観劇という“日常”ができる日を夢見て

2020-05-05

ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。

私は、ミュージカルが大好きで、劇場に行くことを楽しみに、それを糧に毎日生きています。

しかし、2月末よりコロナウィルスの影響が日に日に広がり、政府の要請もあり、2月末から3月上旬まで各劇場は、幕を上げることを自粛。

そして、3月中旬よりロンドンのウェストエンドやNYのブロードウェイでも公演が中止になっています。

ミュージカル好きの私からすると、この1ヶ月は楽しみにしてきた公演が次々と中止になり、

生きる糧をなくし、抜け殻のようになりながらなんとか生きてきました(大袈裟ですが本当に辛かったです…。)

そんな、1ヶ月ほどを通して、私が感じた“演劇”というものの世間的な立ち位置、そして私の考える“演劇”の力について話したいと思います。

演劇は“贅沢品”なのか

宝塚歌劇団が3月の2週目より公演を再開したことを受け、ヤフコメ欄などでは、

『なくても生きていけるものなのに、何故再開する。』

『ただの贅沢品。道楽。』

『人命より芸術か。バカバカしい。』

などの辛辣な意見が並んでいました。

確かに、人命よりも大切なものはありません。

なので、クラスターが起こりうる劇場の公演再開に対して厳しい意見が出るのは、やむを得ないのかな。とは理解できます。

(政府が“自粛要請”という中途半端な指示で、舞台人への補償を全くしていないので、舞台人の生活や損失を考え幕を上げざるを得ない厳しい状況ということ。や、

ベテランさんの退団公演、新トップのお披露目公演だから幕を上げたい!という思いがこもっている事。等々については、ここでは横に置いておきます。)

ただ、ミュージカルや舞台が大好きな私からすると、

“贅沢品”や“道楽”というコメントには疑問符です。

確かに、人間が生きていく上で必要な“衣住食”のどこにも属していないし、

見なくても“生存”をすることはできます。

ミュージカルを見れないから。と死んだ人を聞いたことはありませんしね。

ただ、私が舞台好き、ミュージカルヲタクだからなのかもしれませんが、

どんなに職場で辛いことがあっても、あと4日頑張ったら帝劇だ。と思いなんとか頑張れたし、

舞台を通して、歴史上の人物の生き様や、歴史上の事件を見ることにより私の狭い視野は広がりました。

劇場で“生”でその人物の生き様やその時代を見学することにより、劇場にいる観客と感動を共有することにより、

心が穏やかになれたり、自分が今抱えている問題から一時的とはいえ目を背け、安らぐことができたり、

そして、舞台を見て心を動かされたことにより、問題に立ち向かう勇気と希望が持てたりすることができます。

私にとって、舞台とは、

物凄いエネルギーを貰え、助けてくれ、救ってくれる存在なのです。

舞台を見ること、劇場に足を運ぶことは、

“贅沢品”でも“道楽”でもない“日常”の必要なものの一つなのです。

 

つまり、演劇やミュージカルは、

“生存”する上では、必要なくても、

“生きていく”上では、必要なものなのです。

(少なくともそれを趣味としている人にとっては。)

法学部でもなんでもないので、偉そうなことは言えませんが、

憲法25条では『健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』

と書かれています。

『文化的な』の文化が指すものはたくさんあると思いますが、その中には、演劇や舞台ミュージカルも含まれていると思います。

まぁ、だからと言って、『文化的な生活を営む』ために「舞台をミュージカルを見てね!」と強制するわけではありません。

ミュージカルや舞台を見ていないから、「文化的な生活してないわね。」と攻撃をしたいわけでもありません。

『文化』は色々ありますからね。

ただ、私は自分の思う、自分の好きな『文化』(私にとっては舞台やミュージカル)を楽しみにし、それを生きがいにしている人がいること、

そして、その人たちにとって『文化』は贅沢品でも道楽でもなく、最低限度の生活を営む上で必要不可なものであることを知って欲しいと思うのです。

「必要のないもの。」とバッサリと切り捨てて欲しくないのです。

きっと、1人1人が何かしら、

ゲームや読書(含漫画など)、イラストや油絵などありとあらゆる絵を描くこと、見ること、音楽を聴くこと、演奏すること、映画鑑賞などなど、

『文化』を楽しみ、それを糧に生活をしていると思うのでね。

(少なくとも憲法では、その“権利を有する”と謳っているのだから、誰にも私のその権利を侵害、否定して欲しくないし、私もまた誰かの権利を侵害する気も、否定する気もない。と思います。)

幕が開く日を楽しみに

一昨日の東京都に続いて、神奈川・千葉・埼玉・山梨も県民に週末の不要不急の外出自粛要請を出しました。

それに伴い、シアターオーブの“アナスタシア”と、

日生劇場の“ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド”は、突如週末の千秋楽が中止となり、3月27日公演が千秋楽となりました。

(宝塚は、花組、星組、宙組の別箱公演の計4公演の初日が未だできないままの辛い状況…。)

初日の幕が上がるのが遅くなり、やっと公演ができたと思ったら、千秋楽が早まる…。

出演者の方々の辛さ悔しさは、私たちファンの何十倍にもなると思います。

(お稽古期間は、お給料も発生しないので、ただ精神的に辛いだけでなく“お財布”的にもキツイと思います。)

なので、私のただのワガママだけれども、

どうか国民生きるうえで必要な『文化』を絶やさぬよう、

劇団や劇場の大小、体力の有無を関係なく、

政府には、何かしらの補助金を演劇界に出して欲しいです。

(もちろん、ライブを自粛した音楽業界やあらゆるイベント会社などにも。)

コロナが落ち着いて、少しずつ日常が戻っていった時に、

やはり人々の心を癒してくれるのは、一人一人の中にある『文化』であると思います。

どうか、ただ『権利を有する。』という権利があるよ!と言うだけでなく、

『権利を有するから、文化を守る姿勢』をとって欲しいです。

コロナが収束したけれど、経済打撃が大きくて、

幕があげられない。

ライブができない。

イベントが開催できない。

などということが発生しないよう。どうか『文化』への配慮もお願いしたいです。

おわりに

女優のメリル・ストリープは、

ミュージカル『マンマ・ミーア!』に救われたそうです。

メリルは、2001年9・11によってNYの街、人々の心が沈み込んでいた時に子供たちとブロードウェイに行ったそうです。

(当時ブロードウェイは、通常に公演を続けていた。)

見た作品は『マンマ・ミーア!』。

皆、暗い顔をしてシアターに入ったのに、

舞台が終わる頃には皆がハッピーでノリノリになり、

笑顔が戻り、心までも明るくなれ前向きになれたのです。

メリルの子供たちも、すっかり元気を取り戻せたそう。

そして、メリルは『マンマ・ミーア!』のに感謝を込めて、

マンマ・ミーア!のパワーと、このハッピーな気持ちを世界中に発信したい!と思い、映画でソフィを演じることを決めたそうです。

今は、感染拡大防止の観点から、劇場で“元気”や“希望”をもらうことは出来ません。

家でDVDなどで楽しむ事しかできません。

でも、私はメリルが言うようにミュージカル(演劇、舞台)には、見た人の心を照らすことが出来る、

見た人に何かを与えることが出来る可能性、パワーがあると思います。

“贅沢”ではない、“必要”な“文化”であると思います。

いつか、コロナが収束して、舞台が見れる日が来るまで、

今はぐっと我慢して、

幕が開く日を心待ちにして、

幕が開いたら、最高の拍手を送れるように、

今はお金を貯めて(笑)、感染しないよう最前を尽くして、この不測の事態に立ち向かおうと思います。

そして、いつの日か、ミュージカルって良いね!年に1度は見たい!と思う人、理解を示してくれる人がもっと増えて、

『不必要!』『贅沢品』という意見を持つ人が少しでも減れば嬉しいな。と思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

それでは!ごきげんよう。

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