サヨナラ信用金庫⑩私が退職した理由 ~決定打~ 【諦めと旅立ち】
ごきげんよう!楓華です。
前回は、転勤を契機に新しい人と出会ったことにより、
こんな人たちと働いていくなんて…と不満をさらに募らせていき、
“退職”の二文字が少しずつ見えてきた経緯をお話ししましたね。
今回は、退職の、
【決定打】
をお話しします。
最初のお話はこちらから。
前回のお話はこちらから。
※このブログに登場する、信用金庫名、支店名、個人名は全て仮名です。また、イニシャルではなく、楓華が必要に応じてつけたものです。御了承ください。
私へのクレーム
ある日のことでした、同い年くらいの男性が来店されました。
見たことある気がしましたが、
他の支店の法人の通帳をお持ちでしたので、気のせいか…と思いました。
その方が、
「出資金を変えたいので、出金して入金したいんですけど」と仰りました。
株式会社における株式のようなものが、信用金庫には“出資金”という名であるので、そのことを言っているのかな?と思い、お客様の会社が出資会員さんか調べましたが、未加入でした。
唐突でしたし、私の思う(思い込んでいる)出資とはどうやら違うようで、私には言っている意味がわからず、
隣に座っている派遣の先輩に助けを求める意味で、
横を向き「ん??」というような感じで首を捻りました。
(先輩も、ん?っとなり不思議そうでした。)
するとその方が「なんで笑っているんですか?」と
そのようなつもりは全くなかったので、
「笑ってませんよ?」と答え、
「出資金というのは、何の出資金ですか?当庫の出資金のことでしょうか?お調べしましたが、未加入のようです…。お取引支店の○○支店で既にご相談はされていますか?」
と尋ねましたが、答えは得られませんでした。
「それでは、出金して入金とは、このお通帳から出金して、ご持参された現金と合算して増額して、入金するということで、よろしいですか?」と尋ねると、
「そういうこと。」とのこと。
必要伝票を用意し、ご記入いただいている最中に「名刺をください」と言われました。
あまり名刺をお渡しすることはないのですが、依頼されたことですのでお渡ししました。
全ての処理が終わり、通帳をお返しした際に、
(ちなみに、先程の私の質問に対する答えとは違い、100万円出金して、100万円入金する。というような同額の入出金で、通帳残高に変化はないものでした。)
「やればできんじゃん!」と言われました。
正直言って、その前から、
言っていることの意味は分からないし、
笑ってる、馬鹿にしている。と突っかかってくるし、
変な人…と思っていましたが、
その一言で「え?何様?」と思いました。
さらに去り際に、
「そんなに嫌々窓口すんならトイレ掃除でもすれば?」と言い放たれました。
完全に「かちーーーん!!!」ときてしまい、
つい「そのような係の分担はないので」と言ってしまいました。
結局その後ネチネチネチネチ文句を言われ、
「数百万円(3〜4百ほどだったかと)預金している客に対する態度か!」
「お前!俺が若いから馬鹿にしてんだろ!お前年いくつだよ?」等々と、
怒鳴り騒ぎ続けました。
(ちなみに、こんなこと言うと失礼ですが法人で3〜4百万円の預金なんて全然凄くないし、なんなら少ないし、
「俺が若いから!」って仰いましたが見た目は、30代後半に見えました。実際は20代後半でしたが。)
しかし、しばらく経つと、他のお客様からの視線が気になったのか、急に帰っていきました。
そして夕方、お客様相談室から内線が来て、先ほどのお客様よりクレームが入ったこと、
直接私から謝罪の電話をして欲しいとの依頼があったことを告げられました。
クレームについては、想定内でしたが、直接電話で謝罪は想定外でした。
しかし、自分が起こした事件だから、
自分で収束させなくてはなりませんので、電話しました。
笑った。馬鹿にしている
そう思わせたのは、私の態度に問題があった。二度と同じようなことのないよう、心を入れ替えます。貴重な意見として心に刻みます。
客→ あなたの今日の態度は不快でした。同じことのないようお願いします。
出資金を増やすために出金して入金
1円(1円からでも今は起業可能)を出資金にして会社設立をしていたため、
履歴事項全部証明書(謄本)に出資金を増額させて、載せたかったというだったのですね?
私の知識不足でした。覚える機会になりました。
(後ほど、融資経験豊富な上席に質問をして、こういうことでは?と教えてもらい理解した。)
客→コメントなし(お使いだったので、恐らく理解していない)
ちなみに、現在は1円の出資金から会社を設立できるようですが、1円のままでは格好が悪いので、ある程度業績が上がってから変更するケースがあるとのこと。
また、通帳から100万円出金し、そのまま100万円を入金したという流れがわかる通帳のコピーを提示すると、法務局では出資金の増額とみなすそうです。なんか解せないですが…。
言い返してしまったこと
私が人間的に未熟であるがために言ってしまった。大人になります。
客→金融機関の窓口たるもの、客に何を言われても言い返すべきではない。
窓口は、A信金の看板を背負っていることを肝に銘じるべき。
さらに、お客様からは、
個人で口座開設したさいに、楓華さんの接客がとても良くて嬉しかった。ファンになった。
なのに今日の様子を見てガッカリした。だから、つい言いすぎたところもあった。
でも僕は、“お客様”だ。“お客様”に言い返すのは如何なものかと思う。
だが、僕は“お客様”の意見として、“窓口”というものについて教えてあげられ、
楓華さんも理解してくれたので、今後に期待したい。
今後も利用したいので、楓華さんとの間のワダカマリを解けて良かった。
と言われました。
これにて収束!ちゃんちゃん!!
いやいやいやいや。
はぁ~~~???ハッキリ言います。
(お客さんには言いませんでしたが…)
意味不明。
きもちわるい。
自分で"お客様"って言うな。
なぜそんな上から目線?
ワダカマリが解けて良かったー?それはあなただけでしょ?
二度と来くるな。
って感じです。
接客業たるもの、どんな酷いことを言われても、頭をさげ、謝り、決して言い返すべきではない。
私たちは、
“プロ”だから。
“仕事中”だから。
それが“接客業”だから。
それが通例になっています。
じゃあ、相手が仕事中だから、プロだからと、
自分が“お客様”だからと、
何を言っても良いんですか?
接客業従事者も“人”で人権を持っているのです。
それ忘れていませんか??
言い返せない立場だからと、
何を言っても良いんですか?許されるんですか?
大好きだった憧れだった窓口に対しても、
元々少しずつ違和感を感じていたものの、
これをキッカケに更に大きな違和感を抱くことになり、
遂に、お客様自体に対する嫌悪感すら抱くようになっていきました。
さらに、いくらお客様から依頼されたから。と言っても……
こんな不快感丸出しのおイキリ野郎さまに、
(一応言っておきますが、顔は恐らくイケメンの部類だし、身長も高くモデル業に従事されて、とあるコンテストでファイナリストに選ばれたこともあるそうなので、見た目のことを言っているわけではありません。中身のことです。)
直接当人から謝罪の電話をさせる本部にも、役席にも、怒りと失望。
従業員を守る気も全くないんだと悟りました。
ビジネスネームについて
先程の事件が収束し、帰宅し、ほっとした後、ふと思いました。
「名刺渡したってことは、フルネームもその漢字も分かっているんだよね?」と。
「スマホ落としただけなのに。」
の映画を見たばかりだったことと、
先程のお客様が同世代という比較的若かったことが重なり、
Facebook調べられたら、私のことが色々分かるのではないか。
ネット上に、
「A信金Y支店の楓華は××だ。」
と悪い書き込みをする事が、できるのではないか。
と思い怖くなりました。
そして、ちょうどWEBニュースで、
ゆうちょ銀行の窓口担当の方やネットカフェの店員さん等が、
レシートにフルネームが書かれていたことにより、ストーカー被害に遭った。
そして、そのような被害があるため、一部の企業では、
“ビジネスネーム”
を使用するようになり、普及しつつある。
という記事を見つけました。
そうか、ビジネスネームか。
これなら、私のようにお客様とトラブルになり、名刺を渡してフルネーム知られたとしても、
あくまで仕事でのトラブルで終わりで、
「プライベートまで脅かされるかも。」
と心配することはないんだ。と思い、
いつかこれがもっと広がればなぁと漠然と思いはじめました。
そんなある日のこと。
タヌキ常務理事(理事長・専務理事に次いでトップ3)
がY支店に臨店されました。
退職を決意した日
タヌキ常務理事(完全にフォルムも顔もタヌキなので)は、70歳近い役員で何度かお会いした事がありますが、
フランクで話しやすい、偉ぶっていない方です。
その方が、Y支店に、
「なんでも良いから現場の疑問と意見きかせてー!」
と臨店してきました。
時間は、1時間弱あったので最初は、
「この事務面倒です。三井住友ではこんなことやってない!とお客さんに言われるので簡略化を検討して欲しい。」
などの真面目な意見を出しましたが、
話のネタがなくなってきたので、
「もう本当になんでも良いから聞かせて!」ということに。
それなら!と
「制服が10数年変わっていないので、一新して欲しい。」や
「派遣も定期的に転勤を。」
などの業務とあまり関係ない意見も出てきました。
私も「君はなにかない?」と聞かれたので、
・ビジネスネームの概要
・ストーカー被害などもあり、広まりつつあり、その必要性が叫ばれている。という記事を読んだ。
・今後もっと広がるとおもいますか?
・いつかA信金も取り入れると思いますか?御意見をお聞かせ願います。
と話しました。
タヌキ常務からは、
「金融機関の窓口に、パパパピーヒャラみたいな名前の人が座っていて、信頼できますか?僕は、できません。」
「プライベート、例えばラジオネームを好きな名前にして、投書することについては、とやかく言えません。ラジオテーマに沿ったラジオネームをつけて楽しんだりも出来ますしね!」
「ですから、そちらで御自由な名前を使ってみては?」
との回答でした。
唖然でした。
言葉を失い、怒りすら感じました。
パパパピーヒャラ?
ラジオネーム?
ビジネスネームについて理解できなかったのならば、
SNSやFacebook、“書き込み”などの言葉や意味が分からないのならば、
質問して欲しかった。
私の言い方が不十分だったのもあるかとは思いますが、
そこはどういう意味?
詳しくおしえて?
と聞くことは出来たはず。
(ちなみに、課長や派遣のお姉さんなど、10~20代のお子さんがいる方は、私の話を理解し、一緒に「タヌキ何言ってるの?そういう意味じゃないでしょ笑」と思っていたそうです。)
その場しのぎの的外れな回答しかせず、
理解することを怠り、
質問することを鈍り、
分からないことには、「分からない」と素直にいう謙虚さがない。
こんな人がトップ3にいる会社。
もう無理だ。
絶対に未来はない。
私にとって、なんの利益にもならない。
ここにいても無駄だ。
やめよう。
即決しました。
そして、その臨店から1ヶ月も経たないうちに、半期に一度の自己申告書の提出がありました。
結婚や自分や配偶者の妊娠・出産、親の介護など人生の転機がある人は、そこに書いて出してね。
という紙でしたが、私はそこに、
「今年中に退職を希望」
と書き提出しました。
支店長と面談し、退職時期を話し合い、
12月末で仕事納め。
1月は有給消化で1月31日退職。
で決定しました。
こうして、私は、
A信用金庫にサヨナラをして、
新たな道へと進みはじめました。
ちなみに、ビジネスネームについては、
タヌキが分かってくれなかった怒りもあり、
広い世代に理解され、広がって欲しい気持ちが強いため、
新聞に投書しそして掲載されました。
残念ながら話題になることはありませんでしたが、新聞ですので、広い世代に読まれ、
“ビジネスネーム”の存在ついて、
そしてその必要性について、
知られたのではないかなぁと自己満足ですが、思っています。
最後に、10篇にも渡る私の退職の理由。にお付き合いいただき、
ありがとうございました。
退職を決意してから、退職までの日々についてはこちらから!
それでは!!ごきげんよう。
完
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