サヨナラ信用金庫⑧!私が退職した理由 ~違和感編~ 【募る不信感と不満】
ごきげんよう!楓華です。
前回は、新人指導役に任命され新人の花絵ちゃんを育てていく過程と、
花絵ちゃんの失敗に端を発した、役席に対する不信感についてお話ししました。
今回は、その後フツフツと湧いて止まらなくなった不信感と不満、
そして違和感についてお話しします。
最初のお話はこちらから。
前回のお話はこちらから。
※このブログに登場する、信用金庫名、支店名、個人名は全て仮名です。イニシャルではなく、楓華が必要に応じてつけたものです。御了承ください。
不信感と不満
事務課長の場合
定年間際の未婚おじさん課長でした。
10年ほど前に本店営業部におり、その後2度の転勤を経て本店営業部に戻ってきた経歴を持っている方でした。
そのため、顔見知りのお客様が多く、
「この人はこんな人」という顧客情報を沢山教えてくれるので、その面ではとても頼りになる役席でした。
しかし、いつもカリカリいらいらしており、
課長席の真横の席に座ると正直気が滅入りました。
電話が鳴れば「うるせーな!」と言われるので直ぐに出なくてはいけない。
誰かが作った書類を見ながら「ばっかじゃねーの!」等々とブツブツ。
急ぎの検印(お待ち)をお願いすると「なんで俺にばっか言うんだよ!」とイライラ。
本来課長の仕事である仕事を「これくらい出来て当然だろう!」と覚えさせ、出来ないと罵る。
自分がチェックをして、検印を押したもので後々ミスが発覚した場合、処理した人や受付者に全責任を押し付ける。
面倒なお客様が来店されたり、電話してきても出てくれない。助けてくれない。
まだまだ書ききれないほど、不満と不信感が沢山、山のようにありました。
また、好き嫌いがハッキリしており、
好きな人が大きなミスをしても「まったくーー!!」くらいで、
あまり好かれていない私がちょっとミスすると「おまえふざけんじゃねーぞ!」と怒鳴り罵ってきます。
私は、本店に来たばかりの頃、自信喪失してしまい、大きな声でハキハキ話すことが出来ず、いつも俯きがちでした。
この頃には、回復はしていましたが、役席(特に課長)の前では、結局ずーっと萎縮し、ビクビクしていたので、叩きやすい対象だったのもあるのかもしれません……。
必須の半期に一度の面談もやりたがらず、面談をしても目も合わせずひたすらダメ出しのみ。
直属の上司にも関わらず、課員のことを見る気もなく、悩みや不満などを決して聞く気もない人だったのです。
課長に対しては、不信感と不満しかありませんでした。
(仕事に支障をきたすので、反抗的な態度をとったりなどせず、普通に接していましたが、皆「死んでも線香もあげたくない」と言っていました笑)
事務次長の場合
女性の次長でした。
女性の役席というと気が強く、意地悪で、感情的で…。
というイメージがあるため、着任されるまでは正直嫌でした。
しかし、実際いらした次長は、穏やかで優しくて面白くて事務の知識もある素敵な方でした。
ただ、事務に詳しすぎる、事務要領通りにしか処理しないという、
少し融通の効かないところもあったので厄介なこともありました。
たとえば、電話で某大手企業の代表者変更および社名変更(吸収合併)手続きを受付したことがありました。
大企業ながら上場しておらず、当然社長の来店は不可能。
社長の本人確認書類も提示不可。さらに吸収合併のため、通常の処理とは違う。
完全にお手上げでしたので、次長に相談し指示を仰ぎました。
次長は、経験を踏まえ、分からないところは慎重に要領を読み、徴求書類および事務処理方法の指示を出してくださいました。
その後、指示通りに書類をもらい、記入いただき処理をしました。
しかし、先程の課長が、
「お前馬鹿じゃねーの?なんでこんな処理の仕方したんだよ!これいらないし、あれ貰ってないし!」といってきたのです。
次長の指示通りに処理をしたので、その旨を伝えると
「こんなやり方おかしい!」の一点張り。
次長に相談すると要領を私に見せ、
「ここにこういう風にかいてるから、間違えはない。(から、課長に言ってきて)」
課長に伝えると、
「このやり方は本店ではやっていない。本店のやり方は、こうだ!(だから次長に言ってこい)」
また、次長に話す……の繰り返し。
課長と次長の間をテニスボールのように行ったり来たり。
こんなこと日常茶飯事でした。
事務要領よりローカルルール。“今までの本店のやり方”を通したい課長と、
事務要領が1番。面倒でも決められた通りにしかやらない主義の次長。
決して直接対決をする事はないため、何度このやりとりに巻き込まれたか…。
次長のほうが正しいし、次長のほうが役位は上。それなら強く出れば良いのに、何故か出てくれないの、惑わされっぱなしでした。
部長(支店長)の場合
この人は、ビックリするほど支店長の器ではなかったです。
飲むことが好きなので、私たちの都合も考えず突如飲み会を開く、
飲み会での話が自慢話や愚痴ばかりでつまらない(そのため誰も近くに座りたがらない)
盛り上がっている席にやってきて、話を寸断させ話を乗っとる、
窓口担当なら当然だよね?と休日に、お祭りに強制参加させお神輿を担がせる。
にも関わらず、
「休日出勤手当は、定員があるから出せない。でもお客さんに顔売れるから損じゃないよね?」
と平気で言ってくる。
妊活中、不妊治療を検討中の悩める人が仕事を治療のため休みがちになるかも…と相談した折には、
「俺のとこ(結婚したての息子さん夫婦)子どもできたんだよ!!4月には生まれるんだ!」と平気で言う、
極め付けは、飲み会の2次会で、
(そもそも2次会は、暗黙のルールで参加せず、1万円ほど置いて帰る支店長が普通)
皆からお金を回収したはずなのに、翌日2次会に行っていない派遣さんへ、
「これ経費で落として!」とレシートを渡し後日自分の口座に入金させる。
ということに代表されるようなお金の不透明さ(金融機関ですよね?って感じ。。)
M支店の支店長は、課員のことをよく見ており、
元気がない人や様子がおかしい人には、声をかけ悩みを真摯に聞いてくれるような、頼れる大木のような存在でした。
一方、A信金の中心的支店である本店営業部の部長(支店長)がこれとは…。
聞いた話では、どこかの支店の大きな取引先の次男か何かでお坊ちゃんのコネ入庫。
入庫後もすりすりゴマスリすりすり、しまくり、
人の手柄を持っていき、上から可愛がられ今の地位まで登り詰めたそうな。
営業の数字のこともイマイチ分かっていないので、営業会議でもトンチンカンなことばかり言うので、営業職の課員からも干されてました。
このように、各役席に対する不信感と不満は溜まっていく一方でした。
違和感について
この頃(転勤3年程度経過)になると、人事異動もあり苦手な方や意地悪な方も転出し人間関係、職場環境も落ち着いていきました。
しかし、そんななか少しの違和感も感じ始めていました。
A信金の一般職は、
一般3級→一般2級→一般1級→→→検印役、
という職位制度でした。
3級は入庫1~2年目、
2級は3~6年目、
1級は人事評価によるので人によってバラツキはありますが、だいたい6年目以降、
そして、検印役は一般1級を何年間か(詳しい数字は忘れました)経験した人が手を挙げて任命されるので大体40代半ば頃でした。
当時私は、すでに一般1級でしたが、周りの3歳上の先輩も、アラフォーの先輩もアラフィフの大先輩も一般1級でした。
年齢が20近く離れている人でも同じ職位だったのです。
先輩それぞれに、
店頭が混雑しても、無理難題を言われても落ち着いて嫌な顔をしない大らかさがあったり、
知識があり困っている後輩を全力で助けることができたり、
なんでも悩みを聞いてくれる優しさがあったり、
と素敵なところが沢山ありました。
しかし、彼女たちのようになりたいか?尊敬できるか?というと答えはNOでした。
ただなんとなく。
仕事に慣れているから。
楽だから。
今更仕事内容が変わるのが嫌だから。
という理由だけで変化を望まず仕事をして、良くも悪くも向上心がない先輩ばかりでした。
私は、働くからには目標が欲しかったし、追いかけるもの、目指したい人が欲しかったのです。
入庫した頃は、窓口に出ること、
窓口に出たら、営業で好成績を収めること、
一般2級になってからは、一般1級に早くなること、
が目標でした。
しかし、一般1級になると次の目標は遠い遠い検印役。
それなら、もっと近くに目指すもの…と思い見渡しても、
多くの業務は経験済なので、新しく習得する仕事もほとんどない。
周りには先程のような先輩ばかり。
人のせい、周囲の環境のせいにするのは、褒められたことではないですが、
働く上での目標がなく、なりたい自分のビジョンが見えず、
この先輩たちのように自分はなっていくのか?これはなりたい姿なのか?と違和感を感じ始めていました。
ただ、ちょうど結婚したばかりで主婦1年目の私にとっては、
17時定時に必ず帰れて、
自宅に18時には到着し家事を出来て、
月に1度は必ず有給休暇がもらえる。
産休育休制度も整っており、時短勤務で仕事復活するママさんも多数。
という労働環境には魅力を感じていたため、
“退職する”という選択肢はまだありませんでした。
次回は、更に違和感、不満を募らせ、退職を考えていったお話をします。
それでは、ごきげんよう!
よかったらポチポチをお願いします( ´ ▽ ` )♪