ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
2020年も残り2週間ちょっとですね…。
2020年は、『2020年問題』なんて言われて、話題かつ面白そうなミュージカルが相次いで上演されるからお財布が大変!
なんて言われていましたが、蓋を開けてみるとなんとも悲しいことに3〜6月は中止が相次ぎ、劇場も閉鎖され寂しい1年でした。
しかし、そんな中でも楽しい、素敵な舞台にたくさん出会えたので、
今回は、今年劇場にて生で観劇した舞台の中で、
個人的に面白かった!素晴らしかった!と思ったものをランキング形式で紹介したいと思います♪
目次
第1位『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』
今年の年始、1月にシアタークリエにて上演された、
『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』が私的な第1位です♪
主演は、井上芳雄と咲妃みゆ。
出演者は、仙名彩世や濱田めぐみ、福井晶一、上原理生、土居裕子などなど超豪華キャストでした。
ストーリーとしては、
作曲家を目指す気の弱い悠介とスリとして生計を立てるカヨが恋に落ち、結婚し、永遠に結ばれるお話。
ありきたりなストーリーに思えますが、
悠介を取り巻くメンバーの優しさと温かさ、そしてユニークさには頬が緩む一方、
カヨに付き纏う過去は壮絶で、幸せを掴もうとするカヨを大きく苦しめ、困難に突き落としていき、かなりどん底まで落ちていきます。
そのため、2幕は展開がジェットコースターのようで正直キツかったです。
しかし、最後には宇宙を巻き込む大きな話にまで展開し、
ラストは、予想もしていなかった一風変わった永遠の幸せをこの2人は掴むのです。
観劇してから11ヶ月が経った今でも、音楽座のサウンドトラックを聞くと、
舞台の場面が蘇り胸が熱くなるほど、今でも感動が持続しているほど良い作品でした。
個人的には、ストーリーもですが、歌の歌詞、メロディーの柔らかさ、優しさが特にお気に入りポイント。
悠介がカヨと歌う『ドリーム』の
“たとえば流れ星 見つからなくても
いつの日か夢は叶う 輝く心あれば”
や
“どんな魔法よりも 素晴らしい奇跡
僕が今生きている 流れる時の中に
一度限りの 素晴らしいチャンス
逃げないで求めよう 輝く夢があるなら”
という歌詞は、私が夢なんて…と思っているカヨに夢を思い出させ、生きる喜びを教えるだけでなく、
アラサーになって“夢”なんて忘れていた私にも、
小さいながらも、ありきたりながらも“夢”をみることを思い出させてくれたし、
宇宙人たちの歌う『守ってブレンド』では、
“果てしなく広い宇宙の中で たったひとつだけ小さないのち
だから守るいつだってブレンド 君の味方こころのブレンド”
“あなたの笑顔が僕たちの夢
くじけずに負けないで いつまでも”
“あなたの笑顔が僕たちの夢”
“どんなときにでも助けてあげよう いつだって友達だから”
などなど、とってもストレートで優しい歌詞とメロディーは、
カヨを励まし支えるだけでなく、観劇している人の心も包んでくれました。
かなり途中壮絶な展開になるものの、
細部にある優しさ、希望、柔らかさ、そして悠介の愛が、そっと心を癒し、大きな感動を与えてくれたこの作品。
2020年どころか、私の今まで観劇した作品の中でもかなり上位に入る良作でした。
再演してほしい!!
詳細な感想はこちらから!

第2位『メリーポピンズ』
第2位は、2月に訪れたロンドン旅行で観劇した、
『メリーポピンズ』です。
この作品は、ストーリーも勿論ですが、
なんと言っても飛び出す絵本のような楽しい舞台装置と、
メリーポピンズが繰り出す魔法のような仕掛け、
登場人物のユニークさが魅力的でした。
ロンドンで見たので、もちろん全編英語でしたが、
言葉が分からなくても、楽しめる工夫がたくさんなされているので、
ショーを見ている感覚で、童心に戻り、
約2時間、海外特有のハイテンションのお客と共に、
興奮しぱなし、笑いっぱなし、最後にはちょっぴり感動も…という海外で見る作品としてはもってこいのミュージカルでした。
ちなみに、この作品を見たのは2月26日。
その翌々日には、ライブや演劇などが全て2週間中止することになり、
結局そのまま7月まで、私は劇場に行く機会がなくなる暗黒の日々に入りました。
それもあって、
「あのときロンドンで見て楽しかったな。感動したな。」
と余韻に浸る時間が長すぎて、今回上位にランキングされることになりました笑。
あと、ウエストエンドでは未だに舞台再開の目処が立たないようですので、
良いタイミングで最高の作品を見れたな。と個人的には思い出として大きな意味もあったりする印象に残る作品です。

第3位『アクアヴィーテ』
ミュージカルではなく、レビュー(ショー)ですが、
2月に見た宙組公演の『アクアヴィーテ』が第3位です。
このレビューは、新年にテレビ放送され、生で見る前に1度見ていおり、映像で見た時点で、
「ウィスキーがコンセプトのショー!?なんてユニークなのに、雰囲気があって華やかで素敵なの??」
と気に入っていました。
しかし、生は映像の何十倍も何百倍も素敵で楽しく、
宙組生の歌唱力、ダンス力の高さ故に迫力はあるし、
トップの真風さんのオトナな雰囲気が会場を包んでくれるし、
そして、
「アクアヴィーテ!アクアヴィーテ!君に焦がれて狂いそうだ!」
という歌いたくなるメロディーは楽しくて、グラス片手に一緒に席で小さく踊ってしまいました。
私は、生でレビューを見るのは3度目でしたが、
直近に見たものは、あまり好みではなく退屈してしまっていたので、
「こんなにもレビューって楽しいんだ!」と感動し、
宝塚のレビューにハマっていくきっかけになったのです。

第4位『はいからさんが通る』
第4位は、花組公演『はいからさんが通る』です。
この作品は、コロナにより公演が中止になり、再開されたと思ったら、“宝塚クラスター”が発生し再び中止に…、
でも東京公演からは座席数も元通りで上演。
という、見たいのになかなか見れなかった作品、
やっと上演再開し、コロナからの復活を象徴する作品(大げさ!)という印象があります。
そのため、序盤で出演者が次々階段を降り、メインテーマを歌う場面では、
その楽しいメロディーと、
これから物語が始まる!というワクワク感、
そして舞台と衣装の華やかさに、
「舞台が再開されたんだな。」と妙に実感し思わず、ほろりと涙が出てしまうほど、心がホッとしました。
不安ばかり、不安定だった2020年の後半に、
『はいからさんが通る』という明るくて、元気でハッピーな気持ちになれる作品が上演され、
私は個人的には“ラフな作品”だからこそ、
楽な気持ちで見て、楽しい気持ちで帰路に着くことが出来て、
しばらくは、現実を忘れ幸せな気持ちに浸らせてくれたので、
とても印象に残っている作品です。

第5位『CHESS THE MUSICAL』
こちらは、2月に上演されたミュージカルで、
出演者はなんと、
ラミンカリムルーとサマンサバークス、
という、
レミゼ25周年、オペラ座の怪人25周年の記念コンサートに出演した、
私からすると“神”のような方々でした。
日本人は、シュガーくんこと佐藤隆紀や劇団四季時代ファンだった中井智彦などが出演しました。
全編英語でしたので、舞台だけでなく字幕も見なくてはいけないし、
正直、ストーリーもソ連やスパイが出てきて時代背景がなんとなくしか理解出来ていない私には、
登場人物の心理を正確に理解するのはちょっと難しく、
1回の観劇では消化しきれませんでした。
しかし、とにかくどの出演者も歌が上手く、
演技力が高く、
舞台装置は工事現場の足場のようなセットくらいのシンプルなものにも関わらず、
前述した通りストーリーも少し分かりにくにも関わらず、
引き込まれる魅力のある舞台でした。
出演者のオーラと演技力、歌唱力によってかなり印象深い、
また見たい。何度でも見たい。
もっとちゃんと理解したい。
と思える作品でした。
宝塚や帝劇で上演される作品、メリーポピンズのような仕掛けいっぱいの楽しい華やかな舞台、ミュージカルも良いですが、
役者の演技力と歌唱力と、深いストーリー性で勝負の作品も好きだな。素敵だな。最高だな。
そう思わせてくれた印象的な作品でした。

おわりに
今年は、去年から楽しみにしていた作品
(エリザベート、アナスタシア、ワンス、ヘアスプレー、ヴァイオレット、4月は君の嘘、ミス・サイゴンなどなど)、
が相次いで公演中止になったことと、
自己判断で、公演が再開された作品でも劇場に行くことを断念した作品が多く、
劇場にて観劇する機会が例年に比べてとても少ない寂しい年でした。
しかし、だからこそ、
回数が少なかったからこそ、劇場で生で観劇できる感動、喜びは大きく、
今回ランキングには入りませんでしたが、
1つ1つの作品が印象的で、どれも心に残っています。
来年はどんな作品に出会えるのか、
どんな観劇体験ができるのか、今からワクワクです。

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