宝塚花組ver『花より男子』感想☆
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
先日の3日間に渡るスカステ無料放送、スカステ難民でコロナ自粛でヒマを持て余している私にとっては、とても嬉しかったです。
ありちゃんとアーサの和太鼓コラボと和菓子を食べながらの会話や、
私の大好きな、きいちゃんと同期のあやなちゃん、りさちゃんの同期3人でのパーソナルカラー診断とその後の洋服選び(普段見れない服装も見れて嬉しかった!!)や、
『アナスタシア』の梅芸VERキャストのコメントと、宙組トップ2人によるトークとクイズと宣伝などなど、
これ無料でいいの?と聞きたくなるほど3日間楽しませて頂きました!
なかでも特に嬉しかったのは、今以上に超初心者でチケットの取り方も分からず、観劇を諦めた花組の『花より男子』の放送です。
ドラマ版の放送時に、ちょうど高校生だったこともあり、私は大の花男好きです。
そのため、宝塚という華やかな劇団?でどんな風に表現するのか、
どんな舞台になるのか、
期待しつつも幻滅したらどうしよう…と放送を見るのがちょっと怖かったです。
しかし、映像で見ても想像以上に面白く、素晴らしい出来で、やっぱり舞台で生で見たかった!と悔しさすらこみ上げてきました。
今回は、花組verの『花より男子』の感想を紹介します!
※宝塚ファン歴1年足らずの初心者の個人的な感想ですので、悪しからず…。
舞台の感想
狭い赤坂ACTシアターの舞台でどうやって英徳の煌びやかな雰囲気を表現するのかな?と思っていたのですが、
舞台を2階建にすることによって、つくしの家の中だったり、つくしの心の声を爆発させる場にしたり、階段を非常階段に見立てたり、ティーンオブ〜の応援席にみたてたり、していて面白かったです。
個人的に印象的だったのが、食堂(英徳キッチン)のシーン。
トレイという食堂らしいものをみんなで持って、踊り円になる、ただそれだけなのに、英徳の食堂は煌びやかなんだろうなー。と想像出来たし、
他の舞台だと、これってポンポンだったり、ファー扇子だったり、銀色のお盆だったりするところを、食堂のトレイで表現しているのが、煌びやかだけど“高校”感があって面白かったです。
あと、静さんの誕生日で静さんが髪を切り落とし、
「藤堂の名も名誉もいらないです!」と言い、マンガだと全部切ってショートカットになるところでは、
一部だけれど髪を切っていて(ように見える?)、原作に忠実に静さんの硬い意思を表せているな。と感動しました。
ラストシーンのクリスマスの歌とダンスは、どことなくユニバの『天使がくれた約束』ぽくて楽しい雰囲気で、幸せな気持ちになれました。
ただ、私の記憶では原作でもドラマでも、美作さんと櫻子って付き合ったり、関係持ったりした印象なかったのに、ここのシーンでカップルのように一緒に踊っているのが、ちょっと『!?』でした。
あと、司とつくしの最後のシーンもドラマの、
司「お前俺にほれてんだろ?」
つ「惚れてるよ、馬鹿でワガママで自己中な道明寺に惚れてるよ!」
という、司の俺様感と、つくしの強がり感を出してキャラを一貫して欲しかったなー。と思いました。
そこがちょっと残念!
だけど、思ったよりも面白くて、思いがけずキュンキュンしてワクワク出来ました!
出演者の感想
柚香光(道明寺司)
正直私、この方あまり得意ではありませんでした。
というのも、メサイア(映像)でのリノの演技があまり上手だと思えなかったから、
青薔薇(生で観劇)のロックウッドさんの歌が下手で、「え?これが次のトップ?」と思ったからです。
見た目は、とても華やかでオーラがあるのですが、技量にクエスチョンだったんです。
でも、この道明寺の役とてもお似合いで見直しました!
私の中で、道明寺=松潤のイメージが強かったのですが、
松潤よりも言い間違え(太鼓判をビート板とか)がナチュラルな感じで、道明寺の天然さというか抜けているところが出ていてよかったし、
過剰すぎる自意識も俺様ぽさも、“お坊っちゃま”感があってよかったし、(松潤はちょっと土臭かったというか…。)
隠しているつもりなのに牧野への思いが溢れ出ている様、
牧野のことになるとムキになったり、ニヤついてしまう表情や仕草には、思わずキュンキュンしました。
あと、個人的には道明寺の暴力的な性格、シーンが苦手だったので(怖くなるし、暴力的シーンは精神的にキツイ…。)、光ちゃん道明寺は暴力シーン少なめで、私の精神にも優しかったです笑。
また、青薔薇の時に感じた歌唱力の問題も映像だからなのか、歌が音域に合っていたからなのか、感じませんでした。
だいもんが、技術的に器用で歌もダンスも上手く完璧だけれど、生き方が真っ直ぐすぎて最後に死んじゃうタイプのスター、
たまきちが、ダイナミックで少年感、漢感溢れる、近くにいそうだけどいない、でも隣にいて欲しい親近感あるタイプのスター、
真風さんが、高身長と落ち着いた声と雰囲気で“大人”や“夜”が似合い、真っ直ぐに誰かを愛するタイプのスター、
ならば、光ちゃんは、とてもとても見た目が良くて華やかなのでマンガから飛び出してきたような、王道の王子様タイプのスターなんだな。
と各スターさんのタイプの違いに感心し、はいからさんの中尉が楽しみになりました!(いつから上演されるか謎ですがー涙)
城妃美伶(牧野つくし)
青薔薇のシャーロットママの役で見て、とても歌が上手で顔も歌声も綺麗な人だな。と思った方でした。
もう退団されているんですね。残念…。
青薔薇の時は、少女のような心を持ちながら、花と家族を愛する美しい品のある奥様の役だったので、雑草の牧野つくしの役は想像つきませんでした。
そもそもタカラジェンヌさんってお嬢様で品があって、綺麗なので、庶民の役なんて…と思っていました。
しかし、城妃さんの牧野つくしは、雑草感あって(良い意味で、役作りで!)貧乏臭くて、でも芯が強くて、気が強くて、でも心優しくて、
歌唱力だけでなく、演技力もある良い女優さんだなー。と思いました。
あと、つくしらしい飛び蹴りや、回し蹴り、パンチの迫力とパワーも良かったです笑。
シャーロットママの演技でも退団が残念だな。と思いましたが、
この牧野つくしの演技と歌声を見聞きして更に、なんで退団しちゃったんだろう。もっと見たかったなぁ。と残念な気持ちが強くなりました。
聖乃あすか(花沢類)
見た目も良いし、歌唱力も特に問題はないのですが、なんというか存在感が薄い…。
類って、前に前に出るような感じではないけれど、準主役だし存在感あるのに、なんというか存在感?オーラが…ない感じがしました。
個人的には、マイティーに花沢類はして欲しかったな…。
(ごめんなさい!)
でも、調べたらまだ100期(研7)なんですね。
結構、推されている感じみたいなので、これから沢山場数を踏むことによって、仕草や目線、台詞回し等々を研鑽して成長していくのかな。
そしたら、オーラもどんどん出ていくんだろうな。
鼻筋通っているし、カッコいいし、未来に期待が持てるスターさんだと思いました。
美作あきら(優波慧)
元々、美作さん好きじゃないせいだからなのか、
なんというか嫌らしくて、性格悪そうで存在が鼻につく。
全然かっこよくないし…。(すみません…。)
でも、美作さんって裏社会と繋がっているような親を持つ、奥様キラー(マダムキラー)だから、役作りとしては良いのかな?
うーん。そもそも美作さんが、好きではないからわからない笑。
西門総二郎(希波らいと)
ドラマ版の西門さんにかなり見た目も、雰囲気も近いなー。と思いました。
茶道というよりは、ちょっと能や歌舞伎っぽい振付が『?』でしが、
女ったらしなのが頷ける柔らかい笑みと、優しそうな雰囲気が素敵でした。
まだ研4と知りびっくり。
歌声は、まだ荒削りな感じなのはきっとこれから整えられていくのかな?
これからが楽しみ!!
花組の未来は明るいですねー笑。
音くり寿(三条桜子)
可愛い子ぶりっ子な演技と、道明寺への恨みを爆発させる狂気に溢れてた演技、クラブで踊る艶やかな姿、
という演技力の幅が凄い女優さんだな!と思いました。
あと、狂気に満ちて声を荒げた次の瞬間には、綺麗な声で上手に歌う切替のうまさも素晴らしいと思いました。
お顔が丸顔で、目もまん丸なのが小動物みたいで愛くるしくて、とても可愛い!!!
ヒロイン顔ではないのかもしれないけれど、個人的にはとても可愛いと思うし好感が持てるし、歌うまいし、これから推していきたい!と思えるジェンヌさんです。
(華ちゃんと同期なんですね。音くり寿ちゃんを見てなぜ華ちゃんがあんなに色々言われちゃうのか分かった気がします…。音くり寿ちゃんの方が歌もダンスも演技力もありますもんね…。)
おわりに
正直、ドラマだと全9話の花男を3時間にまとめるなんてちょっと無理あるんじゃ?と思いましたが、
花男好きの私でも大満足の無茶な省略もなく、花男のストーリーの良いとこどりの良い舞台でした!
でもちょっと欲を言うなら、F4は光ちゃんと同じくらいの経験ある年齢?入団歴の方々に演じて欲しかったかな。
F4にちょっと物足りなさをかんじました…。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ちなみに、私の宝塚デビューが遅れた理由についてはこちらから。
それでは!ごきげんよう。
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