ベストミュージカル2020年〜映像編〜
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
2020年もあと2週間ちょっと!
ということで、今回は、
『私的な2020年のベストミュージカル映像編』を紹介します♪
ただ、2020年に上演された作品のDVDや映像ではなく、
あくまで、私が2020年に映像で見た作品の中で面白かった!
と思ったものですので、ほとんどが過去の作品となりますので、あしからず…。
2020年のベストミュージカル〜生観劇編〜はこちらから♪
第1位 月組『ロミオとジュリエット』
個人的な2020年に映像で見た作品の中で、1番良かった!!と思ったものは、
2012年に月組で上演された『ロミオとジュリエット』です。
2010年に星組で上演された同作もDVD鑑賞したのですが、断然月組verの方が私は好きというか、印象に残っています。
というのも…
主演の2人の歌唱力と演技力、そしてハーモニーの美しさが実に私好みで、
この2人(明日海りおと愛希れいか)の作品をもっと見たい!
このハーモニーを楽しみたい!と思ったほどに2人に惹かれたからです。
(『エメ』や『バルコニー』は何度も戻して繰り返し見ては涙ぐんでしまうほど綺麗だったし、死後に結ばれて2人で踊るシーンの幸せそうな笑みと2人の雰囲気には癒されました。)
とはいえ、正直言うと…全体的な出来栄えというか、
まとまり?主役から脇役までの1人1人の組子の演技、存在感、
キャラクター、歌唱力、ダンス力などは、
星組の方が良かった!と思います。
(月組は、少し1人1人の存在感が薄く、歌もまとまりなかったかな…。)
しかし、鑑賞してから半年以上経って思い返した時により印象に残っているのは、
みりおさんの、柔らかく品が良く、ちょっと恥ずかしがり屋の“箱入り息子”感あるロミオと、
自分を持ち、芯のある少女という雰囲気をまとい、顔の表情やダンスでの表現力の高いちゃぴジュリエットだったので、
今回第1位に選びました!!
第2位『Once upon a time in America』
本来なら、生で観劇出来ていたはずなのに、
憎きコロナのせいで生観劇は叶わず、2枚のチケットが現金になって戻ってきた雪組のワンス。
原作は、名作と言われる映画だけあり、内容の濃さ、スピード感、面白さが今年見た作品の中でもピカイチでした。
また、私はNYに3回ほど行ったことがあるため、
NYという街の歴史、過去を作品を通して見ることが出来たのも更に面白く感じた要因だと思います。
あとあと!!雪組トップ2人の歌唱力の高さ、
少年から50代くらい?までを演じ切る演技力の高さも良かった!
だいもんは、最初の少年時代は鼻水垂れてそうな、ちょっと情けない感じの表情をしていたのに、
青年になり娑婆に戻りマフィアとしての地位?を高めていく過程では、どんどんオーラが出てきて『近づいたらヤバそう』な雰囲気をまとい、
晩年?は、青年期とはまた違う『やり手の社長感』あるオーラを放ち作品を彩っていたし、
きいちゃんは、夢を見る純粋な少女から、
スターの階段を上り一流の女優へと上りつめていくにつれて、“美”と“崇高”なオーラを纏い、
その後も場面ごとに雰囲気やオーラを切り替えていて綺麗でした。
駄作だ。なんて意見も耳にしましたが、
私は、アメリカンドリームを夢見て東欧から移住してきたユダヤの少年、少女たちがそれぞれの思いを持ち、
ハングリー精神でのし上がり、
明るい道を歩む者、照らされない道を歩むそれぞれの生き様、
時代背景などが絡み合う、
重苦しく、暗く悲しい作品だけれども、
とても味わい深い、何度も何度も見て噛みしめたい名作だと思い、
2位にしました。
第3位『パーシャルタイムトラベル』
大好きなずんちゃんのバウホール作品です。
私は、ずんちゃんの柔らかい雰囲気が好きなので、
ロッカー(シンガーソングライター)の役と知った時は、!?と思ったのですが、
意外と尖った役もお似合いでしたし、
中世ヨーロッパにタイムスリップした時にスマホのカメラを使い上手く立ち回るストーリーもありきたりだけど面白かったです。
過去と現代を行き来し、
過去に戻る方法が最初に出てきた、まどち演じる現代のテスにあり、
テスをきっかけに、過去に戻れ、中世のテスと永遠の幸せを手に入れる展開もありきたりっちゃありきたりで、読めはしたけれども、
真風さんの嫁のイメージが強いまどちが、
ずんちゃんの横で微笑んでいるラストは新鮮で、
“若いカップル”、“THE童顔カップル”という見た目がとーっても私好みで、頬が緩みました。
あと、遥羽ららちゃんの中世のシャーロットのすぐ泣く、すぐ惚れる演技と、
現代の一本調子で喋る変な通行人の演技がキュートでコミカルだったのと、
もえこの、高身長で歌うまなのに、なんか抜けてる感じの表情や演技もとても印象的で、
バウ公演だからこそ、若手が主要な役を演じ、輝いているのも、
この作品のお気に入りポイントの一つです。
第4位『神々の土地』
私は、ロシアやロマノフ王朝のことを全く知らなかったので、ロシア革命前夜のロシアという設定は新鮮でしたし、
雪原でイリナとドミトリーが踊るシーンや、
イリナが長いドレスで銀橋を歩くシーン、
ラストの皆で楽しそうに笑い合い歌いあうシーンなどなどの、
美しいけれども、いつも物悲しい薄いベールが全体を覆っている寂しさ、虚しさが、妙に癖になりました。
あと、革命により全員が処刑されたロマノフ家と、
革命から逃れズル賢く?ロシアを逃れアメリカに逃げたマリア皇太后やフェリックスという対比も残酷だけれども良かったです。
この作品はTwitterなどで、“名作!”という方が多かったですが、
実際DVDで見て、
是非再演されたら生で見たい、華やかさと、悲しさと、でも美しさのあるバランスの良い、
1本ものかと錯覚するほど、内容の濃い、よく纏められている
“名作”と実感しました。
第5位『食聖〜GOD OF STARS〜』
第5位は昨年上演された、
さゆみさんとあーちゃんの退団作品です。
ストーリーだけを読み、「なんだこれ?」と思い生観劇を見送った作品でしたが、
コミカルでリズム感があって、
組子1人1人のキャラにあったオーダーメイドの登場人物、
そして破茶滅茶なストーリーで突散らかっているのに、最後には綺麗にマルッと収まっている技巧に圧倒されました。
この時の星組だったから作られた、上演できた最高のエンターテインメント作品だと思います。
私は、昨年みりおさんの退団作『a fairytale 』を観に行きましたが、みりおさんはしっとりと組子とお客様に語りかけ、サヨナラを告げるようなラストでしたが、
さゆみさんとあーちゃんのように、
こんなに、ハッピーで可笑しくて、ちょっとバカバカしくて、楽しく次に世代交代する退団作品も素敵だな。
と思い、最後まで笑いたっぷりなのに、何故かちょっと泣ける作品でとても印象に残りました。
あと、シンガポールの屋台に行きたくなっちゃいました♪笑
おわりに
今年は、この他にもたくさんの宝塚の過去の作品をDVDで見ました。
ランキングには入らなかったけれども、
宙組『オーシャンズ11』や、
雪組『るろうに剣心』、『ファントム』、
花組『花より男子』、『ハンナのお花屋さん』などなど、
楽しい作品、泣ける作品、笑える作品など沢山鑑賞し、
とても楽しい1年でした。
まだ感想を載せれていない作品も沢山あるので、
劇場に足を運べなくとも、今後もレビューを載せていきたいと思います。
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
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それでは!ごきげんよう。
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