三浦春馬と『僕のいた時間』
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
先週土曜日の15時ごろ。
とてもショッキングで、受け入れ難いニュースが飛び込んで来ました。
私は、彼の“ファン”ではなかったものの、
演技が上手く、
歌も上手く、
ダンスも踊れ、
見た目が爽やかで嫌味がなく、
とても器用で、
最近は舞台や歌手活動まで活動の幅を広げる天才で、
そして、なんと言っても、同い年の俳優さんとして、
応援というか特別視というか、
勝手に親近感を覚え、
同じ年のスター俳優として誇りに思ってました。
今年お互い30歳を迎え、これから歳を重ねていくごとに、
どのような演技を見せてくれるのか、
どのような舞台を見せてくれるのか、
とても楽しみで気になる俳優さんでした。
そのため、もう2度と彼の新しい演技が見れない、
彼の舞台を見ることが出来ない、
彼が歳を重ね、演技の幅を広げていく様を見れない、
という事実が辛く、心の整理がつきませんでした。
なんで?という感情しか出て来ず、
暫くテレビを点けれずにいました。
しかし、なんとか数日を経て自分の中で心の整理がついて来たので、
私なりに彼への気持ちを綴りたいと思います。
(まだ、彼がいなくなったことを完全に“理解”は出来てはいませんが…。)
“ファン”ではない彼がいなくなったことに対して、
大きなショックを受けているのには、
先程上げた理由の他に、
つい数週間前に、彼の主演作、
『僕のいた時間』を一気見したからという理由があります。
私は、料理中ストリーミング再生をするのが日課なのですが、
ある日たまたま、Rihwaの『春風』が流れて来ました。
「あー懐かしいな!この曲好きだったな。
『君に届け』コンビが出演したドラマの主題歌だったな。
久々に見てみようかな。」
そんな軽い気持ちで、3日ほどで『僕のいた時間』を一気見しました。
ストーリーは、
いつもヘラヘラしていて、自分を偽り、家族との折り合いが悪い拓人が、
ALS(筋萎縮性側索硬化症)に罹り、
一つ一つ出来ないことが増えていく中、
その事実を周りの人に話し、理解して貰いながら、
出来ることを探し、
自暴自棄になりながらも、
前向きに病気と向き合い、
前向きに生きることに向き合い、
折り合いが悪かった家族との関係も回復していき、
恋人や友達や家族や職場の仲間と共に“今を生きる”。そんなお話でした。
ALSに罹患したことが分かった直後は、 その事実を誰にも打ち明けられず、
大切な恋人とも別れ、
1人で背負っていく覚悟をしたけれども、
出来ないことが増えていく中で、勤務先の人に、自分の病気の事を分かって貰うためのレジュメを作り配布し、
出来る仕事にローテーションして貰ったり、
大好きだったサッカーが出来なくなり、 車椅子になってからは、大学の友達の勧めで車椅子サッカーを始め、
練習に勤しみ、上達を図ったり、
折り合いの悪かった家族にも、病気をきっかけに、
自分がずっと抱えてきた本当の気持ちを打ち明け、蟠りを解いたり、
別れた彼女とも、車椅子サッカーがきっかけで再会し、関係を修復させ、生涯共に歩む決断をしたり、
ドラマの中の彼は、病気になったから。と腐らず、
むしろ、病気になってからの方が、 自分という人間を表に出し、人に理解して貰えるよう呼びかけたり、
素直に助けを求めたり、 必死に今を“生きる”青年でした。
数年以内に来るであろう、呼吸器障害や死を恐れながらも、 前を向き、
今の自分、
今の病状、
そしてこれからに向かっていく彼の姿には、
とても勇気を貰えたし、
もしも、自分が病気になったとしても、
彼のように前を向いて、
周りに助けを求めつつ、
自分の出来ることを探し、
今を生きていきたい。
もしも、私の周りの人が病気になっても、
彼の周りの人々のようにフォローをし、
優しく見守り、
共に今を生きたい。
そんな風に思え、感動する本当に良い作品でした。
また同時に、拓人を演じた彼の直向きな目や姿勢、
病魔に侵されながらも、向かっていく未来は明るいのでは?とさえ思える、爽やかで屈託のない笑顔、
周りに語りかける優しい声など、
繊細で柔らかく、優しい彼の演技は、
本当の実際の彼もこんな人なんだろう。
と思わせてくれるものでした。
このドラマを一気見してから、数週間後に飛び込んだ今回の訃報。
ドラマの中の彼は、演技とはいえ、
現実に立ち向かい、
周りに助けを求めながら、
必死に生きて、生きて、命を大事に前向きに歩んでいました。
その姿に大きな感動と希望、勇気をもらい、
やっぱり、この俳優さん好きだな。
これからの演技も楽しみだな。
なんて思っていた矢先の出来事でした。
訃報を耳にしてからは、
“生きる”って何なんだろう。
こんなにも、元気と勇気と希望をくれた彼が何故自ら命を?
とぐるぐる考え、
ドラマと現実との大きなギャップが私を苦しめ、
気持ちが大きく落ち込んでしまいました。
また、訃報と同時に、この作品は彼自身が「命を扱う作品を」とアイデアを出し、製作されたドラマと知り、
益々、彼とこの作品の関係性の強さを感じ、戸惑いました。
だけれども、約1週間を経て、
私は、私なりに、
ただの視聴者、ただの観劇者でしかない立場として、
これからも作品を愛し、
彼の演技を愛し、
彼の歌、ダンスを愛し、
『彼のいた時間』を愛し続けようと決意しました。
風早くんの爽やかで、明るく、温かい演技に癒され、
拓人の前向きで直向きな演技に勇気を貰い、
ローラのダイナミックなダンスと歌声に元気を貰い、
広斗のドキドキする演技にアドレナリンを貰いたいと思います。
最後に………
三浦春馬さん!
今までありがとうございました。
今までお疲れ様でした。
ゆっくりと休んでください。
それでは!!ごきげんよう。
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