劇場で嬉しかったこと〜海外ver〜

2020-03-20

ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。

先日の投稿で、私が遭遇したことのある、“劇場での迷惑行為”についてまとめましたが、

今回は、その逆で“劇場で嬉しかったこと 海外編”について書きます。

なお、海外編と言っても、パリ、ロンドン、NY、ウィーンの4か所で計15回(コンサートも含む)の劇場経験数です。

回数はまだまだ少ないですが、日本とは違った楽しみ方が出来る海外での劇場体験。

その中でも特に嬉しかった。楽しかったこと。を今回はお話します。

一緒に歌って踊れる!

これは、ブロードウェイで何回か体験したことのある、楽しい最高の思い出です。

“キンキーブーツ”や“マンマミーア!”ですと、

テンションの差はありつつも、海外でも日本公演でも最後の方は、

総立ちで皆で踊って歌ってハッピーに終わる感じですよね。

どちらも、楽しいのに泣ける最高のミュージカルです!

 

でも、今回紹介するのは、そんなイメージからはかけ離れている、“レミゼラブル”です。

『レミゼラブル25周年コンサート』でジャンバルジャンを演じた、アルフィーボーが同役をすると聞きつけ、訪れたNYのブロードウェイ。

もちろん彼の歌声は素晴らしくて涙涙。

インターバルや終演後には、周りのお客さんも「この人なんて言うの!凄いわね。」と絶賛。勝手に私は鼻高々になりました。

でも、この日の公演はタイトルにもあるように、レミゼなのに歌って踊って、超楽しくもあったのです。

例えば、テナルディエ夫婦の『宿屋の主人の歌』。

日本以上にコミカルで笑いが起き、手拍子で皆ノリノリ。

また『one day more』の歌の最後、

One more dawn

One more day

One day more!

の後には、演者が拳を上げるのを真似て、

多くの人が拳をあげると同時に立ち上がり、そのままスタンディングオベーションと大歓声!

口笛を鳴らしている人まで笑。

日本でも、この場面はグッと胸にくる名シーンですが、

すぐにトイレに走りがちで切り替え早め。(私もそうですが…)

しかし、BWの観客の盛り上がりと大歓声、惜しむことのない拍手、そして一体感は凄まじかったです。

また、『民衆の歌』では、

口ずさむ方も多く、私も釣られて一緒に歌ってしまいました。

一緒に歌うのは、かなり好き嫌い分かれそうですが、私は個人的には、歌いたいタイプなので、

(日本ではさすがに、一緒に歌いませんが…)日本での観劇体験の何倍も、何十倍も楽しい夜になりました!

これぞ、海外での観劇体験!というかんじですね。

私を気遣ってくれた

これは、ウィーンの楽友協会での演奏会で1回と、

ウィーン少年合唱団のミサの立ち見で1回、

そしてロンドンのウェストエンドで1回の計3回もあった、

私の視界を気遣い、席を代わってくれた体験です。

 

楽友協会のホールでのコンサートでは、私はサイド席の2列目のチケットを持っていました。

黄金の間は、古いホールなので劇場で想像されるような快適で見やすい座席ではなく、

1列目普通の椅子。2列目バーにありそうな高めの椅子をただ平面の床に置いただけの座席です。(動かし放題)

私の前の席には、現地のふくよかで背もある女性が着席。舞台は、ほとんど見えなくなりました。

まぁしょうがない。この空間を楽しもう!と思っていたら、

突如この女性が私の方をむき、

「自分は、体が大きいのであなた見えないわよね?それに、1列目は窮屈なの。1列目の方がよく見えるわ。代わってくれる?」

と言ってきました。1列目と2列目だと金額も違うし申し訳ないなぁと思ったのですが、ご好意を受けいれサイド席とはいえ、1列目でコンサートを楽しむことができました。

終演後お礼を言うと、

「あなた日本人?遠くから折角来てくれたんだから、楽しんでもらえたなら良かった。私は、ウィーンに住んでいるからいつでも聞きに来れるのよ!」と答えてくれ感動。

ちなみに、ロンドンのWEでもほぼ同じ経験をしました。

(大きいおじさんが席を代わってくれた。)

詳細は、ほぼ同じなので省略します。

ウィーン少年合唱団が歌うミサでは、当日無料立ち見席でしたので、聴ければ良いやー。くらいの気持ちで後方にいました。

すると、同じ東アジア系の男性グループが、

「背が低いんだから僕たちの前に来な!」と言ってくれ、

1列前に行くと、次はアメリカ人の女性が「見えないわよね?」と聞いてくれ、更に前に、

そして、それを繰り返すうちに気づいたら立ち見の最前列に笑。

実は、この日のお昼過ぎの便で帰国予定だったため、少し聴いたらホテルに戻り、空港に向かう予定でした。

しかし、皆様のご好意を断るわけにも、無駄にするわけにもいかず最前列でミサの最後まで滞在しました。

お陰さまで天使の歌声に癒されましたが、空港バスは2本遅らせ空港でのお買い物時間なくなりました笑。

 

私が、童顔の156センチのアジア人だから子供だと思われて、たまたま良くして頂く機会に恵まれただけなのかもしれませんが、

日本では、このように私の視界を気にしてくださる方はいないので、この3回の経験は本当に有り難かったし、異国の地で他国の人の温かみを感じることができた大切な思い出です。

私も、彼らのように大好きな劇場にて、誰かにあたたかさを提供できればなぁ。と思うのですが、今のところ救われてばかりで情けない限りです…。

男子トイレ潜入おばちゃん

これは、嬉しかったというよりも、面白かった体験です。

ブロードウェイで“WICKED”のマチネ公演を見た後のこと。

BWやWEは、ほぼ全ての劇場が古くてトイレの数も少ない!そのため、終演後トイレには長蛇の列が。

劇場の外に出てしまうと、すぐにタイムズスエア。トイレできるところなど、ほぼない。

なのでやむなく並んでいましたが、超進みが遅い。

すると、私の後ろに並んでいたアメリカ人女性が、

「ねぇ。男子トイレ全然誰も入っていかないわよ。わたし中の様子見てきて上げるから、誰もいなければ一緒に行きましょう!」

と言ってきました。ちょっと私が渋っていると、私の前に並んでいた女性が「私も行くわ!あなたも行くわよ!」と。

私が微妙な顔をしていると、

「大丈夫よ!三人で入って、一緒に出れば怖くないわ。」と。

ここまで熱心に誘われてしまうと行くしかないか。

劇場内だから観劇した人しかいないだろうし、変な人でもなさそう…。

なんとか決心しおばちゃん達と男子トイレへ。

個室は2つしかなかったので、先に入り、出てくると、

「あなた絶対待っててね!」と念押し笑。

結局この三人で、無事男子トイレ潜入は成功し、

出てきた私たちを見て、女子トイレに並んでいる人の一部も男子トイレへ。

先陣切れたの…かな。役に…立てたのかな。

とはいえ、男子トイレ利用は難易度高かったー!

劇場の外に出るまで、この三人でWICKEDの感想を言い合え楽しかったけれど、

なかなか不思議な面白い体験でした。

出来れば、もう体験したくないかな笑

CDショップの歌うまお姉さん

これは、ブロードウェイにあるミュージカルグッズ店でのこと。

とあるミュージカルのCDを探していたのですが、見当たらずレジのお姉さんに訊いてみました。

すると、そのミュージカルの曲を歌いながらCDを手渡してくれました。

舞台に立てるような上手で綺麗な声!

唖然としてしまい。ブラボー!!と拍手。

私がとても喜んでだので、彼女も嬉しそうにしていました。

おそらく、BWに立つことを夢見る女性だったのだと思います。

ただCDを買いに行っただけで、こんな綺麗な歌声を聞けるなんてBWって凄いところだな。

これぞ、ミュージカルの聖地なんだなぁ。と感じた体験でした。

 

ちなみに、CDは後日本屋さんで見た額よりも、数ドルですが高かったです笑。

お土産屋さん価格ってことですかね?参考までに…。

おわりに

いかがでしたか?

今回は、海外の劇場での楽しい体験。嬉しかった体験について紹介致しました。

海外だからこその、ノリとテンション。

たまたまなのか、日本では経験できなかった気遣い。

おばちゃんパワーに巻き込まれる。等々。

毎度海外の劇場では面白い体験や、素敵な出来事が起こり、どれも最高の思い出です。

ただ、海外ですので例えば、

ウィーンオペラ座の2階最前列に座った時には、あからさまに嫌な顔をされたり、

マナーが悪いお客さんがいたり(しかも英語が分からず何人かで注意しても理解してもらえず。)、

劇場が寒くて、空調も悪く震えながら観劇をする羽目になったり。

と嫌な経験も勿論少なからずあります。

もし、海外の劇場に足を運ぶ機会があれば、この記事を少しでも参考にしていただければ幸いです。

最近はあっとブロードウェイなどのサービスを利用して割引チケットを手に入れられたりするので、海外で観劇する時は活用してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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それでは!ごきげんよう。

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