華優希ちゃん退団発表に思うこと。

ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。

昨日(11月16日)夕方に、花組トップ娘役の華優希ちゃんが来年7月4日で退団することが発表されました。

 

華ちゃんと言えば、私の肌感覚にはなりますが、批判の声が大きく、アンチも多いトップ娘役さんでした。

しかし、私は結構華ちゃんのこと好きでしたし、

激推し!ではないですが、応援はしていました。

そのため、トップとしてたった3作で退団というのは残念な気持ちが大きいです。

今回は、華ちゃんの退団について思うことを綴ります。

 

※個人的な意見ですので、悪しからず…。

演技に魅せられた『青薔薇』のシャーロット

私が本格的に宝塚にハマったのは、昨年の雪組公演『壬生義士伝』からですので、

華ちゃんの存在を初めて知ったのも、

華ちゃんがトップに就任して初の作品である、

『A Fairy Tale ~青い薔薇の精~』の東京公演でのことでした。

 

純真無垢な少女期、

周りに馴染めない青春期、

結婚後苦しむ20代くらい?、

そして絵本の作者としての老年期と、

自然を愛し、妖精(エリュ)の存在を信じながら、苦しみながらも生き、

自分の生きる道を見つけたシャーロットを1人で演じきり、

見た目も可憐で、可愛くて、

とても演技派で素敵な娘役さんだな。と思いました。

 

朝ドラや1本物の舞台などで、1人で60年くらいを演じることはありますが、

たった1時間半くらいの舞台で1人の女性の人生を演じ切った、

彼女の演技力に驚いたのを覚えています。

 

特に、最後の老年期のシーン、

「一時は、(エリュの存在を)信じられなくなることもあったけれど、あなたはずっと私の心の中に住み続けてくれた。」

というようなセリフのシーンの声色、表情は、苦しみながらも自分の道を見つけ、

そしてその道、信じたもので成功し、エリュの存在も間違いではなかったことを目の当たりにし、

苦しさから解放された、老婆らしい落ち着いた、静かな喜びの演技に感動し、涙が自然に流れました。

 

しかし、残念ながら?レビューでの歌は不安定でなんなら音痴?なレベルだったし、

ダンスもなんか軽やかさがないですし、

カフェブレでのトークでも、

「うーん。」とよく言えば、言葉を選ぶ場面が多く、

会話のリズムが変というか、独特というか、

ダンスも歌も苦手な不器用さんで、

更に上手に話せないタイプなのかな。と感じ、

舞台での演技との“差”にビックリしました。

 

でも、やはり舞台で魅せてくれた演技への感動があったので、私は華ちゃんを批判する気も、嫌いになる気配もありませんでした。

挙動不審なイメージと『はいからさんが通る』の紅緒

それから、約1年。

『はいからさんが通る』の東京公演を今年の10月上旬に見に行きました。

 

シャーロット華ちゃんに出会ってから1年。

その間に、宝塚にどっぷりハマり、色々な作品やトーク、自粛中に公式がアップした動画などを見て、

華ちゃん=ちょっと大丈夫?な子。

というイメージがついてしまっていました。

 

というのも、明日海さんの横アリ公演の時の映像でのこと。

細かいところは忘れましたが、

確か「華ちゃんが今したいことはなんだ?」というような質問をアキラさんとマイティーがした時に、明日海さんが1発で当てた瞬間、

「せいかーい!」とか「当てられちゃった〜。」とか可愛く言うでもなく、

「え、なぜそう思ったんですか〜!??」とかはぐらかすでもなく、

何も言わずに急に、明日海さんの手を取り顔を覗き込む。みたいな行動を取り、

明日海さんも周りも、「おぉぉ。君きゃわいーね〜!!」

みたいに笑って誤魔化す?みたいなシーンがありました。

 

私的には、「え、大丈夫?なんで急に手を取った?」と思ったし、

トップに就任したばかり、しかもトップオブトップの明日海さんの晴れ舞台、大舞台という緊張もあったとしても、

一事が万事、華ちゃんの言動を周りが必死に取り繕い、“介護”しているように見えて、

可愛がられている。

大事にされているプリンセス。

という見方もできるけれど、二十歳とっくに過ぎてこんな感じで大丈夫なのかなこの子。

トップなんだから、しっかりしてよ…。

と思い、

華ちゃん=挙動不審。というイメージがついてしまいました。

(あと、過去のナウオンなどを見ても、周りに助けてもらうのではなく、取り繕って貰うという、同様のシーンが多かったです。)

 

しかし、しかしですよ!

華ちゃん=挙動不審。という決して良いイメージがついていなかったにも関わらず、

1年ぶりに舞台で見る華ちゃんは、

御転婆で、キュートで、周りを巻き込み魅了する求心力がある少女が、

1人の女性として成長し、最後には少尉と結ばれるという可愛い可愛い紅緒役を熱演、好演しており、

元気で可愛く、溌剌とした華ちゃん紅緒に魅了され、

やっぱこの子の演技好きだな。

と感じました。

 

最後のパレードのシーンで、銀橋に出てきてからは、

1階席の前方や、1階席の後方、2階席〜と観客1人1人と目を合わせるように、ニコニコ目線を送り、

1人1人に「今日はありがとう。」と言っているような表情、目配せに、

なんて可愛くて、可憐なんだろう

舞台とお客様が大好きなんだろうな。

と普段は挙動不振(に見える)だけれど、

舞台上の華ちゃんは、それを感じさせない堂々とした輝きがある舞台に愛された娘役さんだな。

これから、レイちゃんと共にどんな花組を作っていくんだろう。

と楽しみになりました。

 

華ちゃんの退団に思うこと

正直言って、華ちゃんはダンス苦手だし、

歌は少しマシになってきたけれど、

相変わらずトークは苦手そうだし、

とっても不器用な娘役さんだと思います。

 

体型に関して言っても、(私が言えた立場じゃないけどw)

顔が小さいわけではないし、体は骨太な感じで少しゴツくてしっかりしていて、

典型的な娘役さんの「ほっそーい。」「折れそう。」

というような体型ではありません。

 

そのため、あまりよく思われない。というのもよーく分かります。

でも、だからこそ、彼女はトップになれて幸せだったのか、

苦しくなかったか。辛くなかったか。

ということが気がかりです。

 

同期の音くり寿ちゃんは、とにかく器用でなんでも平均点以上の万能娘役さんだからこそ、比べられることも多かっただろうし、

だからこそ「なんで華ちゃんが?」なんて言われることも多かったと思います。

 

私は、華ちゃんは演技の子だと思っていますが、

「演技なら、音くりの方が可憐な役も憑依した役もフェアリーな役も熟せるから上。」

という意見も耳にしたことがあるので、演技力も人によっては辛口評価のようです。

 

でも、彼女が舞台で見せてくれる演技は、彼女にしか出せない味とすごく惹きつけられる不思議な魅力があるので、私はとっても好きです。

漫画のヒロインのようなキュートな笑顔と仕草、そして演技を、

漫画から飛び出してきたようなルックスのレイちゃんとともにこれからも、せめてあと2〜3作は見ていたかったです。

 

なので、華ちゃんについては思うこともあるけれども、

退団してしまうこと。

もう舞台で輝く姿を見れないであろうことが寂しいです。

 

器用なタイプではないので、退団後にどこかの舞台に立つことも、

ドラマや情報番組に出ることもあまり想像できないので、

このまま“一般人”になってしまうんだろうな。と思うからこそ、

もっと見ていたかったです。

 

でも一方、彼女のトップ娘役ライフがとても過酷で非難、批判ばかりが耳に入り、

彼女のポテンシャルを超えるものを要求され、苦しく、辛いものだったのならば、

解放してあげるのも、華ちゃんを応援するものの使命、宿命なのかな。とも思います。

 

『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』と『アウグストゥス』のあと2作。

華ちゃんの成長と勇姿を見守り送り出したいです。

 

まだ早いけれど、、、

華ちゃん!お疲れさま。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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