私が宝塚を母から禁止されていた3つの理由

2020-05-06

ごきげんよう!楓華です。

突然ですが、私……母からずっと宝塚観劇を禁止されていました。

しかし、結婚を機にようやく解禁され、

20181115日、月組のエリザベートで宝塚デビューを果たしました!

それから約1年。

まだまだ観劇数、生徒さんの顔と名前の一致数などは少ないですが、

すっかり宝塚の虜になっています。

 

そこで、今回は何故こんなに魅力溢れる宝塚を観劇することを、

母は禁止していたのか?

私は禁止されていたのか?

を分析してみます!!

 

遺伝子的に禁止するしかなかった。

祖母の場合

私の祖母は、関西地方で生まれ育ちました。

高校は、お嬢ちゃん女子校に行き、

今も仲良しの友達と、心斎橋の端から端の店名をスラスラ言えるほど毎日遊びまくり楽しい青春を過ごしていたそうです。

でも実は、この祖母とその仲間たち……出没スポットは心斎橋だけではなかったのです。

そう!宝塚!!

大阪の高校に通いながら、宝塚にも足繁く通っていたのです。

祖母の贔屓は、雪組娘役トップの浜木綿子さん。俳優の香川照之のお母様ですね。

足繁く通いすぎて、祖母とその仲間は顔を覚えられ、顔馴染みに。

この時点ですでに、すごいなぁと思うのですが、ここからが更に驚きで、

「よぉ一緒にお茶しに行ってん!」とのこと。

??タカラジェンヌさんとお茶?お茶会でなく個人的にお茶??

さらに退団後には、

「うち…名前は言われへんねんけどな。歌舞伎俳優さんと結婚するかもしれへん…。」と報告を受けたそうです。

私の祖母は80歳オーバーですが、ボケてはいないので、恐らく本当の話。

どれぐらいの頻度で、宝塚に行けばそうなれたのか謎すぎますが、ハマりにハマっていたということは確か。

八千草薫さんや扇千景さんなどの現役時代も見たというから更に驚き…。

そんな祖母は、結婚を機に宝塚から卒業し劇場に足を運ぶことはなくなりました。

今は、たまにテレビで舞台の映像を見て心躍らせる程度。

「行かないの?行こうよ!」と先日誘ってみましたが、

「頑張って足洗ったのに、またあの頃のようにハマるのが怖いから止めとく!」

とのことでした笑

【追記】

最近発覚しましたが、祖母は家族に黙って今も時々(5年に1度くらい)気になる公演があると観劇しているようです笑。

母の場合

私の母も、関西生まれの関西育ちです。

母が中高くらいのころ、宝塚では“ベルばら”を上演していたそうですが、なかなか行く機会がなくスルー。

しかし、高校を卒業し短大に進学した母は出会ってしまったそうです。

大地真央・黒木瞳がトップだった月組に!

なかでも黒木瞳と、当時2番手娘役の春風ひとみに魅了され、宝塚に通いに通った母。

キラキラとした舞台と可憐で美しい娘役。

社会人になっても宝塚への思いは続き、

黒木瞳を追いかけまわしたとか、していないとか。笑

しかし、贔屓の黒木瞳の退団と自分の結婚・出産の頃が重なり、あっさり宝塚から引退。

そして、今となっては全く宝塚に興味を示さない人になりました。

ただ、数年前に帝国劇場にて、

「あ!黒木瞳がいる」と私が発見し母に伝えてからの、

母の行動の機敏さと、

どこにいるのか見つける速さ、

そしてキラっと輝いた目は、

かつての面影を残していました。(かつてを見たことはありませんが笑)

 

以上の2つが、遺伝子的理由で禁止されていた理由です。

祖母も母も青春時代宝塚にハマりまくったので、

孫であり娘である私も、間違いなくハマることは容易に予想出来た。

まだ自制の効かない頃に観劇し、

ハマりすぎを阻止するために、禁止していたのでしょう笑。

 

また、引きづられて、自分もまたハマってしまうかも…。

という恐怖もあったのかな?とも思います。

 

「せっかくなら宝塚大劇場で」という元ヲタ心のせい。

私は、関西で生まれましたが、転勤族だったため、

現在住む首都圏からでしたら、飛行機か超頑張って電車で行けなくもないかなぁ…くらいの地方都市で育ちました。

そのため、ミュージカルには縁遠い生活をしていました。

(ちなみに、母や祖母の過去のことも当時は知りませんでした。)

しかし、遺伝子に刻まれし宝塚歌劇団への漠然とした憧れは、

地方都市にいながらも密かに持っていました。

そして、10歳くらいのころ、私の住む街にも、

「宝塚が来る!」

という宣伝をテレビCMで見ました。

ついに!ついに!!あの憧れの宝塚が我が街に。私も見れる!そう思い母にオネダリ。

しかし「あんなの見るもんじゃないよ!」と一蹴。

「え、でも!人気なんでしょ?面白いんでしょ?見たいの。チケット買って!お願い!」

割と粘った記憶がありますが、願いは叶わず断念…。

 

そして最近になり、母に理由を訊きました。

「せっかくなら、市民文化ホールの狭い舞台ではなく、大きな舞台がある本拠地宝塚大劇場で見せたかった。

市民文化ホールに無理やり作った大階段なんてねぇ笑」

なるほど。元ヲタ。納得の意見です。

でも、見たかったよー!!!

 

恋愛・結婚ができなくなることを危惧した。

私は、高校・大学と女子校に通い、男子禁制の花園で楽しい毎日を送っていました。

そのため、少女漫画のような恋愛、男性に憧れを抱き、

現実にいるガサツで威圧感のある男性、

失礼なことを言ってくる男性、

ナヨナヨしていて意思決定しない男性、

力でねじ伏せようとする男性など、

男性全般があまり好きではありませんでした。

(今もあまり、同世代の男性は得意ではありません。)

そして、それこそが、母が宝塚を禁じた理由の1番大きな要因だと思います。

宝塚デビューをしてから感じるのですが、宝塚の男役の方のような男性って現実社会にいませんよね。

たとえば、“I am from Austria” の主人公のジョージ。

ホテルの御曹司にも関わらず、大らかでフランクで優しくて従業員からも慕われている。

そして、恵まれない人への思いも持ち、行動に起こす。

大女優エマカーターの気持ちに寄り添い、そして大切なことに気づかせることが出来る。

何も考えていないように見えて、ホテルのこともちゃんと考えている。

さらに、仕草や話し方は、お坊っちゃまらしく素敵。

いません。絶対にいません。少なくとも私は、出会ったことありません。

でも宝塚の舞台上にはいます。

背が高くて、足が長くて、余計な筋肉も威圧感もガサツなところもなく、

スマートで女性に優しくて、顔は美しくカッコいい。

結婚してから宝塚を見始めたので、私の男性への愛は、男性ランキング1位は主人です。

でも、もし恋愛未経験や結婚前だったら……

元々夢みがちで男性が苦手な私の性格的に、

宝塚の男役にハマり、

のめり込み、

そして現実にいる男性からさらに目を背け、

○○さまの方が素敵だわ!なんて考えていたと思います。

別に恋愛・結婚が全てだとは思いません。

しかし、少なくとも宝塚を知る前に、

現実を知り、

少しずつ現実の男性に慣れていき、

恐る恐るながら恋愛に挑戦し、

それなりに楽しみ、

結婚できて良かったなぁと思います。

母は、男性嫌い、男性恐怖症気味の私を見て、

男性=“宝塚の男役”になり現実の男性を好きになれなくなり、

生涯の伴侶を探せないのでは?という危惧もあり、

夢のような男性が揃う宝塚を禁止していたのではないかなと思います。

これにかけては、母には感謝です。

終わりに

いかがでしたが?

以上3つが、私の分析した、

母が宝塚観劇を禁止していた理由(予想)です。

遺伝子的にハマりやすいから、早い時期に見て時間とお金を無駄にさせないように。

母の宝塚への愛で、せっかくなら本場の舞台で見て欲しい。

恋愛結婚をしてほしいという親心で、現実の男性を知り身を固めてから、夢の男たちを見て、私生活も趣味も充実させて欲しい。

禁止していた裏には、母の深い深い思いと愛があったのだなぁなんて感じました。

有り難いです。

ただ、ちょっと。

ほんのちょっとだけですが、

やっぱり早く見たかったー!

でも、初観劇を果たせなかった20年前からの歴史を取り戻せるように、

これからバンバン見ていくぞー!おーー!

それでは!ごきげんよう。

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