星組『ロミオとジュリエット(2010年)』感想(薄め)

2020-06-30

ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。

先日、ベルバラ以来宝塚ファンという知り合いのお姉様(星と宙組が好きとのこと)が、

私が初心者ファンということで、いくつかオススメのDVDを貸して下さいました!

お借りしたDVDのうちの1つ、2010年星組の『ロミオとジュリエット』の(薄めの)感想を今回は紹介します♪

ストーリー、作品について

大変お恥ずかしながら、作品のストーリーを何となく…

対立する2つの家の娘と息子が恋に落ちてしまい、最後には互いの家の闘争に巻き込まれ、すれ違いに結果互いに死ぬ。という程度にしか把握していませんでした。

(シェイクスピアの故郷に行ったことあるのに恥ずかしい限りです…。)

そのため、ジュリエットの従兄のティボルトが彼女のことを好きなことも、途中で死ぬことも、

ロミオの親友のマーキュシオが死ぬことも知らず、

そのため、当然?この2人の死によって、ロミオとジュリエットのラストの悲劇が引き起こされることも把握しておらず、

「えぇ!そうなの??」と超名作ながら新発見ばかりでした笑。

個人的には、乳母のジュリエットを思う気持ち、愛、ロミオとの仲を助ける姿には感動しました。

むかーし高校時代に、

『日本人は、自分の手で子どもを育てる意識が強いが、海外の高貴な身分の場合はそうではない。

例えば、マリーアントアネットは、息子が死んだ日の日記にも、“今日も良く遊んだ♪そういえば息子が死んだみたい”程度にしか子供のことを思っておらず、さほど関心もなく、乳母や養育係に子育ては任せていた。』

というようなことを読んだことがあったので、

ジュリエットお嬢ちゃんもママよりも、乳母に可愛がられ、大事にされ、そしてママとよりも乳母との方が絆が深いんだな。そして、その逆も然りなんだな。

なんて妙に納得しつつ、キャピレット家の場面では乳母の言動に注目し、「私が産んだわけではないけれど、それ以上の思い。神様からの授かりもの〜」というような内容の独唱は泣けました。

あと、実に馬鹿馬鹿しいこと言いますが、私は平成生まれなので、従者なんて使わず、ロミオに直接電話出来たり、LINE出来たらこんなすれ違い?連絡が行き届かなかったことによる悲劇は起きないのになー。

もどかしいなぁ。なんて思いました。

あと、何故ジュリエットは自分で動かず、乳母にロミオとの連絡役をさせていたのかも不思議…。

私が今まで見てきたヒロイン達は、割と自分で行動しちゃう、お家抜け出しちゃうタイプが多かったから、そこもまたもどかしかった!

最後、長年対立しあっていた両家にも関わらず、子供たちの死によって母親同士、父親同士が手を取り合い、肩を叩き合うのは、あまりにも短絡的だし、綺麗に纏めすぎじゃない?と違和感でした。

(悲劇を強調するためには、最後の最後まで歪み合うよりは物語としては自然ですが…うーん。ねぇ…。)

 

作品?演出としては、『1789』のような力みなぎる若者たちがエネルギッシュに騒ぎ、訴え、舞い戦う姿が印象的で、

舞台で生で見たら、臨場感と迫力が凄いだろうな。と思うと同時に、

ワクワク、ドキドキするような歌、曲の数々は素晴らしいと思ったし、

色(赤と青?)でどっちの家の派閥か分かる衣装、それが戦いの場では混ざり合うのが綺麗で、

ストーリーはさておき、演出や作品としての魅力は強く感じられ、

今年(来年に延期?)の星組公演は見に行きたいな。と思いました。

出演者について

※私は、ダンス経験がなく、ダンスの上手い下手があまり分からないので、歌が上手いか、キラキラしているか、くらいでしか出演者を判断出来ません。

トップ2人

2人とも歌はお上手ではないな…と感じました。

ただ、柚希さんは、なんとも言えないキラキラオーラがあるし、立っているだけで場面がパッと華やぐ真ん中力がある!と感じました。

溌剌とした少年感と、仲間をまとめるリーダーシップがあって、ベンヴォーリオがロミオの後を追いかけ回すのも納得の存在感でした。

でも、正直申し上げてあまり好みではないかな…。

 

ねねちゃんは、とにかく可愛くて“THE PRINCESS”!!

「私は愛のない人と生涯を共にするなんて嫌よ。」と母親にウルウルお目々で反抗する姿は思わず、「そうだね。じゃぁ好きにして良いよ。」と言いたくなる麗しさで、表情も無邪気で、ジュリエットがモテまくる理由もよく分かるな〜と妙に納得。

しかし、まぁ帝劇『1789』や日生『グレイトギャッツビー』の時、「とにかく歌が下手!なんなん??」と思ったけれど、宝塚時代から歌唱力はあんなもんだったんですね…。

映像で見る分には可愛いから良いけれど、舞台で見ると遠いから可愛さあまり関係ないので、これからもダブルキャストの場合は彼女の回は極力選ばないなー。

 

凰稀かなめ

とにかくスタイルの良さと、悪そうな顔と雰囲気が魅力的でした。

私は、退団後の『1789』のマリーアントワネット役や、インタで見せるお茶目な姿しか知らず、綺麗でカッコいいお姉さんという印象でしたので、

こんなギラギラした、嫌らしい男臭い役を演じられていたのだな。とただただ驚きました。

真風涼帆

“死”の役、あーもーとにかく素敵!!不気味だけど素敵でした!!

現れるだけで何か良からぬことが起きる、誰か死ぬ、ロミオとジュリエットが着々と死へと誘われている、と視覚的に分かって、

特に『エメ』の時は、この2人が愛を誓うことによりこれから起こる悲劇を、そしてそれがこの礼拝堂にて起こることを予兆しているようで、

2人が愛を誓う喜びと、死の悲しみという対極が見えて美しくも切なかったです。

礼真琴

愛を演じたこっちゃんは、ぱっと見た時に、髪型と服装のせいもあって女性にしか見えなかった。あと、表情も柔らかくて愛の喜び、幸せを表現しているようで可愛かったー。

男役さんが、女役をすると“女装感”が出るけれど、こっちゃんはそんなことなくて、馴染んでいて個人的には男役がやる女役の中では好きな方だな。と思いました。

(そもそも愛が女役なのかは不明ですが笑)

ただ、歌うまなこっちゃんが1音も歌わないのは、とても残念でした。歌うまさんが、いなかったのでこっちゃんが歌って、支え彩って欲しかったなぁ…。

おわりに

他にも、もう退団されているようで残念ですが、

小柄(といっても169センチ)ながら、存在感があり歌唱も安定していたベンヴォーリオ役の涼紫央さんや、

ヴェローナ大公役の、人を殺せそうな目つきとオーラを纏った水輝涼さん、

温かい愛の溢れる演技の神父さまを演じた、専科の英真なおきさん(めっちゃ好き!アクアヴィーテの熟女役?最高でした!)などなど、

素敵なキャストと、魅力的な歌とエネルギッシュな演出で楽しい2時間でした♪

俄然、今年(来年になるのかな?)の星組のロミジュリが楽しみになりました!!

早く今後の上演予定のお知らせ出ないかなー。待ちくたびれましたよ…。

また、観劇できる日を願って☆★

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

Twitter@Wisfil_Fukaもしているので、フォローいただけたらうれしいです。

それでは!ごきげんよう。

よかったらポチポチをお願いします( ´ ▽ ` )♪

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

スポンサーリンク