月組『ロミオとジュリエット』感想

2020-07-07

ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
先日、2010年に星組が上演した『ロミオとジュリエット』をDVDで見ましたが、

昨日、星組に続いて2012年の月組公演もDVDで鑑賞しました!

そこで今回は、星組ロミジュリに続いて、月組ロミジュリの感想を紹介します♪

星組の感想はこちらから。

全体的な感想

全体的に、星組よりも統一感がないように感じました。

歌が微妙にズレるというか、声が重ならないというか、

ダンスも同じフリをしているはずなのに個々で踊っているのかな?というような印象を受けました。

 

あと、これは私の好みの問題なのかもしれませんが、

ロミオに次いで、主役級であるはずの、ティボルトとマーキュシオの存在感が薄く感じました。

私が見た星組公演では、

ティボルトは凰稀かなめ、

マーキューシオは紅ゆずるがそれぞれ演じていました。

2人とも身長のせいもあると思いますが、存在感があり、群衆の中に入っても埋もれないオーラがあったし、

演技も“無理矢理感”“変に背伸び感”がなく、自然に感じ、

歌もさほど気にならず、話に入り込みやすかったです。

(さゆみさんは、やや歌に難がありますがマーキュシオ役は感情を表に出す役なので、歌唱力を演技力でカバーという風に感じ“下手”というのはさほど気になりませんでした。)

しかし、今回見た月組公演での、

ティボルト役の龍真咲、

マーキュシオ役の美弥るりか、の2人は、

なんだかインパクトに欠けるというか、無理している感がするし、群衆の中に入ると埋もれるし、

他の魅力的な生徒さんに存在感で負けていて、

見終わった後に、あまり印象に残りませんでした…。

 

ちなみに、私はさゆみさんの、“がなり”の演技が得意ではなかったですが、

マーキューシオはさゆみさんくらい、元気でちょっと不良チックで、荒々しい方が良いと思うので、

るりかさんマーキューシオは大人しすぎたかなー。ちょっと私にはハマりませんでした…。

 

しかし、その一方で星組よりも1人1人の生徒さんの魅力は、月組の方があるように感じたので、

ギラギラ元気で勢いがあり、統一感のある星組ロミジュリも好きですが、

1人1人の生徒さんが煌めく魅力に溢れ、職人技を繰り出す月組ロミジュリも好きだなー。

と感じ、なんだかんだ両方とも好きです。

(主役の2人でいうと、ダントツで月組の方が好き!!)

出演者について

※私は、ダンス経験がなく、ダンスの上手い下手があまり分からないので、歌が上手いか、キラキラしているか、くらいでしか出演者を判断出来ません。

明日海りお

私が見たDVDでは、ロミオ役でした。

みりおロミオは、美青年、好青年で、少しやんちゃさが残りながらも品が良くて、

モテるのも納得!の魅力ある人物でした。

当時、2番手?1.5番手?だったとは思えないほど、キラキラしていてオーラバンバンでした!!!

 

柚希礼音さんの、やんちゃな少年感もとても良かったですが、

私は、断然、落ち着きと、元気さと品と、面倒見の良さと、お坊ちゃんさ、少しの甘えん坊さが、共存する魅力たっぷりのみりおロミオの方が好みでした♪

歌も上手くて、オーラもあって、ダンスも上手い、ハイブリット男役のみりおさんですが、

個人的に、そんなみりおさんの演技の中でも、印象的だったのは、目の演技です。

ジュリエットを見つけた瞬間の、これだ!この子だ!と確信する目、

ジュリエットを見つめる、とろけそうな目、柔らかく優しい目、

『僕は怖い』の時の、不安気で恐怖を抱きキョロキョロ目を動かしながら、泣きそうな目、

仲間といる時の、やんちゃさ悪戯ぽい目、

仲間に「狂った」と言われた時に弁解する時の、なんで分かってくれないの?という悲しげな目などなど。

 

みりおさんは、雰囲気や歌、ダンスだけでなく、表情や目での演技も珠玉の魅力だらけの人なんだなーと感心しました。

さすが、“TOP OF TOP”

やっぱもっと早く出逢いたかった!!

(『メサイア』で初めて映像を見て、『青薔薇』で初めて生で見れたので出会いが遅すぎました…。)

愛希れいか

ねねジュリエットと比べたら、“お嬢ちゃんさ”がなく、少したくましさ?を感じましたが、

純真無垢で真っ白なジュリエットの雰囲気がとにかく可愛かったです。

歌は、今と比べたら特に高音部に声をぶつけるような粗さが目立ちましたが、

決して下手ではなく、安定感はあり、みりおさんとの声のトーンが合っているのか、2人のハーモニーはとても綺麗でDVDながら“エメ”では感動しました。

また、四肢が長く、体の芯がしっかりしているので、ブレずキチッとしながらも、しなやかさのあるダンスが上手で、

最後亡くなったあと、ロミオと踊るダンスは幸福さが滲み出ていて、とても素敵でした。

星条海斗

ベンヴォーリオ役でした。

長身で、台詞の低音が安定していて聞き取りやすく、わざとらしくなく、無理矢理感もなく、

歌も上手で、そしてギラギラした見た目がカッコいい!

私は、この方は専科さんに行ってから出演された『天は赤い河のほとり』のウルヒ役でしか拝見したことがありませんでした。

ウルヒは、無気味というか、ちょっと気持ち悪くてあまり好きではない役でした。

そのため、この方自体にもあまり良い印象を持っていませんでした。

しかし、ベンヴォーリオ役は、溢れる若さと勢いがあり、ロミオを慕い、ロミオを思う気持ちもある素敵な少年若頭で、

この役が星条さんによくあっているように感じ、

とても素敵な俳優さんだな。

専科さんに移動されたのも納得の、魅力ある素敵な男役さんでした。

もう退団されているので、もう生で見られないのが残念です。

(あと、インスタを以前からフォローしているのですが、退団され美男子から、美ママになっているのも、嬉しいような寂しいような…という感じです笑。)

輝月ゆうま

出番としては、少なめでしたが、ヴェローナ大公としての存在感がすごかったです!

とても研3?とは思えないオーラでした。

 

まゆぽんは、身長があるだけでなく、

お顔もしっかりとした濃いめで、

声の質が良く、歌唱力もあるので、

“ドン”的な役がよくお似合い!

個人的には、『エリザベート』でのシシィパパのマックス役を生で見て、好きになった生徒さんなので、

この頃から、これほどのオーラを放ち、出来上がっていたのだと感動しました!笑。

おそらく、トップになったり、◯番手という立場にはならないとは思いますが、

個人的には、月組もしくは、専科に行き宝塚の縁の下の力もちとして、これからも活躍して欲しいなぁと思います。

やはり95期は魅力的!!!

美穂圭子

乳母という老け役とても素敵でした。

そこそこの年齢を重ねているからこそ出せる、太さのある深みのある高音が綺麗で、歌唱力もあるし、

老け役の多分ブサイク?な役でしたが、キュートさとコミカルさがあって、初めて拝見する方でしたが、一気に好きになりました。

乳母という立場上、初めはキャピレット家の方針に従い、パリスとジュリエットの結婚を推し進めていましたが、

本当の子どものように可愛がり大切に育ったジュリエットの最大の恋を反対せず、

なんなら喜んでいるようにさえ見え、手助けし、

敵陣であるモンタギュー陣営?に入り込み、

ジュリエットとロミオの伝書鳩のように働く優しさと勇敢さ、

そしてジュリエットの幸せを思う愛情の深さには、感動しました。

特に、結婚式の前に、

自分のジュリエットへの想い、

ジュリエットの恋を応援したい気持ち、

ジュリエットとロミオを叶えたいがために、勇気をあたえてください!!

と独唱するシーンの、迫力と力強くも温かい歌唱には、

感動で胸がいっぱいになりました。

来年の星組『ロミオとジュリエット』でも乳母やるのかな?

是非美穂さんで見たいです!!!

憧花ゆりの

歌唱力があって(時々キンキンするのはやや苦手でしたが汗)、

落ち着いていて、品があって、でもちょっと演技の中にいじわるさ?のある、すーさん!

個人的には、好きな上級生娘役さんです。

娘のことを政略結婚させることに、母でありながら抵抗感のなく、「好きじゃない人と結婚した方が幸せよ。」「旦那を愛したことなどないわ〜」と言えてしまう、したたかさ、黒さ、

愛人?のティボルトが殺された時の憎しみ満ちた目、力強い歌声、

自分たちの過ちのせいで、娘が死んでしまったことに対する後悔と絶望の顔。

すーさん。いや、支配人!女優としてまた舞台で姿を拝見したいです!!

 

おわりに

とにかく、ちゃぴとみりおさんの雰囲気、世界観がとても甘くて2人のシーンは思わずニヤニヤしてしまうほど、

絵本の中の童話のような美しさがあり、とてもとても素敵でした。

一部キャストに厳しい意見を書きましたが、月組のロミジュリは、主役2人の世界観がとても素敵で甘くて、

通して見ると、悲恋というよりも、美しいハッピーな恋の物語を見たような印象でした。

 

最後になりましたが、“死”のたまきちの雰囲気、世界観、素敵だったので、

なぜトートの時に同じようなカツラにせず、おばちゃんチックな髪型にしたのか、月組『エリザベート』に今更ちょっと不満を感じました笑。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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それでは!ごきげんよう。

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