宙組『神々の土地』感想♪(うすめ)
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
数ヶ月前にスカステ無料放送にて放送された際に録画していた、
宙組の『神々の土地』をやっと見れました!
基本的に、映像ではあまり集中力が続かず途中で見ることを断念したり、寝てしまうこともあるのですが、
この作品は別格!と思うほど面白く、1時間半楽しく、興味深く見ることが出来ました。
今日は、別格!とまで思った、『神々の土地』の感想を紹介します♪
作品について
私は、高校時代日本史選択だったため、あまり世界史に明るくありませんが、
ミュージカルと旅行のお陰で、イギリスやフランス、オーストリアなどの歴史は、少しではあるものの知識として持っています。
しかし、本作の舞台はロシア…完全に初めて歴史に触れる国でした。
人間関係や、時代背景などが全く分からず、人物名もラスプーチン以外聞いたこともない人ばかりで、
(そのラスプーチンもどんな人なのかは知らなかった…。)
宝塚公式サイトの人物相関図を横に置きながら見ました。
(カタカナが苦手で人物を覚えられないうえに、記憶力がないため…涙。
この作品の舞台となる時代は、1916年。
ロシア革命の前夜の皇帝や皇族、軍人、そして市民(革命活動家)が主な登場人物。
歴史を知らない私からすると、劇的なことばかりで、ロシア面白い!もっと知りたい!!と思いました。
特に、面白いと思ったのが、
皇帝の母である皇太后マリア(寿つかさ)が、嫁である皇后が心酔するラスプーチンの暗殺を企てる一員だったことです。
自分の息子が皇帝の座につき、自分も属している王朝と敵対する側につき、クーデターを目論み、
そして、その後起こったロシア革命からは上手く逃げ、アメリカ?イギリス?に渡り、息子家族が暗殺された後も生き続けたという事実、
そして、何よりこのマリアという人物の強さがとても興味深かったです。
(演じているのが組長なので、声も低いし、オーラもあるし男っぽい強さを感じられたのも、またよかった!)
あと、本来ならば今頃上演されていたであろう、『アナスタシア』と同じ王朝のことであること、(『アナスタシア』では革命後が中心ですが…)
まどかちゃんが、『神々の土地』ではニコライ2世の長女オリガを演じ、史実ではその後殺されてしまうけれど、
『アナスタシア』では、ニコライ2世の第4皇女アナスタシアを演じ一家惨殺から逃れられたことが、
面白いな、まどちぃはロシアと縁があるんだなーと思いました。
(ところで、アナスタシア伝説は結局伝説でしかなく、家族と共に殺されていたみたいですね…。)
出演者について
朝夏まなと
男役さんとしての演技は初めて拝見しました。
退団後の“女”のお姿の方が印象が強いので、
男役さんの服装や短髪、メイクなど新鮮でした。
男役姿でも、やはり大きな目が素敵だなと思いましたが、
役のせいなのか、主役なのに目立たない感じがするな。とも思いました。
今の宙組を見慣れているせいか、真風さんの方がキラキラして目立って見えました。
あと、ドミトリーの気持ち、思っていることが見えにくくて、イリナに好意を持ちつつ、オリガと婚約した複雑な心とか、
ラスプーチン暗殺に抵抗を覚えていたのに、撃ち殺した気持ちの変化とか、
彼の心がどこにあるのか、どのような動きなのかが見えず「?」と少し思ってしまいました。
真風涼帆
いまの宙組を見慣れているせいか、真風さんが好きだからか、
オーラばんばん、目立って感じましたね。
正直、この作品の中で一番渋くて、一番悪くて、一番かっこよかったです。
この人主役?と思ってしまうほど素敵で目立ってました笑。
(私の目のせいだとはおもうけど笑)
個人的には、「ママは僕のことも騙したんだね。」
というセリフの「ママ」という坊や感ある呼び方と、真風さんの雰囲気とのギャプに萌えました笑。(お母様じゃないんだ。と。)
あと、ストライプスーツもお似合いで素敵でした!!
伶美うらら
とても品があって、
綺麗で、
オーラがあって、
大人で、
落ち着いている、
素敵な娘役さんだなと思いました。
悲しそうな顔も、戸惑う顔も、嬉しそうな顔も自然で演技力も申し分ないし、
歌も決して下手ではないので、
この方が既に退団されていること、トップではなかったことは少し残念に思います。
まどちぃの、光り輝く若々しい可愛い声、雰囲気も好きだけれど、
この方のような娘役だけれど、ある程度の低音、落ち着いた声色を使えるのも、トップ娘役としては必要スキルじゃないかな?と思うので、
偉そうなことを言いますが、伶美さんが短い期間でもトップについてくれていればな。
トップの姿を見てみたかったな。なんて思いました。
星風まどか
とにかく、可愛いかったです!
いままで見た作品の中で一番可愛くて、お似合いでした!
ルドルフのような、青い軍服に黒い帽子、三つ編み姿がよくお似合いでした♪
また、童顔の顔と可愛らしい高い声が、オリガの若々しさ、世間知らずさ、純粋さが現れていて良かったです。
ただ、今も思うのですが、ジプシー酒場で近衛騎兵に楯突く場面のような長台詞になると息継もほぼせず、
「わわわわわわわー!!」と早口で言うので、声質のせいか、滑舌のせいか聞き取りにくい…。
ちょっと、改善して欲しいな。
でも、3年前から変わってないということは、改善されないのかなと思いました。
桜木みなと
革命活動家の役、長いカーリーヘアを1本でまとめている髪型とてもお似合いでした!
ずんちゃんは、心優しい好青年が一番の当たり役だと思っていたけれど、
ゾバールのような裏ぶれた市民、革命活動家の役も出来るんだ。似合うんだ。と新発見でした。
あと、ずんちゃんの歌については、上手いとも下手とも思ったことはあまりなかったけれど、(平均的というか…)
ラストシーンの影コーラス?影歌?は、とても音程が安定していて、程よく感情がこもっていて、
黄泉の世界なのか、理想なのか、夢の国なのか分かりませんが、
王家の方々が蘇り、幸せそうにしている様子が心温まる反面、
訪れることのなかった、ロマノフ王朝の未来なんだなと思うと虚しくて、
ずんちゃんの歌と相まって胸がギュンとし、感動し涙が出ました。
あとあと、見間違いかもしれませんが軍人の中に混ざっている姿はキリッとして品のある感じで、ハングリー精神の塊のようなゾバールとの対比が良かったです。
おわりに
面白かった!感動した!
という割には、ずいぶんと薄い感想になってしまいました…。
語彙力が…。
最後に、2つ言いたいことは、
ロシアの歴史について、もう少し調べたい、知りたいな。と思ったのと、
上田久美子女史の作品は間違いないな!
ということです笑。
宙組『アナスタシア』がとても楽しみになったと同時に、
上田久美子女史が温めてきたぽい、思いが強いぽい『フライング・サパ』は謎のままお蔵入りさせず、絶対に上演して欲しいし、
だいきほコンビの『fff』も更に強く絶対に見たい!!と思いました。
(せっかくチケット取れたのに、日程変更のせいでまたチケット取り頑張らなきゃ…)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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