花組『はいからさんが通る』感想(2020年ver)

ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。

昨日(10月13日)東京宝塚劇場にて花組公演『はいからさんが通る』のマチネ公演を見て参りました!

『はいからさん』は、原作を読んだことはありませんが、

先月スカステで放送された、3年前の日本青年会館公演で予習し、

胸キュンに魅力溢れるキャラクター、そして愉快なストーリに魅せられ、大変気に入った作品でした★☆。

そのため、この作品を生で見れること、またこの3年で現トップの2人がどのような成長、変化をしたのかも楽しみでしたので、ワクワクドキドキしながら東京宝塚劇場に向かいました♪

今回は、その公演の感想を紹介します!

 

2017年公演の感想はこちらから!↓↓

全体の感想

日本青年会館公演と比べて、舞台が大きく、広くなったので、

紅緒が自転車で走行できる距離が長くなった分、スピードが増しているように感じたし、

伊集院家に初めて行くシーンでは、2017年では自転車だったのが、

今回は牛五郎の人力車での登場(プラス“花村紅緒”と書いたノボリ2本とお付きまでw)で、より紅緒の破茶滅茶さが増していて楽しかったです。

 

あと、後ろにだけあった、ステンドグラスは舞台の両端にもあって綺麗でした。

あとあと!関東大震災のシーンは、妙にリアルというか本当に今地震が起こっているような、火事に遭っているような怖さがあったし、

細かいですが、教会の十字架が傾いて丸い枠?の中に入っているのが、

丸に十の字の薩摩の紋章に見えて、

神に冬星との永遠の愛を誓うはずが、それがなくなり(十字架が傾き)、

少尉と紅緒がお互いの気持ちに気づき元の鞘に戻る(薩摩式の屋敷を持つ伊集院家に帰る)ことを表しているように感じ、

面白い演出だな。と思いました。

 

さらに、舞台装置や演出も微妙に変わって、出演者も、場面も増え、

ひとこちゃんが演じた高屋敷の出番が増え、存在感が増しているように感じたし、

2幕からの登場のはずの冬星さんが、1幕にちょこっとだけど出てきたし、

番手に合わせて出演回数も変えているぽかったです。

 

映像と生との違いかもしれませんが、コミカルさと勢いが増して、面白さ、魅力も増しているように感じました!!

 

こんなに、楽しくて幸せな気持ちにさせてくれる作品が、

コロナの影響で延期されたこと、

コロナで大劇場の公演回数が減ったこと、

でもそれを乗り越え、東京で無事上演されていること、

色々な背景、経緯も思うと楽しくて沢山笑った作品なのに、

最後には胸が熱くなりました。

キャストの感想

柚香光

映像を見た時から感じていた、

本から飛び出してきたような、頭身と顔の綺麗さ、存在感は舞台でも健在で、とてもかっこよかったです♪

歌があまり上手くない印象でしたが、声がかすれることもなく、

苦しそうになることもなく、音程も比較的安定していて、

歌少し上手くなったかも!と思いました。

 

男役群舞の掛け声の「ふん゛っ!」という声が、低い野太い声ではなく、

「ふぅ゛ー」という感じの声でした。

柔らかいけれど、セクシーな声で、あんな感じの掛け声は初めてでしたが、

光ちゃんの柔らかい雰囲気が出ていて、男らしさと優しさが相まっているトップさんだと感じました。

王子様っぽい!!

華優希

紅緒役がよく似合っていて、とっっても可愛かったです!

みりおさんの横アリ公演の時や、カフェブレに出た時などの話し方、雰囲気、仕草などから、「この子大丈夫?」という気持ちを正直抱いていましたが、

御転婆さ、芯の強さ、気づいたら周りを巻き込む影響力、コロコロ変わる表情が、

いかにも!少女漫画の“ヒロイン”という感じで魅了されました。

 

印象に残ったシーンは、伊集院家にモンペ姿で現れ、一波乱を起こした後に、少尉にからかわれ、

軽く自分の頬を叩くシーンで、(恐らく)片頬についていたマイクを叩いてしまい、マイクを破壊し、

それ以降、華ちゃんの声だけ篭って聞こえる…というマイクトラブルが発生しましたが、

それもまた、“お転婆”な“はいからさん”らしくて面白くて、トラブルさえも味方につけているなぁ。と微笑ましくなりました。

(『はいから極道』一生懸命歌っているのに、歌声がほとんど聞こえなくて可哀想だったけどww)

あと、花村家に少尉が来た時に、自転車から降りようとするも、

足が引っかかって上手く降りれず、老婆やに手伝ってもらい自転車も停めてもらう…という一幕もありましたが、

それも紅緒の“御転婆”ゆえに、少尉が目の前に現れたという驚き故に、セッカチになってしまう感じが出ていて、微笑ましかったです。

あと、酔っ払う演技の上手いことうまいことw

普段の華ちゃんってこんなかんじ?と思ってしまうほど上手でコミカルで最高でした。

 

ただ、ダンスはやっぱり苦手なのかな?という印象を受けましたが、

歌は、少しは上手になっているように感じました。

(とはいえ、まだトップ娘役にてしては…という感じですが汗)

 

だけれど、「つむぎ風」と言われた元気が良すぎる紅緒が、

「太陽」と言われるくらい周りに影響を与え、1人の芯のある女性に成長していくけれど、

「つむぎ風」感はやや残す“はいからさん”の紅緒の成長を元気いっぱい、可愛さ満点でわざとらしくなく演じていて、

コミカルな演技や元気な少女の役が似合う可愛い娘役さんだと思いました。

花男のつくしも、華ちゃんで見たったかも!!

 

最後のデュエットダンスでは、光ちゃんに手を引かれ、

うっとりする表情、

え?どこに行くの?と不安そうな不思議そうな表情、

光ちゃん(少尉)への思いを隠しきれない嬉しそうで恋しそうな表情。

短い間にコロコロ表情が変わって、

どの表情もとても可愛くて、

彼女の魅力は舞台で溢れ出るのだろうな。と感じました。

あと、最後出演者全員で銀橋に来て歌うフィナーレでは、

1階席の前方(2〜4列目くらい?)や、真ん中、後ろの方、そして2階席、を満遍なく笑顔で見て、お客さんと目を合わせて微笑みながら歌っていて、

お客様のことが好きなんだろうな。

舞台が好きなんだろうな。

というのが感じられました。

本当キュートでした。

水美舞斗

鬼島軍曹の荒ぶれた役かっこ良かった!!

荒ぶれて、はみ出しもの感あるんだけれど、

友情に熱かったり、

なんだかんだ心優しかったり、

はみ出しきれていない、良い人感も滲み出ていて、それがマイティだから出せる鬼島軍曹の良さ、男らしさなんんだろうなーと思いました。

 

どこのシーンだったかは、失念しましたが(コサックに襲われるシーンかな?の)体の身軽さ、ジャンプの高さには目を見張りました。

“舞斗”と舞を名前につけるくらいだし、ダンスと筋肉が持ち味!と言われている男役さんだからこそ出せる、身の軽さ、魅力って感じ!??

カフェブレで、中井さんも仰っていましたが、同期だから出せる作られていない、自然な少尉との友情、関係性もグッときました♪

音くり寿

環さんの役とっても素敵でした!

まず、2017年の城妃美怜さんの環さんは、紅緒と同級生役だけれど大人びていて、落ち着いていて“大人”な雰囲気でしたが、

音クリちゃんの環は、女学生の場面では幼さが少しあり可愛らしい一方、

華族出身らしい気品もあり、

また、女性の権利向上が謳われ始めた大正時代らしい、前衛的考えを持った、平塚雷鳥に感銘を受け、独り立ちした女性を目指す強さ?芯がありました。

“職業婦人”の記者になってからは、より凛とした雰囲気を纏い、高屋敷を遇らう手元や表情、目元に自信が漲っていてカッコ良かったし、

セリフを言っていなかったり、舞台の端にいる時も、品と知性のある環を気を抜くことなく生きていて、

とってもも演技が上手な、演技が細かい娘役さんだな。と思いました。

彼女といえば、圧倒的な歌のうまさにも感動しましたが、

個人的には、手先の綺麗さ、ダンス中もふとした演技中も手先までしっかりと神経がいっている所が特に印象に残っています。

小柄(160センチ)で、童顔なため、とても可愛らしい印象を受けましたが、演技力、ダンス力、歌唱力、が高く、存在感がある素晴らしい娘役さんだと思いました。

可愛いのに、カッコよくて、品があって、凛としている……

2番手?娘役なんて勿体ない!!!

聖乃あすか

映像で見た時よりも、より女々しさ?紅緒への気持ちが増していて可愛かったです。

袴姿も、探偵みたいなコート姿も、女形らしい大振袖姿も、メイド服姿もどれもお似合いで美しかったです。

でも、男役群舞の時には、可愛さ、(女性ぽい)美しさは封印し、凛々しいちょっと険しい表情で舞い踊っていて、

男役らしいセクシーな雰囲気を纏っているイケメン姿で、

その切り替えに感心しました。

 

私は、この方を『青薔薇』のエリュの若い頃、『花より男子』の花沢類の役という、

柔らかい男性だったり、男とも女ともいえない不思議な存在だったり、男だけど女形の役だったりという役でしか見たことがないので、

雄々しい役、男臭い役を逆に見てみたいです。

朝月希和

次期、雪組娘役トップさんのひらめちゃん。

吉次さんの役、姐さん感があり、凛としていてカッコよかったです。

役柄のせいもあるとは思いますが、

歌もそこそこ上手いし、落ち着いているし、

存在感もある中堅娘役さんだからか、トップ娘役感がない!

 

ほかの組のトップ娘役さんは、若くて可愛らしい、キュートなイメージだから、

彼女達とは一線を描く、落ち着いた、ビジュアル重視ではないけれど、器用な新しい娘役トップを作ってくれるのかな?と楽しみになりました。

(私としては、男役10年なら、娘役も5〜7年くらいかけて熟成させて欲しい!と常々思っていたので、ヒラメちゃんのような遅咲きトップ娘役は意外だったけれど、嬉しいです。)

なんか、新生雪組はすごーく落ち着いた、大人な雰囲気の組になりそうな予感です。

おわりに

明日海さんが退団されて、花組ってどうなんだろう?

あまり期待できない組だな。なんて思っていましたが、

いざ見に行くと、『はいからさんが通る』という明るくて元気の出る作品ということもあってか、

とっても楽しくて、でもなんか感動して、ちょっと泣きそうになる舞台を見せてくれました。

期待以上の舞台でした!!

贔屓の組にはならないけれど、見続けてはいきたい組ではあるな。と思います。

 

てか、やっぱり宝塚って最高。

幸せな気持ちになれる!

ずーっと見続けたい!!

そんなことも感じた花組『はいからさんが通る』でした♪

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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それでは!ごきげんよう。

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