元信金窓口が遭遇した困ったお客様③〜売上管理はご自身でお願い!〜

2020-05-12

ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。

先日に引き続きまして、昨年12月までの約8年弱信用金庫で勤務した中で出会った、困った(ヤバイ)お客様について紹介します。

第3回の今回は、〜売上管理はご自身でお願い!〜です!

信金といえば、八百屋さんやパン屋さんなど個人商店さんとの取引が多いです。

大体の方は、元気で下町気質の人情深いタイプなので、親しみやすく良い方ばかりだったのですが、中には過度なワガママを仰る方も…。

今回は、通帳で売上管理をしているD商店さんについて紹介します!

1回目の、〜ここは商店じゃないのよ〜は、こちらから。

2回目の、〜消えた定期預金事件〜はこちらから。

基本情報

私が都心店舗に勤務していた時のことです。

D商店という、支店から少し離れた場所に店舗のある個人商店さんがいらっしゃいました。

(ちなみに、無人ATMはD商店さまの近くにあり、そこで硬貨入金は可能。)

D商店さんは、窓口のある支店まで、少し距離が離れているうえ、

日曜日のみ定休日、営業時間は朝9時から18時までという営業形態でしたので、

月に1度来店され、窓口でまとめて1ヶ月分の売上金(約25日分ほど)を入金するお客様でした。

 

ちなみに売上金は、それぞれ1日ごとに封筒に分けて入っており、

封筒には【4月1日青果 125,340円】という風に記載をしてあります。

また、融資先ではなかったためか、集金扱いでの営業訪問を縮小していたためか、どちらかは不明ですが、

D商店さんは営業担当者が訪問していなかっため、窓口のみでの取引でした。

困った理由①…1ヶ月分まとめてだから

月に1度で1ヶ月分まとめて…というのは、正直窓口としては、面倒でした。

というのも、窓口担当者の横には、“オートキャッシャー”という、お金の出し入れが出来る機械がついているので、少額の入金出金はその場でできるのですが、

この“オートキャッシャー”は、

出金だと紙幣は1金種あたり99枚以下、硬貨は1金種あたり49枚まで、

入金だと紙幣は1金種あたり200枚程度、硬貨はまとめて50枚程度まで、

と使用に制限があるのです。

そのため、それを超える入金出金に関しては、

“オープン出納機”という支店の奥にあるデカイ機械でしか扱うことができません。

D商店さんの売上金は硬貨がとても多いので、D商店さんを受付ると、お預かりした現金と入金伝票を持って、オープン出納まで行き、

仕事をしたがらない出納担当者のお姉さまに嫌な顔をされつつ、入金を託し、自席に戻り現金入金、伝票への印字が終わるのを待ち、

処理終了後、通帳に印字していく流れになります。

 

この時点では、どこか面倒?と思われるでしょうが、次から面倒くさい度が上がってきます。

困った理由②…数字や現金が入りくっているから

人間誰しも間違いはあります。

増してや、私なんておっちょこちょいの代表格のような女だったので、あまり偉そうに言うことはできないのですが、

D商店さん、非常に間違いが多いのです!

例えば、

  1. 入金伝票に『¥123,546ー』と記載されているのに、実際の現金は、¥123,456.しかなかったり、
  2. 4月1日の伝票金額と、2日の伝票金額が逆だったり、
  3. 4月1日分の現金が100円足りず、4月3日分の現金が100円多かったり、
  4. そもそも全く違う金額が伝票に記載されていたり、

などなど、とにかく何事もないことがないくらい、いつも何かしらのミスがあります。

そのため、その都度出納担当者から、

「金額違うからお客様に聞いて」と言われ、

受付者は今処理中の事務を中断し、D商店さんに確認し、「¥123,456−が正しいそうです。新しい伝票です。」と出納担当者に渡す。

という作業が生まれるので、まぁ面倒。

ひどい時には、

「なんか全部変みたいだから、現金1回返して。また出直すわ!」

と言われ、入金した現金を全て返すように要求され、

しかもそれも、「日付ごとの封筒に入れ直して!」

とまで指定され、更に事務を滞らせるのです。

困った理由③…日付ごとに必ずOPしなくてはいけないから

無事、オープン出納機での現金入金が終わったら、今度は日付ごとにOP(オペレーション)しなくてはいけません。

簡単に言えば、通帳への印字及びデータ入力です。

この日付ごとの入金の面倒なところは、そもそも封筒と伝票が日付順に並んでいない状態でD商店さんは持って来られるので、

現金入金の印字が終わった伝票を、日付順に並び直さなくてはならないのです。

(オープン出納で入金する時には、日付は関係ないので出納担当者は日付順に並び替えてはくれません。)

そして、日付順を間違えて印字しようもんなら、まぁ怖い。

「ここ逆じゃないの!こんなの困るわ。通帳を売上管理表代わりにしてるのよ!?」

とネチネチわーわー文句を言われ、キッと睨まれるのです。

 

日付順に通帳印字を希望するくらい、細かい性格なら、

何故封筒と伝票の日付順がグチャグチャなんだよ…。

なんで伝票書き間違えるんだよ…。

なんて思いつつも、何も言い返せない悲しい立場…。

困った理由④…摘要欄を必ず入力して!というから

個人的にD商店さんの面倒くささMAXなところはココです!

通帳には、“摘要”という箇所があります。

一般的に摘要欄には、

『ATM振込*山田りか』(自分から山田りかさんへの送金)や、

『振込入金*メルカリ』(メルカリからの入金)などのような、

後から見た時に分かりやすいように、自動的に印字されるメモ的な欄です。

D商店さんは、日付順の通帳への入金のみならず、

摘要欄に“4/1 青果”や“4/1 精肉”という文言を印字することまで求めるのです。

(青果、精肉は適当ですが、項目名はいくつかありました。)

お察しかと思いますが、これを入力し忘れると、ネチネチグチグチ言われ、キッと睨まれるのです。

 

金額相違の伝票を書き直して貰い、

日付順に伝票を並びかえ、

口座番号相違や日付相違、名義などに間違えがないか確認をし、

日付順に金額を入力し、摘要も入力しなくてはいけない…。

言っちゃ悪いですが、融資もない、なんの利益にもならない顧客にここまで手厚くサービスを提供しなくてはいけないのかー。

なんて思っていましたが、まぁ何も言えるはずもありません。

 

一度役席が、

「窓口への負担が大きいので、せめて摘要欄への印字を辞めさせて貰えないか。」

「申し訳ないが、せめて週1くらいで来店して頂けないか。」

とD商店さんに交渉したことがあったのですが、突っぱねられ交渉は失敗に終わりました。

何故あそこまで、D商店さんは強気なのか、

求めるものが多く細かいのか(自分はわりと適当なくせに)、

甚だ謎でしたが、面倒だし、時間かかるし、精神持っていかれるし、極力受付たくはないお客様でした。

おわりに

このD商店ですが、意外なことであっさりと毎日来店もしくは、ATMにて入金してくださるようになりました。

それは、入出金手数料を頂く制度が出来たことです。

※入出金手数料についてはこちらから。

D商店さんは、硬貨が多いですが毎日来店する分には、ぎりぎり手数料はかからないです。

しかし、1ヶ月に1度のまとめて入金だと、入出金手数料だけで数千円かかる可能性があるので、それは避けたいようで毎日来店して下さるようになりました。

毎日来店、ATM入金が出来るのなら、最初からやって欲しかったですが、

まぁ万事?解決してよかったです笑。

(ちなみに、ATMの場合は、摘要は印字出来ないので、自筆で記載されてました。)

 

金融機関に正確さを求めるのは、当たり前の事ですが、

金融機関だから、正確。だから、日付順に入金出来るし、摘要もちゃんと入れれるわよね!

という考え方はちょっと辞めて頂きたいところです。

 

私らとて所詮人間ですし、

「日付順に、摘要も正確に!通帳を売上記録代わりにしているんだから!」

なんて、

あなたの勝手でしかないですよー。

他のお客様の待ち時間にも影響して迷惑なんですよー。

てか、売上記録自分でちゃんとノートにでも書いてまとめてー。

と言いたいです。

(そんな勇気ないですが笑)

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございまいた。

それでは!ごきげんよう。

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https://panfoo-8bit.net/why-shinkin/

 

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