珠城りょう(たまきち)の退団に思うこと。
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
コロナの蔓延に伴い、自粛自粛で演劇界も公演の中止を強いられ、演劇・ミュージカル界は落ち込んでいるような気がします。
かくいう私も、なんとか1枚取れた3月上旬の雪組公演が中止になりました。
でも諦めきれず、再開を見込みフォロワーさんからチケットを譲って頂き、嬉々としていたのも束の間…。
再び世間からの“ご指摘”により中止。
10月からずっと楽しみにしていた、ワンスを結局1度も生で見れないことが決定し、正直かなり気持ちが落ち込みました。
でも、なんとか気持ちを盛り立てようと、ワンスのDVDを予約。
昨日発送メールを受け取り、
「受け取ったらすぐ見るんだー!」とワクワクしていました。
しかし、そのワクワクも束の間。
次にスマホを開いた時に見た文字は、
『月組 珠城りょう退団のお知らせ』でした。
私の贔屓さんは他にいますが、たまきちは私が初めて生で見たトップさんですし、
実は生で一番見ているトップさんでもあるので、思い入れがあります。
そこで、前置きが長くなりましたが、今回は“たまきちの退団について”思うことを書きます。
※宝塚ハマり歴半年ちょっとの初心者ファンの個人的意見ですので、悪しからず…。
たまきちとの出会いと印象
私の宝塚デビューは、2018年11月の月組エリザベートです。
私は、大のエリザベート好きですが、エリザベートと出会ってから7年間ほど、東宝verとウィーンverしか見たことがありませんでした。
(宝塚を禁止されていたため笑。詳しくは、こちらから!)
そのため、月組が私にとっての初宝塚で、
たまきちが女性が演じる初トートでした。
観劇した感想は、正直申し訳ないですが、歌声はイマイチだな。という感想でした。
なんというか、不安定で声に幅がなく、もうちょっとどうにかならないの?と…。
(IAFAのジョージでも同様の感想でした。)
あと、ダンスについてはあまり、詳しくないので多言はできませんが、
なんというかキレがなく、バタついているように見えて、“綺麗”ではないなぁ。という印象を持ちました。
しかし、目つきと動きのダイナミックさ、そして男性のよう(にしっかりと見える)体格と存在感は、凄いな。と感心しました。
特に、エリザベートに『嫌よ逃げないわ!諦めるには早い!』と拒まれるシーンの、
誘う妖しい顔からの、ふんッ!なんだよ。という顔と鋭い目付きへの変化は、「怪しくもカッコいい…。素敵!」と思い、特にお気に入りでした。
少し脱線しますが、トートは、“死”という概念で、性別を超えた存在のため、女でも男でもないし、どちらが演じてもまぁ良いのかな。
とは思っていたので、元々女性が演じることに対して抵抗はありませんでした。
そのため、映像でしか見たことのないですが、歴代宝塚のトートのことも受け入れています。
そして、トートを演じていたからなのか、その印象が強いのか、私にとって、たまきちは、
彼(彼女)自体がそもそも女でも男でもない。もしくはその両方という、トートのような不思議な存在なのです。
私は、観劇前まで宝塚の男役さんといえば、
“絵本から飛び出してきた王子様のような頭身で、スタイルがよく、男性のような逞しく雄々しい部分が見た目にないイケメン。”
というイメージを持っていましたが、たまきちは、
“男性のようなしっかりとした体型で、なんというか男。作ってない感じがする生粋の男!”
でも、素は可愛いお姉さん!
というかんじで、良い意味で固定観念を壊してくれました。
そんなこんなで、私は歌声については、思うことがあるものの、
なんだかんだ文句を持ちながらも、たまきちという存在が好きで、
彼女の持つ他の方にはない、“男役像”に好感を持っています!
たまきちに対する批判について
先程も申し上げましたが、失礼ながら、
私はたまきちの“歌声”と“歌唱力”については、良いとは思っていませんし、どうにかならないの?と思っています。
しかし、大きすぎる批判や“推せないタカラジェンヌ”“退団して欲しいタカラジェンヌ”というランキングや投稿については、嫌悪感を抱いていますし、違和感を覚えます。
私の中では、“天海祐希に次いでの早期トップ着任”という冠を付けたかったが故に、
発展途上でトップに担ぎあげられ、利用された不遇のスターという印象をたまきちに対して持っています。
まぁ、早期にトップになれた。と考えると、優遇とも取れますが、
本当は、少しずつ“男役”もダンスや歌という“技術”も成熟させていくつもりだったのに、
無理矢理トップに叩き上げられ、彼女の描く筈だった成長局線を崩されたのだと思います。
(アリスの恋人のウサギさんの役は、とてもキュートで良かったし、成長の伸び代も感じたのでね。)
また、これほど非難され、チケットの売れ行きも鈍く、2番手さんの方が人気だなんて相当キツかっただろうな。
相当辛く孤独なトップライフだったんだろうな。と思います。
でも、まぁ本当にそうだったら、ちゃぴとの退団でも良かった訳なので、意外と居座っていたのかもしれませんが、
私から見ると、彼女からなんかそんな図太さは感じないんですよね。不思議と。
何か、彼女の中で追い求める像があって、それを追い掛けているうちに、トップが長くなってしまったのかな。(あくまで予測ですが。)
なので、たまきちに対して、絶賛!をしているわけではないですが、
批判や“推せない”“退団して欲しい”などと言うのには、疑問符を持つと同時に、
こんな環境と状況で、果たして、彼女のトップライフは、長かったけれど、良いものだったのか?幸せだったのか?
と思うと、たまきちが心配ですし、出来れば幸せだったなら良いなぁと願ってしまいます。
退団までと、そのあと
私は、たまきちの“贔屓”や“ファン”にはなりませんでしたが、
何度も言うように、純粋に、他のトップさんとは、
何か違う!面白いトップさんだな!と思い好感を持っています。
(あと、ガシッとして見える見た目?体型も他のトップさんと違って、これはこれで好きです。)
また、IAFAのジョージのような包容力のある優しさと、御坊ちゃま感は、周りにいそうな“普通の男の子感”で、
でも普通には出会えない素敵さと上品さがあり、
“身近な男の子だけど、理想的な男性感”を身に纏った唯一無二の男役さんだな。と思い、
たまきちの存在感と、他と一線を画す“男役像”は結構好きでした。
そのため、退団まで約1年。
チケットが取れるだけ、たまきちの勇姿を見届けたい。と思っていますし、
退団まで、どんな“普通の男の人”を見せてくれるのか、楽しみです。
私は、“普通の男の人”とたまきちのことは、思っていますが、
スッピンのお顔は、とてもきれいで可愛い“お姉さん”なので、
退団後は、普通の女性に戻って、きれいなお姉さん。として女優さんなど映像のお仕事をしてほしいなぁ。と思います。
私的に彼女のことは、舞台よりもドラマや映画などで、その姿を見ることの方が想像しやすいし、
その方が合っているんじゃないかな?と思います。
現に、ダイキンのCMのオーラがあるけれど、普通っぽい可愛くもカッコいい“お姉さん”が素敵なのでね。
おわりに
かなり、ぐちゃぐちゃになってしまいましたが、
月組トップ男役である、“珠城りょう”の、
歌やダンスに関しては、思うことがあるものの、
彼女の唯一無二の“普通っぽい男役像”には好感を持っており、
多くの批判や非難については、疑問符を持っています。
約1年という余裕がありすぎる、早期の退団発表の理由は謎ですが、(あと、若すぎるトップ就任と、若すぎる退団も可哀想だし劇団が何をしたかったのか謎です。)
あと1年のたまきちの男役人生、タカラジェンヌ人生が、
幸せで良いものになることを願い、
最高の有終の美を飾ってくれることを祈り、おわりとします。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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