信金元窓口的に入出金・両替手数料徴求が妥当な理由。
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
今回は、先日紹介した『信金窓口が遭遇した困った(ヤバイ)お客様③〜』の補足、番外編として、
元信用金庫窓口から見た、入金手数料や両替手数料を頂くようになった背景、について紹介します!
信金窓口が遭遇した困った(ヤバイ)お客様シリーズはこちらから。
入出金手数料、両替手数料とは
まず初めに、今回のテーマである、
“入出金手数料”と“両替手数料”について簡単に説明します。
こちらの手数料は、現在私が知る限りでは、
ゆうちょ銀行さん以外のほとんどの金融機関が、お客様より頂いている手数料制度です。
手数料額や条件は、金融機関や枚数によって異なりますが、
例えば、三菱UFJさんだと、
両替は11枚以上は550円、入金は101枚以上の硬貨で550円。
信金最大手の京都中央信用金庫さんだと、
両替は50枚以上は330円、入金は501枚以上の硬貨で660円です。
もちろん、枚数が増えれば増えるほど、手数料額は青天井のようにバンバン上がっていきます。
両替手数料
これは、円貨(円から円)両替時に頂く手数料のことです。
例えば、2,500円の現金を50円50枚(棒金)に崩す場合や、
逆に、10円玉100枚を千円札1枚に交換する場合のことです。
金融機関によって、枚数制限や手数料金額は異なりますが、
メガバンクさんや地銀の大手さんだと、11枚以上で手数料を頂いているところもあります。
(つまり、200円を10円玉20枚に崩すだけでも手数料がかかるという事。)
ちなみに、新券への両替の場合は、同一金種(万券から万券など)に限り、“お取り替え”扱いになるので、10枚まで無料だったり、制限なく無料だったりと、少し規制?は緩やか目です。
入出金手数料
こちらは、パターンとしては2つあります。
まず1つ目は、お賽銭や500円玉貯金などのような大量の硬貨(紙幣)を口座に入金する場合。
2つ目は、例えば100万円を窓口で出金する際に、
1万円札を30枚、5千円札と千円札を100枚ずつ、500円玉を100枚、100円玉を500枚、
というように出金金種を細かく指定して出金する場合です。
ちなみに、2つ目のような出金に関しては、手数料を貰っていないところと、貰っているところは半々のようです。
金融機関によって扱いは違うのですが、信金だと100枚以上か、500枚以上で入出金手数料を頂くところが多いみたいです。
元信金勤めの本音
さて、前置きが長くなりましたが、
私的な両替及び入出金手数料に関しての本音は、
申し訳ない!
と思うこともありつつも、
収益になる仕事なんだ!と思える救い。
という感じです。
というのも、元信金勤め的に言わせて頂くと、
大量の硬貨を持ってこられるのは、本当に大変!なんです。
500円玉貯金や、コインランドリーさんの売上金などでしたら、硬貨の汚損もさほどないだろうから、大変じゃないので、迷惑ではないし、
小学生のお坊ちゃんが、頑張って小銭を貯金箱に貯めてそれを紙幣に替えに来た、
なんて私も経験があるので、申し訳ない気持ちと、やるせない気持ちで一杯になるのですが、
問題は、
「畳の表替えをしたら、畳の下から硬貨出てきました!」
「おばあちゃんの遺品整理していたら、ダンボールの中に大量の硬貨が!」
というようなパターン。
このようなパターンの硬貨の汚損度、変形度はとんでもないです。
まだ、入出金手数料を頂いていなかった時のこと、
(現金に両替して!の場合はこの時すでに手数料はかかっていましたが、入金にかんしては頂いていませんでした。)
「家のリフォームをしようとしたら、色んな所からお金が出てきたので入金お願い!」
と段ボール数箱を持ってこられた方がいました。
その時私は、出納業務を先輩から教わっていた状態だったのですが、ダンボールの中を見てびっくり!
サビが生えていたり、ゴミが付着していたりする汚い硬貨、変形している硬貨、昔の硬貨、外国の硬貨、ボタンやネジ、動物の毛、謎の縮毛などがギッシリと入っていたのです。
基本的に、硬貨の入金はオープン出納機という機械に入れて、自動で読み取って入金出来るのですが、
サビが生えているような汚損硬貨は読み取ってくれないので、手で数えなくてはいけないし、
ゴミがついていたら、そのゴミが機械内で悪さをして機械がエラーにすぐなるし、
ボタン、ネジ、謎の毛もエラー、故障の原因になります。
変形した硬貨やペンス玉のような薄っぺらい外国の硬貨は、読み取り部に挟まり機械が止まり、業者案件になったことも。
まぁ、とにかく大変なのです。
(業者を呼び直してもらうまでは、オープン出納機は一部の機能のみしか使えませんので、業務に支障が…)
結局、先ほどの時は3人ほどで少しずつ、少しずつ、硬貨についたゴミを除き、
ネジやボタンなどの異物は取り除き、
何百枚にもなる汚損硬貨を金種ごとに分けて数え(再鑑として別の人に金種、枚数を再確認してもらい。)、
古い硬貨は、本当に流通していたものか複数人で確認し、
ほぼ1日をかけてなんとか入金ができました。
しかし、先述した通りこの頃は、入金手数料は頂いていなかったので、
先輩が終わった後ポツリと、
「私達さ。今日…何の収益にも利益にもならないことをしたんだね。こんな汚いお金触って、数えて、気持ち悪い毛を取り除いて、埃まみれになって…虚しい。」
と言った瞬間、私まで虚無感に苛まれました。
しかも、この先輩動物アレルギーやアトピーを持っていたため、謎毛と埃で具合も悪くなり、むしろマイナス。
大量の出所不明の硬貨の入金もしくは、両替は、
煎餅の大きな缶サイズの汚損硬貨だと、平常時は1ヶ月に1回ほど、
年末やお盆、また今のような皆が仕事休みで金融機関は開いている。なんて時には、週1〜2はこのようなお客様がいらっしゃいます。
(先述したような超大量パターンは年1から2は必ずあるかな。)
人員はとられるし、
機械は壊れる可能性高いし、
時間もかかるし、
それにより業務が滞り、他の職員、お客様にまで迷惑がかかるので、
私としては、入金手数料徴求は妥当だな。という印象です。
一部の悪質と言ったら、言い過ぎですが、
このような方のせいで、小学生の貯金箱入金まで手数料を頂くことになるなんて、申し訳ないとは思いますが、
正直、窓口業務は縮小傾向で人員も削減されている中で、
これ程の重労働に対しては、手数料を貰わないとやってられません。(職員の気持ちとしても、会社としてもね。)
また、両替に関しても通帳への入金が、現金でお返しするのにかわるだけなので、大変度で言うと変わりはないので、
あまりにも多い硬貨に関しては、手数料を貰ってもやむを得ないのかな。と思います。
ただ、正直な話…、
11枚以上の両替や101枚以上の硬貨入金で手数料を頂くのは、
無料の枚数が少なすぎだし、ちょっとやりすぎ感は否めない印象です。
また、両替に関して言うと、硬貨をたくさん必要とする方というのは、商店街にある小さな八百屋さんやパン屋さん、トンカツ屋さんなどの個人商店、しかも高齢者が経営の場合が多いので、
言い方が悪いですが、“弱者”からの搾取のようにも思えて、気分が良いものではなかったです。
ただ、私の働いていた信金だけかもしれませんが、窓口担当は手数料がかからない抜け道を知っています。
そのため、ブスーっとした顔をせず、高圧的な態度を取らない愛想の良い方や、
「なんとかならないのかしら。」と困ってそうな方には、そっと無料になる方法を伝授していたので、
窓口で「なんでだよー!金融庁に言ってやる!日銀に告げ口するぞ!」
なんて大声で怒らず、冷静に相談してみると、なんとかなるかもしれません笑。
保証はできませんが笑。
おわりに
銀行業務(信金業務)には、必ずこの業務をしてね。と法律で定められた業務があります。
それは、
預金業務、為替業務、融資業務、そして両替業務です。
(うる覚えですが…。)
おそらくですが、もう金融機関は(職員)は大量の硬貨を扱う両替をしたくはないのだと思います。
だって、受入れた大量の硬貨は、支店では使いきれないから、
“麻袋”という4,000枚入る袋に詰め替え、本部に送り、そこから日銀に送り、という作業までしなくてはいけないのです。
これも、結構な手間です。重いし。
ましてや、汚損度が酷かったら、機械が壊れるから、何度も何度も人の手で枚数を数えなきゃいけないですし…。
しかし、法律で両替業務が定められているからやらざるを得ない。
じゃぁ、業績が下がってきているし、少しでも両替のお客様を減らすために手数料とるか!って感じなのかな。と思います。
(真偽は不明ですがね)
とはいえ、硬貨が欲しくて、硬貨を紙幣に替えたくて手数料を取られるなんて悔しいですよね!
そこで、近日中に私が実践している、手数料をかけずに硬貨を減らす方法及び、増やす方法を近日中に紹介しますね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございまいた。
それでは!ごきげんよう。
よかったらポチポチをお願いします( ´ ▽ ` )♪
入庫から辞めるまでの過程については、こちらから!
https://panfoo-8bit.net/why-shinkin/