナスタシアでは、どんな演技を見せてくれるか楽しみです。

芹香斗亜

“天は赤い河のほとり"やカフェブレイクで何度か見たことがあるはずなんですが、

イマイチ印象に残っていない方でした。

私の中では、個人的には存在感の薄い人という認識でした。

でも、実際の舞台を見てびっくり!

超かっこいい!

すごい存在感!

 

謎めいているけれど、

治道やカタリナのことを見守り、たくさん助け、

親友のことを思う熱い心を持ち、

カタリナと治道のために根回しまでもできる男。アレハンドロ。

という役は、

キキちゃんの一重で切れ長の涼しげな目だからこそ、

より謎めいて見え、

そして魅力的なのではないかと思いました!

まだ宝塚のことはまだ詳しくないのですが、

キキちゃんしかできない!とまで思いました。

 

また、ショーでトップ2人が踊るシーンでは、

キキちゃんが歌っているのですが、

低音部も高音部も上手でした。

特に低音は安定していて、気が早いですが、

「真風さんが退団されたら、次はキキちゃんが間違いなくトップだな。」

「このオーラと涼しげな目、そして何と言ってもこの安定した歌唱力を持つキキちゃんがいるから宙組は安泰だ。」

と思いました。

そんなに深く知らないのに、生意気にもスミマセン。。

でも、私は宙組の男役さんの中では、1番上手だと思ったし、

1番好きな歌声でした。

 

先日のカフェブレイクのキキちゃん出演回、

「この人あまり興味ないから良いやー!」

と見なかったこと心から後悔しています。

謹んでお詫び申し上げます笑

桜木みなと

宝塚を見始めて1番最初に、

「この人好き!」と思った方です。

男っぽすぎず、

少し女性っぽさも残しつつ、

さわやかで柔らかい、

でもオラオラしている感じが、

すごーく好みなんですよね。

 

今回の役は、

奴隷を不正に雇い農場を豊かにし、貴族の称号まで手にした父に嫌気がさし、

逃げるように剣術学校に入り、学校一の腕前を身につけたエリアス。

パパのこと嫌い。

剣術学校の友達(貴族)も自分と渡り合える腕の奴いないから嫌。

友達は、ルールを守るけど、そもそもルールは貴族に良いように作られているからバカバカしい。

でも、まぁ邪魔になるもんでもないし貴族の称号は貰っておくか。

という、拗らせ系男子。遅れてきた反抗期かな?という印象。

クールぶっている少年感が可愛かった。

もうクールぶっちゃって!と弄りたくなる感じ笑

まだ、いうて少年のような歳だから(多分)、

治道の剣の腕前を目のあたりにして、恐怖を抱き動けなくなるシーンは、

「エリアス!今こそ殻を破り成長できる時だ!現状から逃げるでないぞ!」

と応援したくなりました。

また、最後の最後に、日本人の奴隷の少女から促されて、

ちょっと嫌々。恥ずかしそうに、藤九郎(アレハンドロだったかも…)のところへいき、

謝り、握手をした場面では、

孤高のエリアスと憎悪に生きた藤九郎という2人の拗らせ系が、

友ができることにより、“大人”になっていくのだろうな。

と勝手に2人の成長を祈り願ってしまいました笑。

 

ショーでは、

センター分けされていたり、

オールバックだけど少しだけ髪が垂らされていたり、

(この髪型の時の垂れてる髪を掻き上げる?横に流す仕草が堪らんかった。)

白い光るハットに収納されていたり、

と色々な髪型が拝めて幸せでした。

また、金髪だからよく目立っていて探しやすかったのも嬉しかったポイント!

さわやかな笑顔から繰り出される「俺についてこいよ」

的なグイグイ、オラオラくる雰囲気最高でした!

あと!初っ端の、馬?鹿?のように腕を曲げて、

ぴょんとジャンプする、大人数ダンスの時の、

ずんちゃんの身軽なダンスがカッコよくも可愛いかったー。

麦芽のシーンのダンスもダイナミックでカッコ良かったなぁ。

あとあと、客席のお客様と絡む場面では、

真風さんのコメントの時ちょっと笑うというか、微笑んでいて、

その表情にキュンとした。

でも正直、歌唱力は可もなく不可もなくかなぁ…。

本音を言うと、もうちょっと頑張って欲しいかな。

見た目がとても、さわやかで素敵な(私好みの)男役さんなので、これからの更なる成長を心から願っています!!

ずんちゃんへの思いはこちらから!

和希そら

全くノーマークの男役さんでした。

憎しみと悲しみに支配された荒くれ者の藤九郎役でした。

クールでカッコよくて、存在感もあって、

藤九郎の役をされているの誰?

とインターバルに調べてしまいました。

ショーでも比較的目立つ位置にいて、ずんちゃん見つつ、

和希さんのことも追ってました。

何というか、歯がのぞく口元が男らしくて、ちょっと嫌らしさもあってCOOL!

お顔も、ジャニーズJr.にいそうな発展途上中のカッコよさでした。

若手かと思いましたが、96期なんですね。

多分、私と同世代なので、

これから、注目していきたいです。

夢白あや

銀橋で可愛いドレス着て歌っている可愛い子誰!?と思って調べた子です。

まだ、不安定さは少しあるけれど歌声が綺麗でした。

ダンスが遅れている。

推されすぎ。

というような意見もあるそうですが、

私は、ダンスの時はどこにいるのか分からなかったし、

遅れている人にも気づかなかったので、

「歌声が綺麗で、華やかさがあって、顔や仕草が可愛い子」という印象で、

これから見ていきたいなぁ。と思いました。

 

他にも、はる役の天彩峰里さんや、瀬戸花まりさんなど、

力強い歌声を持っていたり、演技力があったり、ダンスが光っていたりする生徒さんが多数いらっしゃって、プロ集団だなぁと思いました。

以上が、宝塚初心者の感想です。

まだ、宝塚のルールや生徒さんに詳しくないうえに、

率直な思ったままの感想なので、

不快にさせてしまったら申し訳ございません。

 

何にしても、とにかく私は女性だけであれほどの華やかで、カッコよくて、感動できる舞台を作り上げられる宝塚が好きだし、

これからも、チケットが取れる限りは見ていきたいと思います!

チケット獲得頑張ります!!

それでは!ごきげんよう。

宝塚デビューが遅れた理由については、こちらから。

よかったらポチポチをお願いします( ´ ▽ ` )♪

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

スポンサーリンク