ミュージカルエリザベートと私①〜出会い〜

2020-02-08

ごきげんよう!楓華です。

私はミュージカル鑑賞が大好きです。

今までたくさんの作品を通して、

様々な国の様々な時代を、歴史・事件を目撃し、

そして心を動かされてきました。

一つ一つの作品に意味とメッセージがあるので、

どの作品も好きですが、

なんと言っても、不動の1位の作品は、

『エリザベート』です。

 

今回は、私にとって、不動の1位である『エリザベート』について熱く語ります!

簡単なストーリーと概要

ミュージカルエリザベートと私①〜出会い〜19世紀後半のオーストリアが舞台です。

自由な環境で育った美少女シシィ(エリザベート)が、

トート(死)に愛され追いかけ回されながらも、

ハプスブルク家の皇帝フランツに見染められ、

ハプスブルク家に嫁ぎ窮屈な生活を強いられ、

苦悩し自由を求め彷徨い、

最後に安らぎを見つける。

というようなお話しです。

主な登場人物は、

シシィ(エリザベート)東宝では主役。

トート閣下(またの名を宝塚では主役。シシィにお熱。生きたお前に愛された。とか言っちゃう。

ルイジ・ルキーニ(物語の狂言回し兼暗殺者)出ずっぱり。

フランツ・ヨーゼフ1シシィの旦那。トートとシシィを取り合う。

ゾフィーフランツの母。シシィの姑。くちうるさい。

ルドルフシシィとフランツの息子。寂しがり屋で可愛いが事件を起こす。

 

本場のオーストリアでは、1992年に初演。

その後、日本では1996年に宝塚で上演され、

2000年より東宝でも定期的に上演されています。

他には、ハンガリーやオランダ、スウェーデン、イタリア、フィンランド、韓国などでも上演されている超人気作です。

昨年は、かつてのハプスブルク家の王宮である、

シェーンブルン宮殿で野外ライブ形式で上演されました。

あまりの大盛況ぶりに、今年も同イベントを行うそうです。

「あら?ミュージカルの本場NYは?ロンドンは?」

と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

ロンドン(イギリス)では、今も王室が現存するため窮屈な王室に嫌悪感を抱く主人公は、ちょっとと言うことや、

今も抱える領土問題などに絡むため、上演できませんでした。

NY(アメリカ)は、明確な理由は不明です。

しかし、私の推測では、

某王室に嫁いだアメリカ人の元女優に代表されるように、

ロイヤリティーがあまり理解できず、セレブリティーとの違いが分からないから。と、

という概念が出てきて、少し哲学的な要素もあるため、歌って!踊って!愉快!というブロードウェイミュージカル(全部が全部そうではないですがね。)との違いが大きいため。

2つの理由かな?と思います。あくまで推測ですが。

エリザベートとの出会い

ミュージカルエリザベートと私①〜出会い〜

私が、そんなエリザベートという作品に出会ったのは、大学生の頃。

20109月のことでした。

母がどこからともなくチケットを持って来て、

よく訳もわからぬまま帝国劇場に行きました。

「愛だの死だの夢物語はよせ!」と裁判長も言っているように、

最初の方はそんな感じの感想でした。

しかし、話が進むごとに不思議な世界観と、

煌びやかな衣装、

そして役者の気迫に圧倒され、魅了され、

最後には号泣し、スタンディングオベーションまでしていました。

観劇後数日間は、不思議な感覚と高揚感で「ぼー」っとして何も手につきませんでした。

(幸い大学生で夏休み中だったため、それでも生活に支障はなかった笑)

一体私は何を見たんだ。

何を目撃したんだ。

なんでこんなにずっと曲が流れているんだ。

結局その感覚は暫くの間、私の中に居座り続けました。

こうして、20109月私は、エリザベートと出会い、

深い深い沼へと落ちて行き、

闇がひーろーがーったのでした。

 

ルドルフとも出会う

ミュージカルエリザベートと私①〜出会い〜

2012年。エリザベートが帝劇に返ってきました。

もちろん!?今回は気合を入れてチケットを取り、

無事複数公演見に行きました。

役者によって違う、トート像、シシィ像。

新たな発見もあり、益々はまっていきました。

しかし、はまったのはシシィとトートだけではなかったのです。

この年の帝国劇場は、『エリザベート』の後に、

『ルドルフ〜ザ・ラスト・キス〜』を上演していました。

主役は、『Mozart!』ですっかり虜になった井上芳雄。

見ないわけがありません。

ストーリーは、シシィの息子のルドルフの苦悩と恋。そして何故死を選び自殺したのか。

が美しくも切なく描かれています。

意外と人気がなかったのか、1度見て面白い!と思い、帰りにチケットブースに寄ると、ほぼ全日程・全席種残ってましたので数回見れました。(今となっては羨ましい事象。)

ルドルフ〜ザ・ラスト・キス〜に出会ったことにより、

今までなんとも思っていなかった存在のルドルフにも、興味を持ち始めました。

ばぁばからは、皇帝教育という名の虐待を受け、

ママからは、ネグレクトを受け、

パパには理解してもらえず、

革命家に踊らされ、

そして死んでいってしまう。

ルドルフ〜!なんて可哀想な存在なの。涙。

感情移入をしまくり、シシィの次に好きなキャラクターとなったのでした。

ウィーン版エリザベート20周年記念コンサート

ミュージカルエリザベートと私①〜出会い〜

ルドルフ愛に目覚めた数ヶ月後、

渋谷シアターオーブにウィーン版がやってきました。

チケットは、5列目以内確定先行でGETし観劇。

確か、3列目の上手の方くらいだった記憶です。

シシィと言えば!のマヤ様が演じる最後のエリザベート。

歳も歳ですし、お顔がねぇ皺がねぇ。

と少女期の場面では思っていましたが、

いやいやいや!!

歌唱力が、演技力が、そして気迫と迫力が桁違い。

完全にシシィが、エリザベートが憑依していました。

度肝を抜かれました。

シンプルな舞台のはずなのに、『鏡の間』の魅せ方の美しいこと。

額縁に入り、エリザベートといえば!の絵画を表現する。

美しさ、再現力の高さ、に感動で腰抜かしてしまいました。

なんとか立ち上がりましたが、インターバルでトイレ並びながらも涙は止まらず。

完全に不審者ですよね笑

でも、このコンサートで素晴らしかったのは、シシィだけではなく、

ゾフィーとフランツにも魅了されました。

今まで、この2人はシシィを理解しない敵。鬼。

くらいにしか思っていませんでした。

しかし、ウィーン版を見て2人の苦悩と葛藤が見えて、

「勘違いしてごめん」と思いました。

 

こうして、そんな、こんなで各キャラクターにスポットライトを当てられるようになり、

私は、

「作品の理解を深めるためにも、本当のことを知るためにも、ウィーン行かなきゃいけなくない?」

と思うようになっていきました。

しかし、時すでに遅し。

その年の連続休暇は、

オペラ座の怪人ツアー

と題してロンドンパリに行ってきたばかり。

ウィーンエリザベートをめぐる旅は翌年へと持ち越されることになるのでした。

 

長くなってしまいそうなので、今回はここまで!

次回は、いよいよ本場ウィーンに行ったお話です。

それでは!ごきげんよう。

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