井上芳雄ファン歴10年の楓華的に好きだった役、第3位!
ごきげんよう!楓華 @Wisfil_Fukaです。
先日の記事では、井上芳雄のファン歴10年の私的な芳雄が輝いていた作品第1位、2位を紹介しましたが、本日は第3位を紹介します!
あくまで、私の好みであり、個人の見解ですので悪しからず。
また、普段“芳雄”と呼び捨てにしており慣れているため、ここでも失礼なことは重々承知で、この呼び方を致します。
1位と2位、はこちらから!
急に最近の作品ですが…3位はコレ!
私が選んだ芳雄の好きな役、第3位はこちら!
『シャボン玉とんだ、宇宙(そら)までとんだ』のゆう兄ちゃんです!!
1位ヴォルフ、2位ルドルフと数年前の役だったのに、急に今年、超最近の作品になりました笑。
個人的には、芳雄は人間らしくもがき苦しみ、苦悩しすぎて最後に死んじゃう役が彼の1番のハマり役だと思います。
というか、それが私の好きな役なので1位、2位はヴォルフとルドルフなんです。
そして、その次に私が好きな芳雄の役は、ちょっと弱気?内気?でナイーブなんだけど熱い思いを持っている役なんです。
ストレートプレーイングな上に、詳細をちょっと忘れてしまったので、除外しましたが、2012年に上演された『負傷者16人』マフムードの役は衝撃でした!
こんなに繊細で壊れそうな、でも激しい感情を持ったナイーブで掴めない青年の役が出来るの?この人天才なの?と圧倒され、よりファン熱が増したのを覚えています。
そして、最近だと昨年のピエールの“引きこもり”で根暗でイケテナイ芳雄らしくない役も良かった!けど、あれは陰気過ぎなのでランキング外!笑。(とはいえ7位くらいには入るけれど。)
なので(!?)第3位は、ゆう兄ちゃんです!
簡単なストーリー
「夢」「希望」って何?
そんなけったいなもん!!アホらし!!
と思って生きてきた身寄りのない、梅田駅の降り口に捨てられていた「折口かよ」ちゃんと、
音大ではなく、経済学部卒で作曲家志望のバイトに遅刻、失敗ばかりする、皿も何枚割ったかわからない、人影に隠れてばかりの気弱で「探せば良いところも…ある?はず?」の三浦悠介(ゆうあんちゃん)が少しずつ惹かれあう心温まるラブストーリー。
だけれど、ただのラブストーリーではない!!
喫茶店の愉快な夫婦と常連客、おかしくてあたたかい(ゆるい?)宇宙人が出てきて、宝塚のレビューもはじまっちゃって、
(良い意味で)破茶滅茶!
歌のメロディーも音楽もワクワクするし、胸にしみる。
でもちょっとチープ?古い感じ?で、「懐かし切なトキメキ曲」の数々。
めちゃくちゃ笑えるのに第二幕では、“命”や“愛”に溢れていて涙が止まらない。カーテンコールでは皆すすり泣き。演者の目にも涙。
観劇は1月にしたので、もうそれから3ヶ月が経ちますが今も思い出しては、心が温かくなれる素敵な作品でした。
好きなポイント
とにかくオーラがない
芳雄って入出待ちしていても(数年前までの話です。今はしてませんよ!)眩しすぎるオーラを放っているし、
舞台上でも“井上芳雄オーラ”を放っていて輝いているんですが、
ゆう兄ちゃんの役は、良い意味で全くオーラがなくてダサかったー。(褒めてます!)
元々小劇場で上演されていたから、良い意味で少しチープな作品である『シャボン玉〜』にプリンスが違和感無く溶け込んでいる様は、
演技力だけでなく、存在力もただ強く自分をアピールするだけでなく、消す方の存在力、存在感も増している!と感心しました。
(なんというか、存在感の強弱がつけれるようになっている?)
最初の遊園地のシーンなんて、お金無さそう自信なさそうな感じのオーラが出ていたし、
喫茶店でのシーンは役に立たない、弄り甲斐ある冴えないアルバイト感出ていたし、
去年のグレコメのピエールよりも、もっとダサく地味になれていて“井上芳雄オーラ”が消えていて芳雄の成長と可能性の無限さを感じましたね。
(何様のつもり?って感じですね…すみません。。)
カヨを愛しぬく勇敢さと優しさと温かさ
最初の方は、キスしようとして失敗したり、それ以上の事をしたくなって拒まれたり、兎に角空回りしぱなしのダサさが光っていたけれど、
2幕の中盤には、問題を起こし悠介の足枷になりうるカヨのことをそれでも思い、愛し、反対されながらも結婚を決意する勇敢さが輝き涙が止まりませんでした。
苦しみながらも、自分が築いたキャリアを壊されるかもしれない。でも、カヨには自分しかいないし、自分にもカヨしかいない。
序盤には見せなかった、苦しそうな表情、厳しい表情を浮かべ、強い気持ちでカヨを思い、周りを跳ね除ける鋼のような決心をする姿、カッコ良かったー。
そしてどこよりも、カヨに再会出来たけれど、宇宙時間のしばし(確か10日間?)のお別れの時に、カヨが言った「アイラブゆーあんちゃん!」に対する、
「カヨなまっているよ。」の嬉しいけれど、人間時間での10年?の別れが長くて、辛くて寂しくて泣きそうだけど、それをカヨに悟られまいと笑いながら絞り出すような返しの切なさよ!!
もうこのセリフの言い方と声色、表情を駆使した芳雄の演技を多分初めて見れたから、痺れたー。泣けた。
そして、最後の背中しか見えないけれど、カヨと手を繋ぎ、カヨと歩んだ人生を振り返りながら、一緒に天に行くシーンの背中での演技も良かった。
カヨへの愛と、歩みの尊さ、そして一緒に天国へもいける幸せがすべて詰まった背中。
あまり、彼の背中を見たことも、彼の背中での演技も見たことがなかったので、新鮮でした。
とにかく、ゆう兄ちゃんの演技は温かい、優しい、愛情深い男性そのもので、芳雄自体もそんな人物なんだろうな。どSなことばかりいつも言っているけれど。なんて想像しちゃいました笑。
最高のミュージックへの思い
ゆう兄ちゃんは、経済学部出身ながら作曲家を志す、朝ドラの主役の古山裕一的な人物。
そのため、普段はイケテないのに音楽のこととなると、目を輝かせ踊りだすギャップが面白かった!
特に、宝塚の作曲をするシーンでの急なレビューシーン。
前花組トップ娘役のゆきちゃん(仙名彩世)の横で軽快に踊るダンススキル。
いけてないのに、キレキレ。
「お皿だって何枚割ったかな?」とちょっと前までバイト先で言われていた人とは思えない変化。ギャップ。
音楽を愛し、それに夢をもつ青年の輝く姿の演技サイコー!でした。
なんと言っても、やはり歌唱力!
やはり、芳雄といえば歌唱力オバケ!!
シャボン玉でもその能力を惜しげもなく披露?してくれていました。
中でも、人生に絶望して“夢”や“希望”を自分は持ってはいけない。と思っているカヨちゃんに対して、
「たとえば流れ星見つからなくても、いつの日か夢は叶う。輝く心あれば。」という語りかけるような芯と説得力、優しさ、温もりのある歌い出し方。
この歌い出しの瞬間、舞台の雰囲気・空気がガラッとかわって、
人生に絶望しながら歩んできたカヨちゃんが、
この人となら「夢」や「希望」を持てる。
私も持って良いんだ。と思えていき、
ゆう兄ちゃんが“夢”や“希望”の象徴であり、与えてくれ、一緒に叶えてくれるかも。
とカヨにとって信頼できる大切な存在へと変わっていく、愛する対象へと心の中で成長してく様が見えて、
そこまで想像させてくれる歌唱力ってやっぱ凄いな。と感心。
ただ歌がうまいだけ、楽譜通り歌えるだけ、ではなく説得力だったり、寄り添う心だったり、感動させる力だったりがある歌唱で、芳雄の歌唱力は永遠だし、衰えないな。とも思って、ますます推す事を決意しました笑。
おわりに
完全に私の好みで、私の感情出しまくりの第3位でしたが、いかがだったでしょうか?
第4位については、近日中に公開予定です。
4位のヒントは、ようやく登場の“闇”です笑。(わかりやすーい)
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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