星組『GOD OF STARSー食聖ー』感想(ストーリーのみ)
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
先日、BSプレミアムにて昨年上演された、星組公演『GOD OF STARSー食聖ー』が放送されました。
最初に言ってしまうと、私は見にいかなかった公演です。
(チケットが取れたかどうかは別問題として。)
理由としては、2つ。
1つ目は、昨年BSで放送された、『エルベ』と『アナワ』で星組を見て、紅さんの“がなりの演技”に苦手意識があったから。
2つ目は、ストーリーを読んで「なんだこれ?」と思ってしまったからです。
しかし、正直申し上げて、
1年前の私の判断を現在、超絶悔いています。
こんなに楽しくて、ハッピーな舞台だったなんて知らなかった…。
生で見たかった!!!
1年前の私マジで判断誤ってるぞ!と叩いてやりたい気分です。
そこで、今回は1年前の自分を叩きたくなる!と思ってしまった、
紅さん、あーちゃんの退団公演『GOD OF STARSー食聖ー』の感想を紹介します♪
全体的な感想
話のスケールのデカさ!
まず、最初に凄いと思ったのは、スケール大きさです。
シンガポールの屋台の娘アイリーンと、上海の一流料理人のホンが出会って、世界最高の料理人を目指す。
ただそれだけの話だと思っていたのに、
中国の奥地の“小林寺”(少林寺じゃないところが最高!)が出てきたり、
天界が絡んできたり、
実はホンは、紅孩児で神仙だったということが発覚したり、
スケールが大きすぎて、とっ散らかるのかと思いきや、
最後皆ニコニコ平和に綺麗にまとまっていて、最高でした。
キャラクターに演出家の愛がある
キャラクターの名前の付け方に、作者?演出家?の愛を感じました。
紅さんのホンは、“紅”が中国語読みでつけられているし、
ホンの本当の姿の紅孩児は、名前に“紅”がつくから紅さんにピッタリだし、
あーちゃんは、愛里だからアイリーンだし、
こっちゃんの役リーも、くらっちの役タンも、それぞれ“礼”と“瞳”の中国語読みだし、
“パラダイス・プリンス”、“エクリプス”のメンバーもそれぞれ、芸名を英語にしたり、文字ったりしていて、
この人にだから、この役!というトップ2人だけでなく、
星組生1人1人への愛情をも感じました。
また、1つ1つの役のキャラクターがとても濃く、でも胃もたれは起こさない程度の濃さで、1人1人の生徒さんのキャラクターを立たせている感じもして、
そこもまた、星組への愛を感じる作品でした。
キャラクターの濃さ
どのキャラクターも濃くて、愛すべきキャラばかりでしたが、
個人的に、1番好きだったのが、アイリーン。
あーちゃんといえば、あの愛らしい美貌を使った可愛い役が多い印象だけれど、
ジャージに健康サンダルでコンテストに乗り込む豪快さ、
屋台の娘らしい?蹴りがうまく、やや気性が荒いヤンキーぽさ、
残り物でとんでもない餃子を作るお茶目さ、
ホンとお祭りに行った時のぶりっこさ、
料理がド下手なのに、コンテストに参加する度胸、
などなど、薄らと耳にしたことのある、
実際のあーちゃんの豪快な性格が、アイリーンの性格にも反映されていて、ここもまた演出家の先生の愛を感じました。
楽曲の面白さ
最後に、良い意味で宝塚らしくない曲たちも魅力的でした。
調べたところ、ももクロでお馴染み?のヒャダインさんが楽曲を製作されたそうで。どうりで…という感じ笑。
過激というか、刺激とパワーのある曲や、
戦隊モノのような雰囲気の曲があったり、
2組出てくるアイドルソングは、本当に存在しそうな本気のアイドルぽい曲だったり、
ちょこっとラップを取り入れて、ホンとリーの熾烈な戦いを表す曲があったり、
バラエティに富んだ、面白い曲の数々でストーリーの面白さだけでなく、
それを彩る曲たちにも魅了されました。
おまけ
あとあと!
ホンとアイリーン、
リーとクリスティーナ、
ニコラスとタン、
という3組のカップルが、それぞれ、
一国を築き退くカップル、
これからを築いていくカップル、
これからを築くカップルを支えるカップル。
という物語と星組の今とこれからを表しているようにも思えて細部までこだわってるな。なんてことも思いました。
紅さん率いる星組さんだからこそ上演できた作品、
紅さん率いる星組さんだからこそ作られた作品。
『GOD OF STARSー食聖ー』とても楽しく、ハッピーな気持ちになれました。
明日海さんの退団公演『青薔薇』の最後、私はエリュとシャーロットの言葉が、
観劇している人、組子へのメッセージのように聞こえ、
号泣をしてしまいましたが、
食聖は、色とりどりの衣装を着た全出演者が、舞台上で笑顔で楽しく過ごしている様で全く湿っぽくならずに終わったのが、
さゆみさんの明るいキャラクターを写しているようで、
こういう退団公演も素敵だな。なんて思いました。
おわりに
本当は、出演者の感想も書きたかったのですが、
物語の感想だけで、そこそこのボリュームになったので、
出演者についての詳細は後日紹介します!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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