ごきげんよう楓華です。
これまで10編にわたり、
私が退職した信用金庫の、
就活、入庫から退職までの歩みについて、お話ししました。
今回は、番外編と題しまして、
退職決定から退職までの2ヶ月ほどの間に起きた事についてお話しします。
前回までのお話は、こちらから!


平穏な1 1月
10月末に退職時期等を支店長と話し合い、そして11月上旬に支店の皆さんに退職することを話しました。
派遣のお姉さん2人は、娘のように私の事を可愛がってくださっていたので、
「寂しくなる」
「なんでなの」
「でも、次に進みたいという気持ちは尊重したい」
「でも悲しい」
などと言って下さり、少し後ろ髪惹かれてしまいました。
また、吉田さん(40代の仕事の知識少なめ、のんびり屋の先輩)は、
「楓華ちゃんいなくなるのは困る。私どうやって仕事すればいいの?これから誰に質問すればいいの…」
と不安がってました。
いや、先輩なんだから後輩に頼ってたのがそもそもおかしいでしょ笑と心の中で一蹴。
とは言え、不安がっている吉田さんを見捨てるわけにはいきません。
(吉田さんと3人で事務を回すことには、派遣のお姉さん2人も不安がっていましたし…)
あと2ヶ月で、吉田さんの不安を少しでも解消できるよう、
分からなさそうな処理は一緒にしたり、
私の持っているノートや書類のコピーを渡したり、
なんとか吉田さんにやる気を出させて、知識をつけさせようと努めました。
11月下旬、退職まであと1ヶ月。吉田さん指導も佳境だ!と思った矢先のことです。
ラスト1ヶ月はお隣の支店にヘルプへ
私がいたY支店は、自転車で10分ほどの距離にT支店がありました。
近隣店舗ということで、割と仲が良く小型店舗のY支店は大型店舗のT支店に助けてもらうことが多々ありました。
そのため、私が退職することを知ったT支店の役席が、
「うち(T支店)人数足りてないから、忙しい12月の1ヶ月だけでも1人ヘルプにちょうだい!」
と要請。
Y支店の支店長は、
『T支店にはお世話になっているし、私(楓華)が退職後人員の補充はないから、人数が少ないことに慣れなきゃいけない。それに、吉田さんに仕事を覚えさせて、鍛える意味でも…そしてやる気と自覚を持たせるためにも…。』
ということで容認したのです。
慣れ親しんだ派遣のお姉さんと、
最後の思い出作りで、楽しく仕事をしたかったし、
支店が変わると人間関係もイチからやり直しだし、
お客さんのことも分からないし、正直嫌でした。
でも、やめる身からするとワガママは言えない。
しょうがなく私は、ラスト1ヶ月T支店に行くことにしました。
チームワークなし!要領悪い!だから、忙しい!
T支店は、1日の来客数がA信金の中では上位に入るほど忙しい支店です。
そのため、もちろん事務量も多い。
この多い事務量とたくさんの客を捌くのは、
50代のベテラン(高田さん)、
40代の役付きのベテラン(徳島さん)、
31歳のお姉さん、
2年目の子、
1年目のもうすぐ営業に出る男の子、の計5人です。
人数は少ないといえば、少ないですが、
ベテランさんが2人もいますので、
2人ともに知識と迅速さ、結束力、そしてリーダーシップがあれば、
この人数でも定時の17時に仕事を終わらせることも不可能ではないです。
しかし、50代のベテランさんの高田さんがかなりのガンなのです。
「昔からこうしているから。」
「ここの支店はこうだから。」
を矢鱈と強調し、
“事務の簡略化”
などという言葉は彼女の辞書にはなく、それに従う事を強いるため、周りもそれに合わせるしかないのです。
そのため、とにかく仕事に無駄が多く、
通常2分で終わる処理でも5分以上、倍以上の時間が掛かります。
「これ、要領悪いよね。無駄だ…省略しちゃえ!」と思っても、
高田さんは監視するように皆のことをいつも見ていて、
違う事をしていると飛んでくるので、その要領の悪い事務を全員がせざるを得ないのです。
ちなみに、高田さんは自分の担当の仕事(出納係)を、
「私忙しいのよ!」と言い、
窓口担当が受けた両替や入金・出金など現金が絡む処理をやりたがらず、
(本来窓口係はあまり席から離れてはいけないので、出納担当がそのような処理はする。高田さんがしないため、窓口がひっきりなしに立つため窓口に誰も座っていない…なんて事象も多々発生する。)
何をしているのか誰にも分からないような作業をずっとし、
皆の行動を監視。
自分の仕事はせず、不明な仕事をし続け、監視する暇があるなら、
自分の仕事ちゃんと全うして欲しい!けど、誰も言えない。
また、他人の伝票の起票ミスなど重箱の隅を突くような小さなミスを探しては、大きな声で騒ぎ立て大ごとにしようとする。
(そのくせ新人みたいなうっかりミスを自分は繰り返す。)
さらに、40代のベテランさんの徳島さんは、課長の一つ下の役付者なので、
私と同じ一般1級の職位の高田さんよりも“偉い”わけです。
(逆を返すと、高田さんは2周り年が離れた私と同じ職位。)
しかし、徳島さんが後からT支店に転勤してきたから、
高田さんは『私の方が上よ!』という意識があるのか、いじめるし攻撃する。
そして、徳島さんは、優しくておっとりしたタイプなので言い返しをしないことを良いことに更に虐める。
そのため、ベテラン2人に結束力生まれず(徳島さんは大人なので高田さんに一応従ってはいますが…仲は良くない。)、
この2人(というより高田さんがいる限り)では、支店の事務と後輩をまとめるというリーダシップも発揮することは不可能なのです。
高田さんの体面を保つために言うと、
彼女は、窓口を得意としているのでお客様応対、トークスキルはプロ級で素晴らしいです。
ただ、ミスが多いため限られた仕事の経験しかなく、為替業務や融資事務など慎重さを求められる仕事の経験がありません。(希望してもさせて貰えない。)
そのため、知識と経験に偏りがあり、時として指摘してくる事が的を射てないにも関わらず、
『私が正しい』という姿勢を崩さないのです。かなり厄介です。
また、ちょっと雑談しているところには、首を突っ込み話に入ってきて、話を乗っ取り何故かマウントをとって話を終結させる。
そのため、仕事前のちょっとした雑談も出来ないため、課員同士のチームワークも仲も生まれにくいのです。
よって、どこか課員同士がよそよそしくて他人行儀。
2年目の子が困っていたら、もちろん助けますが、基本的には放置し見守る気なし。
(高田さんは監視活動に忙しく、徳島さんと31歳のお姉さんの2人は忙しいのもありますが。)
ヘルプ1日目で「あ、ここヤバイ。」と悟りました。
不倫おばさんのうるささ
先程の50代のベテランさんの高田さんのことです。
あくまで、仕事上の付き合いなのでプラベートのことまでとやかく言うのはフェア?クリーン?ではないなとは分かっていますが、言います笑。
高田さんは、他の支店の次長を務める方、
(支店長候補と言われているので、それもあって妻である高田さんは鼻高々で偉そうなのもあります。)
と結婚されています。
しかし、独身の10年ほど前までは、
既婚の同僚や上司にばかり手を出し、
退勤後1度帰宅し、自家用車でターゲットの男性の支店まで行き、何時間でも男性が出てくるのを待ち、
そして仕留める手法で不倫を繰り返していたそうです。
そのため、家庭を壊し、裁判にまで発展したこともあるそうです。
しかし、それでも同じ信金で働き続け、
さらに「それでも良い!」と言ってくれる今の旦那をGETできた訳なので、
自分の人生にも自分にも一切の欠点も落ち度も存在しない。
自分こそが正しい!と言わんばかりに堂々としているのです。
尋常じゃない強心臓と精神力の持ち主です。
もちろん、所詮1ヶ月限定のヘルプの私に対してもそのような姿勢のため、
「T支店では、こうしているからこうして!」
「ここなんで○○していないの?」などといちいち指摘をして来ます。
転勤ならば、「郷に入っては郷に従え」なので従いますが、
私は所詮ヘルプ。
徳島さんなど他の人は、重大なミスや落ち度については、指摘をしますが、
事務処理やお客さんに迷惑をかけない範囲のT支店の独自ルールや、
レ点チェックし忘れなどの、書き加えるだけというものに関しては何も言いませんでした。
小さなことをクドクド言い、
私の一挙手一投足を監視し、T支店のルールと違うことをすると飛んできて指導してくる。
居心地悪すぎる。仕事しにくすぎる…。私ヘルプだよ?
とはいえ、T支店にもオアシスはありました。
徳島さんです。徳島さんと私は、お昼休憩が一緒だったのでわずか1ヶ月間でしたが、お昼に色々な話しをして割と仲良くなりました。
仕事中も沢山助けて下さり大助かりの頼れる存在で、徳島さんと話している時は本当に楽しくてリラックスできました。
そのため、朝も更衣室で軽くお喋りをすることも。
しかーし!マウンティング話乗っ取りおばさん。高田さんが話に入ってくるのです。
例えば、
徳「海外旅行とかよく行く?」
私「年に1度は行くようにしています。徳島さんは?」
徳「私はハワイに2回行ったくらいかなぁ」
私「ハワイ良いですよね!オアフだけですか?どんなことしました?」
高「私は、ハワイに2年に1度は行くの!どちらかの親を交互に連れて行ってね。大体いつもレンタカー借りて……。いつだったかラウンジを使用できるランクの部屋に泊まったことがあって……」
私、徳「……へぇ。すごいですねぇ。……」
高「クラブラウンジってねぇ!!以下省略」
こんな具合なので、唯一のオアシスの徳島さんとのお喋りも、朝は出来ません。
そして、更衣室ではそれが嫌で誰も口を開けません。
役席に対しても、偉そうな態度は崩さずわーわー騒ぎ立て、
言い返すもんなら倍返し!なので役席も諦めて放置。
益々つけ上がり、T支店の女王とばかりに踏ん反り返っているのです。
為替や融資事務の経験ないのに…
相続や投信、信託の知識もないのに…
事務ミスめちゃくちゃ多いのに…
不倫して家庭壊したのに…
なぜ役席はこんな人のことを野放しにするのか?
なぜ会社はこんな人を働かせ続けるのか?
てか、なぜ結婚できた?
あーこの人無理!あーやっぱこの会社ない!まぁ辞めるんだけど。
そんな感じで不倫おばさんを心の中でミュートし我慢しました。
初心者事務課長と無関心次長
T支店の事務の課長は、2ヶ月前まで営業課長をしていたため事務のことがあまり得意ではない津田課長。
事務次長は、Y支店にもよく来てくださっていた色々な知識が豊富で、愉快な寺原次長。
津田課長は、事務課長になりたてのため知識は浅いですが、
かなり頑張り屋ですし分からないことは、分からない。
と言うので、Y支店の安田課長とは全く違い、成長をして行っていましたし、周りも頑張れ!と応援できる人でした。
ただ、やはりまだ慣れない事務の仕事なので、検印や判断の速度は遅めで仕事は溜まりがちでした。
私は、今までも同じようなパターンの課長と仕事をしたことがありますが、大体は次長が見兼ねてお手伝いをして負担を軽減してあげていました。
しかし、寺原次長。全く課長に目もくれない。課長席に積み上がったカルトンを見ない。
処理にもよりますが、
窓口で受付(→事前検印)→処理→事後検印→顧客へ返却
の流れの処理が多いため、課長の検印が終わらないと前に進みません。
前に進まないから受付後のお客さんの待ち時間が長くなり、未受付のお客さんの待ち時間も長くなります。
ただでさえ、
事務処理は回りくどく要領が悪く、
人数も少ない、
(しかも、高田さんが仕事をせず監視ばかりしているから実質4人。)
なのに、役席(特に寺原次長)にワークシェア、助け合いの意識がないから検印から書類が返ってこず処理が前に進まない。
はっきり言って最悪でした。悪循環にもほどがある。
でも、文句は言っていられないので、
信金ライフ史上もっとも私は粉骨砕身働きました。
お昼交代の時間でいつもに増して職場の人数が少ない中、
一緒に窓口をしている2年目の子が面倒な処理を受けてしまい、
窓口が実質私1人。
後方事務も2年目に付きっきりでいないも同然。
待ち人数10人超。
逆に笑えちゃうくらいピンチの状況(これ割とよくあった状況)。
電話にも出つつ、目の前のお客さんも捌きつつ、
分からないことは、諦めて次長や課長に、
「これ分からないので調べてください。そして、書類準備までお願いします。可能なら窓口で応対までして頂けたら助かります。その間私は窓を捌きます。」
と仕事をふり、何度も窮地を乗り切りました。
あの…ところでなぜ仕事を振らないとやってくれないんですか?
知識がない津田課長はしょうがない。まだね。
でも、知識も経験も豊富なのに…なぜ寺原次長さんよ。
なぜ助けてくれない。
お願いしたら助けてくれるだけ良いんだけどさぁ。。
周り見てよ。大変なの涙。私泣きそうなのよ…。
お客さん大挙として押し寄せるのよ。泣
私ヘルプなのにーー!
このように、ラスト1ヶ月もめちゃくちゃ大変でした。
最後の最後まで有り得ない!と思えること、納得できないこと、腹が立つことがありました。
でもまぁ1ヶ月の我慢。どうせ辞めるし!最後だし粉骨砕身やるかー!と思い乗り切りました。
あーついに仕事辞めるんだ。ちょっと寂しいなあ。
なんて感傷に浸る暇など1秒も与えられなかったのはちょっと寂しかったりはしますが、
変に後ろ髪惹かれまくるよりは、気持ち良く何の後悔もなく最後を迎えられて良かったかなと思います。
さいごに
12月は年末ということもあり、繁忙期です。
それもあって、私は最後の1ヶ月T支店にヘルプに行ったわけですが、
正直あのメンバーで(というか高田さんがいる限り)は、
チームワークよく、要領よく、仕事をすることは出来ないでしょうし、
あの回りくどくい要領の悪い事務ではスピーディーに仕事は出来ません。
役席同士の助け合い精神がないと支店は回らないし、
一体いまT支店はどうしているんだろうと思います。
そして、同期や先輩・後輩から聞く話によると、このような状況はT支店に限った話ではないようです。
4、50代のベテランが仕事をしない、新しい仕事を覚えようとしない。
それを役席は注意しない。
ベテランがタッグを組み若手を虐め、3人辞めさせた。
役席は飛び火を嫌がり見て見ぬふり。
若手が忙しく仕事をしていてお昼休憩も行けていないのに、ベテランは見て見ぬふりする。
それに役席は気づかず。
4、50代を放置するのに、中堅職員(10年目前後)へ求めることはやたら高い。
(後輩指導や新しい法律などに沿った事務の変更を習得し周りに教える。おおよその仕事が出来るのでオールラウンダーとして支店を回す。)
そのため、若手も中堅も次々と退職していく。
人数は減る一方だから忙しい支店でも人員の補充はない。
だから益々忙しくなる。
労働環境は悪化の一方。
更なる退職希望者が出る。
しかし、これ以上辞められたら困る…。と支店長は退職の意思を尊重せず、自分の地位のことだけ考え
(1年に職員が何人辞めたら評価に響くとかあるらしい)、
現状を良くしようともせず、退職願も受け取って貰えない。
人事や役員も危機感を抱いているらしいものの、
何の対策も講じないため負の連鎖は続く。
これが私のいたA信金の最近聞いた現状です。
誰と会っても、誰と話しても、愚痴ばかり。
やめたいけど、やめさせて貰えない人ばかり。
私は無事脱出できて良かった。
退職を後押ししてくれた主人に感謝。
退職の意思を伝えたときに、
涙目になりながらも私の意思を尊重してくれた支店長に感謝。
今もまだA信金にいる同期や先輩、後輩にはエールを送りつつも、
早く逃げ出しな!と示唆し、
でも、少しでも早く本部や役員が危機感を感じ、
対策を講じて労働環境が良くなることを願っています。
(⑩でお話ししたような役員だからあまり期待は出来ないけど。)
仕事しない、出来ないくせに矢鱈声の大きいオバさんや、
仕事できるけど、意地悪で虐めるオバさん、
仕事のやる気がなく「なんとなく」でのさばっているオバさん、
ポンコツすぎる役席、
無責任すぎる役席、
4〜50代のオバさん達をどうにかしないと未来はないと思うし、
役席の質を上げないと問題の解決は出来ないと思います。
あくまでアラサー元中堅職員の意見ですがね。
嫌で辞めたものの、一応10年弱いた場所ですから、
“潰れる”
なんてことになるのは流石に寂しいです。
クドクド、わーわー書きましたが、
なんだかんだ愛着はあるので、
A信金の前途が明るいことを願ってはいます。
そして、こうして無事脱出出来たのだから、
わたくし、楓華の未来も明るく光り輝くものになるよう願い、
そうなれるよう努力も惜しまず、これからも歩んでいきたいと思います。
それでは!ごきげんよう。
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