イギリス国立歌劇場で“カルメン”を鑑賞したはなし 

2020-03-13

ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。

2月末にロンドンコロシアム(イギリス国立歌劇場)にて、

オペラ“カルメン”を見てきました。

ロンドンコロシアムは、ロイヤルオペラよりは敷居が低く、値段も抑えめなので、気軽な感じで上質なオペラを楽しむことのできました。

今回は、ロンドンコロシアムについてやオペラ“カルメン”の感想についてお話しします!

ロンドンコロシアムの概要

場所とアクセス

場所は、この辺りにあります。

最寄り駅は、“Charing Cross駅”で、

黒色の“Northern線”と茶色の“Bakerloo線”が通っています。

ナショナルギャラリーのすぐ近くですので、観光してそのまま行くことも出来る好立地です。

歴史と現在

こちらの劇場は、フランク・マッチャムとオズワルド・ストールによる設計によって、“家族向け”劇場として1904年にオープンしました。

ロンドンで最大級の広さを誇り、収容人数は、2359人です。

イングリッシュ・ナショナル・オペラ&バレエの本拠地としても知られ、

オペラ、バレエの他に、ミュージカル・コメディ、ショー、演劇などが数多くのイベントが開催されています。

ちなみに、来月から約4ヶ月“ヘアスプレー”を上演するようです。

この劇場の雰囲気とかけ離れすぎているので、どんな感じになるんですかね…。

こちらの劇場で上演されるオペラの大きな特徴は、全演目英語で上演するというところです。

私は、そのことを全く知らずに“カルメン”を観劇したのですが、

「ん?フランス語じゃないな…なんか歌詞の内容がわかるな」と不思議に思い、

よくよく聴くと英語で歌っていたのです!(無知ですよね笑)

また、舞台には英語字幕と手話の通訳もいて更にびっくり。

(字幕は一般的ですが、手話は初めてだったので本当に驚き。)

“ファミリー向け”、“市民向け”というだけでなく、

難聴の方や私たち外国人など、多種多様な人たちも楽しめるように工夫をし、

オペラ鑑賞の裾野を広げ、敷居を下げつつも、オペラの質は一流の素敵な劇場、オペラ団でした。

建物と感想

外観は、このようにレンガで作られた、趣のあるもので、一番高いドーム?の上には、

“コロシアム”という文字がグルグル回る謎の球体がついていました。

入り口は1箇所のみで、入り口でチケットを見せて入場。

入場時に「○○の階段を上がって2階」というように簡単に場所を教えてくれます。

1階には、クロークもあります。

私の席は2階だったので、階段を使い2階にいくと、舞台衣装が!

明日公演の“蝶々夫人”の衣装でした。

なんというか…着物!というよりは、“着物のような衣装”という感じでしたが、そこは大目にみましょう笑。

この階のホワイエには、軽食を販売している売店もありましたが、私は何も頂かなかったので、値段はわかりません…。

チケットに記載された、階層(アッパーサークル)の入り口でチケットを再度見せて席へ。

着席した感想は、狭い。

とにかく席が狭かったです。

私の短い足でも窮屈なのだから、皆さんもっとキツかったと思います。

(ちなみに、私の席は“足狭いよ”という語注付き席だったので特に狭かったようですが、ほかの席もそこそこ狭いようです。)

ただ、2階の最前列だったので、舞台の見え具合は最高でした。

(これで、6千円の席なのだから安い!)

舞台の両サイドには、ボックス席があってウィーンやパリのオペラ座さながら!

天井はドーム状になっており、天井画などはないですが、白を基調とした穏やかな美しさでした。

席の狭さ以外は、古さをあまり感じさせない劇場でした。

(まぁ1900年代に建てられたので、そもそも古くないんですけどね笑)

個人的に面白な。と思ったのが、開演までの間舞台上にある字幕で、

“愛しているよ。私の可愛い天使エドワード”とか、

“カレン。誕生日おめでとう。沢山の愛を込めて”とか、

メッセージが流れていたことです。

野球場では見たことがありますが、劇場では初めてだったので、斬新だな…と思いつつ、日本でもぜひ…と思いました。

カルメンの感想

先述した通り、フランス語ではなく英語での上演でしたし、

演出も、車や公衆電話が出てきたり、と見覚えのあるものとは異なっていて新しく、

衣装もトレンチコートにハンドバック、ハイヒールというように随分と現代風で、

曲はカルメンだけど、なんだか違うオペラを見ているような感じでした。

(数年前にウィーンで魔笛を見た時も、随分と現代風、コンテンポラリーな感じでしたし、オペラも新演出が流行っているようです。)

カルメンを演じた方は、看板の黒髪の女性とは違うブロンドの方でしたが、

スタイルが良くて美人でそれでいて歌もめちゃくちゃ上手でした。(ちょっと声が細めでしたが…)

見所のハバネラではセクシーに魅せてくれ、かっこよかったです。

また、ドン・ホセもエスカミーリョもそんな体格が良い感じではないにも関わらず、太い良い声で歌うまでした。

数年前アイーダやサロメを見た時は、オペラ女優!オペラ俳優!という風貌の方が主な出演者だったので、オペラ俳優、女優も体型が求められる時代なのかな…。なんて思いました。

トレアドールは、楽しくて、ワクワクした気分になれて幸せだったし、

闘牛士の歌は、ダンボール?で作ったような闘牛が登場したり、それと歌いながら闘ったりして面白かったです。

個人的に、旅の終盤でかなり疲れが溜まっており、寝てしまうこともありましたが、

耳心地が良く、聞き覚えのある曲と、

素晴らしい歌と素晴らしい演者、

そして面白い演出をとても満喫できました。

チケット購入方法

私は、ロンドンコロシアムの公式サイトにて事前に購入しました。

右上のカレンダーを押すと、演目が書いたカレンダーが出てくるので、自分のロンドン滞在中に上演されている作品を簡単にチェックすることができます。

たとえば、3月14日の“フィガロの結婚”に行きたいとします。

カレンダーの14日を押すと、“フィガロの結婚”の上演時間や、ストーリが出てきます。

このページの“BOOK”を押すと、次のページで“フィガロの結婚”の上演日が出てくるので、観劇したい日を選択します。

日にちを選択すると、大まかなエリアを選択できます。

現在全ての席が黄色なので、そこそこまだ席が余っているということです。

一番安い、天井席にするとして、そのエリアをクリックすると、

空席とその席の値段が分かります。黒いところは既に埋まっているので、もう後ろの方しか空いてませんね。

拡大して、席を選択すると舞台の見え方の写真が見れ、選択した席は赤くなります。

選択が完了したら、黒い“ADD〜”を押せば席が確保され次の画面が立ち上がります。

次の画面で、寄付金やらなんやらの追加を促されますが、全部無視でOK!

下の方のチケットの受け取り方(チケットオフィスか、郵送か、Eチケットか)を選択したら次に進みます。

ちなみに、私はEチケットに大体します。

郵送はアテにならないし、チケットオフィスは当日だと並び面倒だからです。

この画面で、アカウントを作り、メアドと名前を入れたら、メールが届きます。

メールが届いたら、メールのURlをクリックして後は登録をするだけ。

住所を入れるところがありますが、郵送を選択していない場合使うことはないので、適当で大丈夫です笑。

(Tokyo-to,minato-ku,mita1-1,Mita-bilding301のような感じです。cityとかprefectureとか入れなくても問題ないです。)

最後に、クレジットカードで決済を済ませると、

“予約完了メール”に引き続き“チケットメール”が届きます。

チケットメールのPDFからチケットをダウンロードしたら、それをコピーして忘れずに持っていくだけ!

最悪、コピーを忘れてもメールを消していなければ、ロンドンのホテルで印刷してもらうことも可能だとは思います。

おわりに

終演は、10時半過ぎでした。

劇場を出ると、タクシーが並んでいましたが、

わりと人の流れが、地下鉄の方に向かっていたので、その流れにのり、地下鉄を利用しホテルまで帰りました。

地下鉄内は、ちょこちょこ空席がある混み具合でしたし、(ガラガラではない)私が乗った時は怪しい人もいなかったので、問題はありませんでした。

ホテルへの徒歩も、話もせずに早足でセカセカ歩いたので、特に何もなかったです。

ただ、海外ですし絶対大丈夫。安全。とは言い切れないので、オペラからの帰り方については、ご自分で判断してくださいね。

ロンドンといえば、ミュージカルのイメージでしたが、意外とオペラの敷居は高くなく、ミュージカル感覚で気軽に楽しめましたので、

ぜひ、ロンドン観光の夜には、ミュージカルだけでなく、

ロンドンコロシアム(イギリス国立歌劇場)でのオペラ鑑賞も検討してみてください。

とても楽しかったですよ!

また、服装もちょっぴりおしゃれをするくらい(3,000円のランチを食べに行けるくらいの服装)でOKでした。

仕事終わりのサラリーマンや学校終わりのラフな格好の学生もいたので、本当に気軽に見れましたよ!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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それでは!ごきげんよう。

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