『プロデューサーズ』感想♪
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
先日、渋谷ヒカリエ内にあるシアターオーブに、
ブロードウェイミュージカル『プロデューサーズ』を見に行って来ました!
演出は、好き嫌いがかなりハッキリ分かれる福田雄一。
しかし私は、個人的には彼のバカバカしい演出が大好きですので、どんな面白い舞台なんだろう!!と、とってもワクワクし劇場に向かいました。
(かつて映画館に『斉木楠雄のψ難』を見に行った際に、終始笑い、「劇場で1番笑ってたよ…」と隣の旦那にドン引きされたくらい福田監督大好きですw)
今回は、笑いのツボが浅すぎる私の『プロデューサーズ』の感想を紹介します。
全体的な感想
ブロードウェイミュージカルということだけあって、
歌って、踊って、ボケて、
そして舞台も衣装も華やかで、電飾もキラキラした、
見ているだけで元気が出てくるような舞台でした。
幕が空いた最初がブロードウェイの劇場街という設定なのですが、
レンガ作りの建物(劇場)と、ネオンで電飾されたお芝居の看板が並び、
気持ちが一気に、渋谷からNYに飛ぶことが出来、舞台に一気に引き寄せられました。
全体的に華やかで、煌びやかですが、
中でも劇中劇の『ヒトラーの春』でのワンシーンが特に印象に残りました。
ビールや、ソーセージ、プリッツェル、スワン?などドイツといえば!、のものになりきったダンサー?が出てくるシーンなんて、
ネオンの煌きと、
ダンサーの衣装の奇抜さ(頭につけた装飾の高さ)が派手で、綺麗で、
でも可笑しくて、思わず笑っちゃいました。
(誰もボケてない。真剣なのに可笑しいというね。)
あと、性に飢えたおばあちゃん達(皆みずいろのドレスに白髪)が幾度と出てくるのですが、
そのおばあちゃん達がキュートで、元気で、愉快なこと。
裁判中に、マックス(井上芳雄)の言うことに相槌を打つように皆で声を揃え歌ったり、(しかも美声w)
昔の年配の方が持っていたような歩行器でアクティブに踊ったり、
おばあちゃんの園で子供のようにはしゃいで遊んでいたり、
その中の中心的な存在のホールドミー・タッチミー(春風ひとみ)は、おばあちゃんとは思えない勢いでマックスのことを襲ったり、
おばあちゃんズが出る場面は、どこも愉快で楽しめました。
また、福田監督らしく小ネタが仕込んであったり、
役者もアドリブであれこれしたり、ボケたり、
私は1度しか見ませんが、リピーターで幾度と見るとその都度楽しめるような作品になっているな。と感じました。
作品のストーリーとしては、
落ちぶれたプロデューサーのマックス(井上芳雄)と、しがない会計士のレオ(大野拓朗/吉沢亮)が史上最低のミュージカルを作れば作るほど、儲かることに気づき、
最悪な脚本、最悪な演出家、最悪なキャストで作品を作ったものの、何故かヒット。
その後、嘘の会計が警察にバレてマックスは投獄され、その間レオはブラジルに逃亡。
しかし、最終的に2人は再度手を組み、“最高のミュージカル”を作る。
というお話で、ストーリーの流れとしては、よくありがちな、
気の合わない2人(1人がイケイケ、もう1人が地味)が組んで、勢いのある方が少し転んで、
ダメだった方が調子こいて、
でも最終的に2人で手を組んでアメリカンドリームを掴む!
というような感じで、まぁひねりもなく、先が読める感じでした笑。
ただ、福田監督が演出なので、好みは分かれるかとは思いますが、
ネタの宝庫、役者のハッチャケの宝庫、おふざけの宝庫で、2度3度と楽しめる作品になっていました♪
チケット余っているぽいので、もしかしたら安くチケットGET出来るかもしれませんw。
オススメです!
出演者の感想
井上芳雄
“プリンス”と言われた彼が、落ちぶれたおじさんプロデューサーをする日が来たんだな〜とファン的にはしみじみでしたw。
ただ、落ちぶれたプロデューサーなのに、なんか自信満々で、ちょっと調子のりな感じで、軽い男。というのが、なんとなーく。
本当になんとなーくですが、芳雄にぴったりで、
落ちぶれたプロデューサーなのに、輝いていました笑。
残念ながら、芳雄の強い喉、美声を披露するような曲、歌は少なかったですが、
軽い感じで(そんなわけはないけれど、)気楽に歌ったり、踊ったり、
レオ(吉沢亮)やウーラ(木下晴香)、ロジャー(吉野圭吾)、フランツ(佐藤二郎)とセリフを交わしたり、アドリブで困らせてみたり、
素に近い感じで舞台自体を楽しんでいるようで、楽しそうでした。
あと、牢獄で「このままじゃいけない!」という風に早口で歌って踊るシーンでは、
そういう演出なのか、本当なのかは不明ですが、
途中で息が切れて一度音楽を止めて、再開しようとするけど、
「ちょっと。待って。はぁはぁ笑」というような場面もあって、
芳雄といえば1音も外さない歌唱のイメージだけど、
息切れ、疲れちゃう、なんて、人間味があって可愛かったし、
やっぱ年取ったなー。なんて思ったし、
でもそれもまた面白くて、わざと疲れるような演出にしてるのか、何なのかは分かりませんが、
再開したあとは、いつも通り息切れなく普通に外さず、朗々と歌っていて、
演技だとしても、本当に息切れしていたとしても、
やっぱすごいなぁ。と実感しました。
トートのような、世界に、役に、入り込んでなりきって。という演技も良いけれど、
お客さんと同じように、自分も楽しみながら演技をし、舞台に立つ芳雄も良いな。好きだな。と思いました。
いっくん(山崎育三郎)のように、テレビでたくさんみれるのも嬉しいけれど、
やっぱり私は、舞台で輝き、楽しめせてくれる芳雄派(そんな派閥ないけど)だな。と実感しました♪
吉沢亮
まぁーイケメン。顔が綺麗!
というのが最初の感想。
次に、周りが大男ばかりだから、残念ながら小柄なため、ややスタイルが悪く見えてしまうのが、気の毒…と思いました。
しかし、演技に関しては、
人気イケメン俳優と思えないような狂った、面白い、福田監督ぽい演技も披露してくれて、弾けていて最高でした!!
来年の大河をする人だよね?え、NHK的に大丈夫?
と思ってしまうほど、
セキュリティブランケット片手にパニック状況に陥り、暴れ、狂い、その演技に会場も爆笑でした。
芸能ニュースで「歌が周りに追いつけなくて…」ということを言っているのを目にしましたが、
難易度がさほど高くない曲、歌ばかりだったのか、私は下手とか、ダメだな。とかは思いませんでした。
どちらかというと、慎重に頑張って歌っているし、音程もたまにブレることもあるけれど、地声が良いのか、耳心地も悪くなく、全く問題なかったです。
映像の俳優業で忙しいとは思いますが、舞台でまた見たい俳優さんだな。と思いました。
木下晴香
英語がたどたどしいスウェーデン人のセクシーな女優ウーラ役でした。
印象としては、愛原実花さんがしそうな可笑しなヒロイン役!という感じで、
キュートだけど、ユニークでセクシーで、ハッチャケてて、ちょっとバカで、ネジが外れた感じの女の子の役でした。
私は、彼女の舞台を1度しか見たことがなく、その1度もM!のコンスタンツェの役で芯の強い、悪女役だったので、
こんなにもキュートでファニーでセクシーな役を演じることが出来るんだ!とギャップに驚くと同時に感心しました。
芳雄同様、彼女の美声を披露する、できる場面は少なかったのは残念でしたが、
こんなにもキュートで可愛くて、細くて、スタイルの良い女優さんということに今まで気付かなかったので、
次の舞台(王家の紋章かな?)での演技、舞台が楽しみになりました。
木村達成
木下晴香同様、2度目まして!の俳優さん。
昨年の『エリザベート』でルドルフを演じた際に初めて知った方で、
トリプルキャスト見た中では、一番歌が上手くて、ダンスにもキレがあって、素敵だったので、
まだ2度目ですが結構好きな俳優さんです。
今回のお役は、オカマ?ゲイ?でショートカットに赤いタイトなセーターを着て、パンツスタイルでまとめ、ヒールという、キャリアウーマンのような見た目のカルメンの役でした。
とにかく、美人!
そして、一挙手一投足に妙に“含み”があって怪しくて、でも綺麗で、
立ち居振る舞いもかっこよくて、
目線の持って行き方とか、台詞回しはセクシーで、
かっこいいのに、美しくて魅了されてしまいました。
(赤いセーターから薄ら胸筋、肋骨など引き締まったbodyも拝めました←変態!)
カーテンコールの時に、軽く跳んでみていたので、歌も上手だけど、ダンスが得意な方なのかな?という印象を持ちました。
歌もそこそこうまいし、演技も上手だし、ダンスも得意ぽいので、
まだ2作しか見たことがありませんが、
これから自分の中で推していきたい!
見ていきたい!
と久々に思える俳優さんに出会えた気がします。
佐藤二郎
もう、テレビで見たまんま。
まったくそのまんまでした。
劇団出身なので、声が通るし、
声が良いので、歌もそこそこ歌えているし、
『今日から俺は!』なんかでよく見る、
「それは、それは、それは、どどどどどっどどういういういこと?」
と言うような、同じ音、言葉を繰り返し言う佐藤節も惜しみなく披露してくれ、福田組が大好きな身としては、
生で見れたぞー!!と嬉しいと同時に、大爆笑してしまいました。
(芳雄も吉沢亮も笑ってましたw)
ただ、そこに存在するだけで、なんか面白いし、
WW2後もヒトラーを崇拝して、
『ヒトラーの春』とかいう変な脚本を書いちゃうし、
ドイツの民族衣装風の服を着て、ナチスのヘルメットを被り、
伝書鳩を飼い、その伝書鳩にハーケンクロイツの腕章をつけて、という、
「大丈夫?」と思ってしまう、ヤバイ人フランツ役でしたが、
佐藤二郎だからこそ、やばさと面白さのバランスが良くて、憎めないキャラクターでした。
芳雄もグリグラで福田監督とはずっと組んでますが、
福田組の象徴的な佐藤二郎がいることによって、より福田色が強まり、個人的には舞台をより引き締めてくれているように思えました。
あ、舞台で見ても顔は大きかったです笑。
おわりに
まだまだ作品についても、
役者さんについても書きたいこと、話したいことは沢山ありますが、
このコロナ渦という、世の中的にちょっと沈みこんでいる(GOTOやらで気持ち的に回復傾向にあるけれども…)
「あー楽しかった!」「あー笑った!笑った!!」と思える舞台、楽しめるミュージカルに出会えて、本当に良かったです。
ただ、ただ…私の席は1階の実質3列目(8列目)の下手側だったのですが、音響が最悪で、
あの滑舌の良い芳雄のセリフが時々聞き取れないことがあるほど、
音がこもっていて、俳優、作品、演出が良いだけに、そこがとても残念でした。
交通アクセスは良いけれど、11階にあるので帰りのアクセスが悪いのもバツポイント…。
オーブ本当きr…にがて〜!!!
最後までお付き合い頂きありがとうございました!!
それでは!!ごきげんよう。
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